ミステリーコミックのレジェンドである高階良子の自叙伝的新連載。 冒頭、母親を看取った高階先生の心に、悲しみや寂しさは微塵もなく、むしろ二度と起き上がってこないことに安堵を覚えていた。 なぜそのようになったのか。時間は高階先生が生まれた頃に、本人の意識と一緒にさかのぼり、自身の壮絶な人生を傍から眺めるかたちで振り返ります。 まず幼少期というのが、傲慢な母親による数々の虐待を受けることがほとんどで、心も体も傷つき続けるものでした。 そんな彼女がペンを握るときはどのようにしてくるのか。 少なくとも1話では終始母親によるひどい仕打ちがメインに描かれておりとても読むのがつらいですが、いずれ漫画家としてのし上がっていく勇姿をこの連載をとおして見つめたい。 しかも漫画家引退作とのこと。気合が違うのではないでしょうか!
※ネタバレを含むクチコミです。
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 全編恨みや憎しみが多いので久しぶりにマンガを読んで疲れたな。高階良子のマンガは「地獄でメスがひかる」ぐらいしか読んでいなかったが他のも読んでみるか。 ・特に好きなところは? 後半に登場する主人公に対して嫌がらせを続ける超大物作家をぼやかしているが途中わかりやすい表現が出るところ。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 高階良子のマンガを読んでいなかったり、少女漫画に詳しくなくても楽しめました。高階良子のマンガを読んだり、少女漫画の歴史に詳しかったりすると何倍にも楽しめると思います。
途中までのコメディが強めだったけど、ちゃんとホラー漫画でした。ありがちなオチではあるけどああいうのって何回見ても怖いものですね…
画家や芸術をテーマにした作品は数あれど、お金との関係を取り扱うのは珍しいですね。「グラゼニ」のような新しい切り口を感じます。 漫画アニメオタクに嫌われがちだった(?)な村上隆や、最近だとバンクシーやNFTなど、「何でこれが億もするの!?」と一般人が疑問に思う部分に光を当てるのだとしたら、期待大! メインキャラ二人の関係も萌えれそうで楽しみです!
なんだか不思議なお話でした。絵のタッチも、森の中のアトリエという設定も絵本のように優しいのに、アトリエの少年・つづみはすごく色っぽくて妖しくて…会社で人の陰口を言って言われての関係に疲れたおもとに魔性のようにしながれかかってくる。 おもとの気持ちが救われているのでいいお話だとは思うのですが、なんとなく心配してしって不安な読後感のお話でした。
夫と死別した65歳のうみ子は、映像専攻の美大生海と出会い、映画の海へとダイブする。 自分は映画を撮りたい側なのではないか?しかしこの年で?これ以上日常に波を立てたところで面倒なのでは?と悩むうみ子。しかし自分だったらどうする?と考えてしまえば、止められない。 ここの表現が秀逸だな~分かるな~と。いやほんの数ページなんですけど、めちゃくちゃ共感できるんですよね。映画にしろ何にしろ、新しいことを始めようとするのは良くも悪くもドキドキする。面倒になってすぐやめちゃうかな、変に調子乗ってないかな、って思うんだけど始めてみるとものすごく楽しくなって夢中になってしまう。たまらんね。 私もほんの少し創作をしたことがあるので、その時のことを思い出して懐かしくなりました。いやエモくなりました。 色んな層に刺さる良き作品。
表紙のあったかい雰囲気に惹かれて読んでみたのですが、期待通りの優しいほっとする人情酒場物語でした! おかみさんとりえちゃん。常連さんたち。流れのサイボーグ板前、旧文明からのお客さん。傭兵夫婦の賢者の贈り物。 戦後15年という、まだ混乱の残る時代にたくましく生きてる人々が美味しいご飯とお酒のもとに集まる温かいひととき……素敵すぎます。 大人になってからこれほど「ここに行けたらいいのに……!」と思った漫画もないです。 同作者の別のSF居酒屋シリーズもあるのですが、読みたいようなでも今はこの「春來荘(ハライソ)」のお店の雰囲気だけを噛み締めていたいような複雑な気持ちです。
常に耐え難い苦しみの中にいる人のために貸与される特殊臨床慰謝体…要するに「もふもふ」。それがモカリノタマラピッです。 なんかよくわからないけどすごい新連載始まったな…という感じ。内容は全く難解ではないのでとりあえず読んでほしい。ミステリーボニータに載ってます。 この「もふもふ」の存在はすごくユーモラスでその名の通り癒やし系なのだけど、物語の本筋はわりとシリアス。心を壊してしまったり、自殺に追い込まれたり、現代日本社会を反映したような内容です。 シリーズ連載ということは、オムニバス的な?ちょっとそこがまだ不明ですが…楽しみな新連載が増えて嬉しい。
これはおもしろい! 施設で育ち、清掃員として働くもネカフェを寝床として暮らす青年・一希。唯一の趣味は小さめのスケッチブックに絵を描くこと。そんな彼の絵がある日突然、嵐山という男によって1億2000万という値段が付けられるが…!?180度ひっくり返る彼の人生はどうなってしまうのか!
ミステリーコミックのレジェンドである高階良子の自叙伝的新連載。 冒頭、母親を看取った高階先生の心に、悲しみや寂しさは微塵もなく、むしろ二度と起き上がってこないことに安堵を覚えていた。 なぜそのようになったのか。時間は高階先生が生まれた頃に、本人の意識と一緒にさかのぼり、自身の壮絶な人生を傍から眺めるかたちで振り返ります。 まず幼少期というのが、傲慢な母親による数々の虐待を受けることがほとんどで、心も体も傷つき続けるものでした。 そんな彼女がペンを握るときはどのようにしてくるのか。 少なくとも1話では終始母親によるひどい仕打ちがメインに描かれておりとても読むのがつらいですが、いずれ漫画家としてのし上がっていく勇姿をこの連載をとおして見つめたい。 しかも漫画家引退作とのこと。気合が違うのではないでしょうか!