漫画を愛するすべての者に捧げられた漫画。 あったけ〜世界観の下地にある作者の「死ね感」、そして漫画への重すぎる愛がひしひしと伝わってきて素晴らしい。 確固たる「死ね」を感じます。タイトルに偽りなし。 決して軽い気持ちでつけた題名じゃないです。 作者は本当に「死ね」と思っている。「殺す」とも。 漫画好きなら楽しめる作品だと思います。俺は泣いた。
こんな子いたら頭おかしなるで
※ネタバレを含むクチコミです。
めちゃ好きな読切作品だ…!!良作も良作。あり得ない、って否定するより、いいじゃんって肯定する方がきっと楽しいよね。 小学生の子たちらしい遊びや友達と言った関係性、妖怪、山奥の雰囲気などなど。すごく好みでワクワクしました。んのくんのちょっと異質な見た目もまた良い。ほんの少し怖い?けど、んのくんとリナちゃんの絡みはとても可愛い。異質だからこそのぞくりとした魅力が満載で好きです。しりとりの絡め方がよすぎて興奮しました。 レオンくんすごく見た目は可愛いのに中身が…×。でも作り話に決まってるだろの表情やオチは好きです…。
『ゲッサン』の読切でフレッシュな魅力を披露してくれていた遊維さんの、連載作品です。 テーマはずばり「シャチ」。 推し力士がいたり、推しVtuberがいたりと心から好きなものがはっきりしている友人たちに比べて、流されるまま・合わせるだけで特に自分だけの何かを持っていなかった女の子・かわず(通称ぴょこ)。そんなかわずが、成績優秀でモデルのスカウトも受ける美貌も併せ持つ神崎さんとお近づきになることで、神崎さんがこよなく愛するシャチの魅力に気付かされ、初めて心からの好きを得ていく物語です。 兎にも角にも、「好き」で駆動する物語って良いですよね。「好き」は何にも増して強くて素晴らしい感情です。本作は筆者がシャチが大好き、かつ新担当編集もシャチが大好きというところに立脚しているようで、作品全体からシャチへの深い愛が迸っているのを感じられます。 『七つの海のティコ』を観て育った身としてはシャチに対して親近感もあり。神崎さんやかわずほどの深愛ではないですが、シャチ、いいよね……という気持ちで読みました。 そして、マンガ自体の良さ。第1話のサブタイトルがバチっとハマる瞬間の気持ち良さであったり、第4話のタイトルを回収するシーンだったり、遊維さんの絵の魅力と演出が掛け合わさって胸踊るような描写がガンガン出てきます。 羅臼ではないですが、北海道の知床沖に船で出たときの雄大な自然に感動した瞬間を読んでいて思い出させてくれました。本当に地球や生命の偉大さを感じさせてくれますし、自然と涙も出てくるんですよね。 「本当に好きなものを見つける」というかわず物語として読んでも非常に良いですし、一方で神崎さんの抱える難しい感情もまたひとつ味わいを加えてくれます。神崎さんと同じような絶望を抱えたことがある人には刺さることでしょう。なお、私は言うまでもなく自らを強く貫きながら好きなシャチの前では破顔する聡明な黒髪ロングストレートの神崎さんがとても好みです。 読んでいて、心が洗われていくような素敵なお話です。シャチに興味がある人はもちろん、そうでない方にもお薦めです。
前作の読み切り「東京はらぺこさんぽ」の続編がシリーズ化。 タイトルから東京が取れたということは…さっそく作者の地元・福岡で出会ったカフェでの出来事が描かれます。 こんなドラマみたいな、夢みたいな、そんなことが一日に一気に(しかも誕生日に!)起こるなんて、この人のことは死ぬまで忘れないだろうなーと思います。後編も楽しみ。
なんかわかんないけど主人公めちゃくちゃフラれろ!裏切られろ!って思ってしまった。 なんでだろうなあ、青いからかなあ。甘酸っぱいからかなあ。ヒロインがわかりやすくかわいすぎるからかなあ。 都合がよくて甘酸っぱくて、こういうのも短編ならいいですね。
<ログライン> 離島の女子高校生たちが漫画を描き、成長していく話。 <ここがオススメ!> 「マンガ大賞2023」受賞おめでとうございます! 創作する歓びと苦しみの沼にハマったことのある大人と、悩みはあっても愉しさ満載の若者たち。 創作の苦しみは創ることでしか救われない。 創作をしている・したことのある人なら、誰しもが共感できる作品なのではないかと。 本編では描くためにきちんと学ぶ姿勢が常に描かれており、本当に素晴らしい。 巻末に描かれている手嶋先生の過去『ロストワールド』が物凄く心にぶっ刺さる。 そして、作品全体的に表現も凝っていてとても好き。 ちなみに、『マンガのラジオ』というPodcastのとよ田みのる先生の回も聞くと、2倍の面白さがあります。 <この作品が好きなら……> ・映画大好きポンポさん https://manba.co.jp/boards/79903 ・私のジャンルに「神」がいます https://manba.co.jp/boards/125903 ・あくたの死に際 https://manba.co.jp/boards/183978
漫画を愛するすべての者に捧げられた漫画。 あったけ〜世界観の下地にある作者の「死ね感」、そして漫画への重すぎる愛がひしひしと伝わってきて素晴らしい。 確固たる「死ね」を感じます。タイトルに偽りなし。 決して軽い気持ちでつけた題名じゃないです。 作者は本当に「死ね」と思っている。「殺す」とも。 漫画好きなら楽しめる作品だと思います。俺は泣いた。