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久しぶりに好みドンピシャの読切を読めて大変嬉しいです。
どこかの組織から潜入してきた高校教師(佐久間)とミステリアスな少女(緋澄)の交流というモチーフ、もっとポップに仕上げることもできると思うのですが、本作の舵取りはあくまでハードボイルド。高校での交流を中心に、会話の中でふたりを取り巻く状況が少しずつ明らかになっていき、事態はあくまで静かに進行していきます。
登場人物はみなめちゃくちゃ賢そうで、テキパキした身振りにピシッとした鋭いことばを操る一方、語る内容はどこか抽象的で雲を掴むような空気をまとっています。説明しすぎず、さりとて薄っぺらく見せない、この重厚さの表現、好きな人は本当に好きなやつだと思う。
作者さまがTwitterでおっしゃっていましたが、細かな構図やセリフだったり引用元があるのだろうなぁと伺わせるものが見受けられます。それも先行するこうしたジャンルの作品への愛を感じて嬉しい。自分はクライマックスのヘリコプターを見上げるところが好きでした。
描線、演出、芝居、何から何まで全部好みでした。新作も絶対読みたいです。
【四季賞2021冬 四季大賞受賞作】臨時教師・佐久間は、問題行動を起こしていた生徒・星への補習を始める。世界史の補習を通じて、交流を深めていく佐久間と星。一見、微笑ましく見える学園生活の水面下では、世界を揺るがす暗闘が行われていた…!(アフタヌーン2022年3月号)
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