漫画アクションの感想・レビュー345件出産は生命の誕生だ!コドモのコドモ さそうあきらstarstarstarstarstarかしこ後書きによると「小学生の出産」というテーマは編集部からの打診だったらしいですね。2003年に休刊したアクションが翌年に復刊する際に、社会派な作品を扱う漫画誌にリニューアルしたい意向が編集部にあったというのを、同時期にモリのアサガオを連載してた郷田マモラ先生のインタビューで読んだばかりでした。 幼馴染とのくっつけあいっこにより無自覚に妊娠してしまった小学5年生の春菜。紆余曲折ありますが最終的には大人に悟られることなくクラスメイト達の力を借りて子供だけで出産します。 この漫画のすごいところは、性愛による妊娠ではないのと大人の目線が排除されることで、純粋に生命の誕生として出産を見られるところですね。途中で産婦人科医が「すべての赤ん坊には後光がさしてるんだ」と語りますが、産んだ後の春菜も輝いてた。そう考えると将来ああいう仕事をするのも納得かな。 担任の先生が革新的な人で、性教育の延長としてジェンダーについて教えようとするんだけど、他の先生から理解を得られなくて失敗するところも当時のリアルだと思いました。AV監督になっちゃった女の子 #推しを3行で推すピーチクアワビ 岩田ユキstarstarstarstarstar_borderかしこ・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ ここ数年で打ち切りにガッカリした漫画といえばこれかもしれません。映画監督として落ちこぼれだった主人公のキナコがひょんなことからAVを撮ることになる話です。女性がAV監督になる話だと聞くと身構えてしまう方もいるかもしれませんが、女性らしいエロスとか官能の話ではありません。色気よりもコメディ重視の作品だと私は思っているので、男女共にオススメです!! ・特に好きなところは? 撮影クルーの味噌原さんが代役として男優になる展開が面白すぎるし、最終的に超スペクタクルなAVが完成するところ。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 完結3巻が出ていない&作者さんがnoteとKindleで続編を描くとおっしゃっていたけど、あれからどうなったんだろう。どこかで移籍連載してくれたら一番いいのにな〜。死刑を執行する刑務官モリのアサガオ 郷田マモラstarstarstarstarstarかしこ死刑という重いテーマと真正面から向き合った作品です。父親のコネで刑務官になり死刑囚と接することになった実直な性格の主人公・及川。凶悪殺人犯のことが怖いと感じるのは彼らのことを理解しようとしないからだ…という考えに至ってからは、積極的に彼らと関わり更生の道を一緒に模索するようになります。しかし心を入れ替えて自らの罪と向き合ってもすでに決まっている死刑からは逃れることは出来ません。いくら凶悪殺人犯とはいえ国が人を殺してしまう、命を持って罪を償うという死刑制度は本当に正しいのか、主人公は疑問に思うようになります。 登場する死刑囚たちの中でも渡瀬という男と主人公の物語を主軸に描かれていますが、個人的には食堂を経営していた家族を惨殺してしまった星山がメインの回が一番心に残りました。主人公が人形を手作りして家族というものを思い起こさせて自分の罪を認識させることに成功する訳ですが、改心してすぐに死刑が執行される展開にはなんとも言えなくなりました。そういう流れを組みながら親友と言えるまで深い仲になった渡瀬からの「死にたくない」という望みを主人公が却下したのには驚きです。最終的には疑問を持っていた死刑制度についても、死と向き合うことが自らの罪を反省するきっかけに繋がるんじゃないかという考えになっていました。 しかしモリのアサガオ2で、渡瀬の死に携わってから主人公が精神を病んだことが描かれていて、やはりこの問題は深い森の中にあるのだなと思いました。政治と軍事と暮らしGROUNDLESS 影待蛍太starstarstarstarstaralank凄腕スナイパーの復讐劇としてスタートしてますが、巻を追うごとに深みが増します。主人公自身も含め、軍人として登場するキャラクターみんなに軍人になる前の暮らしぶりがあり、その背景を抱えて戦闘に参加している様子が、一つ一つ丁寧に描かれていて引き込まれます。 一巻につき一つのエピソードで、それぞれに政治的背景と軍事作戦がしっかり設定されているのがとても面白い。軍事作戦に関しては戦闘地域の地図が描かれているので、読み流さずにしっかり地図を参照しながら読むといっそう味わえます。 凄腕スナイパー一辺倒じゃないところが良いです。11巻の時点では復讐テーマは影をひそめていますがきっとこの後回収されるのでしょう。 おすすめです。これをTVアニメでやり始めたの本当にすごいクレヨンしんちゃん 臼井儀人starstarstarstarstarあいざっく昔から読んでいて、今はベスト版を読んでいるのですが、 初期の頃は結構大人な下ネタが多かったり、 放送禁止用語をサラッと言っていたり、 しんちゃんのイタズラのレベルが結構えぐかったりもして、 これをTVアニメでやり始めたの本当に凄いなって改めて感じます。 結構みさえとか風間くん可哀想だなって思うことが多いです笑 でも、時代が変わってもずっと面白いし、 いざという時にしんちゃんが見せる優しさや勇気とか、 野原家の家族愛とかも良くて、 定期的に読みたくなる、これからも大好きな作品です。グレート・ティーチャー・鈴木鈴木先生 武富健治starstarstarstarstarかしこ当時は「こういう学校モノってどうせいじめ問題の話でしょ〜」と食わず嫌いして読まなかったのですが、全然そんなんじゃなくてめちゃくちゃ面白かったです。武富健治節が炸裂していてたまりませんでした!女子生徒の長靴姿に萌えたり、同僚教師が暴走したり、恋人が生き霊を飛ばしたり、とにかく名シーンが豊富ですが、特に性教育からの鈴木裁判が印象的です。鈴木先生の「普通なら面食らってしまう話題だがこのクラスは俺が仕込んだおかげで議論が白熱してしまっている…!」というセリフには笑いました。たった半年の間でここまで成長した2-Aの生徒達が、これからどんな大人になるのか続きを読んでみたくなりました。珍しいパターンオールド・ボーイ 嶺岸信明 土屋ガロンstarstarstarstar_borderstar_border線セーショナル基本的に実写化されて、原作を凌駕することなど皆無に等しいのだが、この作品は実写映画の方が、映画史に残る傑作になってしまったという珍しいパターンの作品である。実写化する際に、原作と違うことは、全く問題ではない。そもそも映画の本質は時間と運動であり、漫画の本質は線とコマ割りなのだからいくら原作をそのままやった所で、画面が止まってスライドショーになってしまう。原作の大事な要素だけ抽出することが大事なのだ。実写版の横スクロールシーンのショットは映画史に残るアクションシーンとなった。漫画に関してはミステリー展開を優先しすぎた結果、人間は普通そんな事でそこまでしねぇよ、という無理のある展開となってしまい釈然としないまま終局を迎える。線に関しては可も無く不可も無くといった所。売人ってこういうことプッシャー天使ケンチー 佐藤さながら名無しオチがショッキングだったけどそうだよね、売人だもんね…!受賞した部門、サスペンス?と思ったけどこれは納得。ストーリーがよかったアミグダラ 永田一由かしこ脳みその恐怖を感じる部分をアミグダラというらしいです。人間の恐怖感情を誘発させる鉱物があり、それを使って残忍な事件を次々と起こさせる犯人がいる。犯行動機は一体何なのか…?自分的に分りやすくあらすじを説明するとこうなるんですが、関西の田舎町が原子力発電所の廃棄物処理場に選ばれたところから物語が始まってたり、割とストーリー構造としては複雑です。でも読みにくいとかはないですね。サスペンスものとしては絵の迫力が物足りない気もしますが、残酷なシーンも多いのでこれ以上怖かったら読むのやめてたかも。主人公が善人になり切らないラストが特によかった。吉本浩二先生の日本一周バイク旅日本をゆっくり走ってみたよ 吉本浩二starstarstarstarstarかしこ片想いをしている女性へのアピールとしてバイクで日本一周することにした吉本浩二先生の実話エッセイ漫画です。日本各地に暮らしてる大学時代の友人達に会いにいったり旅先での一期一会の出会いがエピソードのメインになっていて、根底にヒューマニズムがあるところが定額制夫の「こづかい万歳」 月額2万千円の金欠ライフの面白さと似ていると思いました。 日本一周から帰ってきて告白してみたら…の結果は伏せておきましょう。2巻の巻末には吉本先生と片想いの相手であるEさんの対談も収録されていて漫画よりもリアルな人生の一端を覗けた気がしました。やはりここまで自分を曝け出してこそ他人の面白みも描けるのかもしれませんね。Eさんは優しい方だと思いました。囚人が語る飯バナ極道めし 土山しげる 大西祥平六文銭スネに傷があるような囚人たちが、年に1度の「おせち料理」をかけて自慢の飯バナをする。 そして、一番美味しそうな話をした人が、他の人のおせち料理を1つもらえるという飯バナバトル漫画。 設定がとにかく面白い。 まず、囚人というところ。 本作にも記載あるが、とにかく彼らは食事以外に楽しみがない。 別に、刑務所の料理が特段美味しいわけでもなく、なんなら白米100%ではなく麦が入ったり、貧相なものだったりする。 そんな極限状態で、昔シャバで食べ、塀の中ではなかなか食べれない料理を情感たっぷりに伝える様が、滑稽だったりする。 そして、その語る料理が、ありふれた平凡な料理なのに、心ときめく様が非常に共感できる。 たぶん、地球最後の日に食べたい料理は? と言われて、きっと多くの人が馴染みのあるものを選択すると思うが、それに近しい感じ。 読んでて、あーこういうのでいいんだよって気分になる。 何より男くさい感じが、読んでて惹かれる。 ご飯というより、飯!って感じ。 グルメ漫画の巨匠と呼ばれるだけのパワーある作品です。 岡田索雲作品として読んでおきたかったマザリアン 岡田索雲かしこKindle Unlimitedで全巻読めます。竜巻のように突然現れる「ひずみ」に飲み込まれた主人公は猫と融合して猫人間になってしまう。同じく融合者になってしまった女子と一緒に「ひずみ」の謎を探るという話です。フィクションとして面白いだけではなく、社会の中の差別意識もテーマになっていて奥深いです。途中で自発的に「ひずみ」を作り出せる少年が現れた頃から内容が難しくなったように感じたのですが、オチは好きです。俊郎は我々が認識できない次元に行ってしまったけど元気に生きてるんじゃないかなと勝手に解釈しました。絵本みたい寝なさい同盟 シダノユ名無し読んでたらいつの間にか子どもが寝てる絵本みたいだなと思いました。オーケストラって面白い!マエストロ さそうあきらstarstarstarstarstaralankクラシック自体ほとんど知らず、無論オーケストラについても触れずに生きてきましたが、なんと面白いことか。それぞれの楽器の個性や、その奏者の個性、楽曲との向き合い方まで、そういうことだったのか!と。情熱大陸あたりに登場するピアニストや指揮者が語ることもよくわからんなと思ってましたが、本作を読んだ後であれば、違った感じ方ができそう。楽器始めたくなります。おすすめです。オチはこれでいいのか?無敵の女 山崎虔十名無し影が薄くて会社で「いない人」扱いをされている主人公が、旅先で見たストリップをきっかけに人とのコミュニケーションを変えていこうとする話です。絵もストーリーも丁寧で優等生的作品だなと思いながら読んでいたのですが、オチが想定外でした。無敵なのはあのオジサンの方ですよね。百合拳のリリィ、またどこかで会いたい百合拳 井上とさず名無し百合の邪魔をする男を拳一つで制圧する正義の味方、百合拳のリリィ。後ろで飯食われるのはキモいけど、彼のことを全力で応援したい。これからも百合の平和はキミに託す。:( ´◦ω◦`):先生の言う通り 杏梨じょう名無し最後のページが まごうことなきホラーであった 主人公はもう大人を信じられない...なぜ今じゃりン子チエを読むのかじゃりン子チエ【新訂版】 はるき悦巳starstarstarstarstar_borderゆゆゆ令和になって、若者の間で人気が再燃しているらしい。 作者さんの子供時代の背景が含まれた漫画と考えると、「ちびまる子ちゃん」と似たような感じだろうか。 言葉が悪くても、子どもが働いて親を養っていても、よくみたら周りの大人で全うに働いている人が少なくても、身内に対する優しさが感じられる。 ちなみに私がじゃりン子チエを知ったきっかけは、ある日突然、父親が買ってきたゲーム。 なんじゃこりゃと尋ねたら、父親がこういう名前の漫画があるんだと説明してくれたと思う。 チエちゃん視点のゲームだったが、何をしたら良いかわからなくて、堂々めぐりを繰り返した。 小学校低学年には難しく、ほぼ進まなかった。 でもあのホルモン焼き屋の内装と外装、みんなチエちゃんに優しかったことと、小鉄は覚えている。 「じゃりン子チエ」についてはゲームくらいしか知識がないまま今にいたり、なんとなく読んでみたらおもしろかった。 関西弁と人情物というと「大阪ハムレット」も良かったけど、より元祖というべきこちらもとても良い。まさかの展開だったかなしみを集める少女 TALI名無しなんか変な女がいる〜やべ〜〜みたいな話かと思ったのに、気づいたら怪異退治系アクションバトル??みたいな展開になっててすごかった。感情ポリスって着物警察みたいな感じでそのへんうろついてそうな名前。ある夜に男の子は400年海を彷徨う悪代官に出会う #読切応援海難法師 天海夏矩starstarstarstarstarぺそ※ネタバレを含むクチコミです。ほうじ茶飲みたくなるたけるさん家のお茶の時間 幾田羊名無し最初から最後までこの宇宙人の存在の謎さが残ったままだったけど、総じていい話でした。自分もお茶の中でもほうじ茶がすごく好きなので飲みたくなりました。続きが気になるかと言われたら、気になる。ゴースト・イン・ザ・クローゼット itigoustarstarstarstarstar_borderゆゆゆえ、これで終わり?!と思ってしまった。 例えば、楽しく読んでいた本を取り上げられて「これでおしまい!」と閉じられた感じ。 主人公と、自称電子の妖精と、自称霊媒師。 人は見た目で判断しちゃいけない、と言われているのに、どうして見た目で判断してしまうんだろう。 見た目がキリッとしているからといって、キリッとしている人とは限らないし、見た目がふざけているからと言って中身まで腑抜けているとは限らない。 オチにやられたーと思ってしまった。 さて、大団円のようにみえるけど、それは本当に丸くおさまっているんだろうか。地上最強の生物を決めるトーナメント開幕!真・異種格闘大戦 相原コージstarstarstarstarstar_borderカイ某グラップラー漫画(第一部)の最大トーナメントみたいなので優勝したアングラ格闘家がヒト代表となり、猛獣を倒す! 初戦はカバ! 一般的には動物園でよく見るのんびりした印象だけど、実は危険生物としても知られる相手に武井壮よろしくヒトの知能とテクニックで立ち向かうアツいバトル漫画!!! かと思いきや所詮はヒト。一瞬で死にます。 しかし本番はこれから!!! 誰もが思い浮かぶライオンやゾウをはじめ、水陸戦えるワニ、人間に調教された土佐犬、ブラジリアン柔術を学んだ高知脳ゴリラ(黒帯)などなど16名+補欠数名 ただのバトル漫画ではなく、それぞれの生態を活かした戦術に詳しい解説もついてるので動物知識も得られる実用的?な漫画 テンポも良くあっという間に10冊読めちゃいます二重人格かと思ったら違った今日はどっちの薮中さん 田辺洋一郎名無しバイト先では藪中さんが先輩だから「くん」呼びで、学校では矢城くんが先輩だから「さん」呼びってことなのね。スジは通ってる!しかし藪中さんまだ高校生なのに相手を手のひらで転がすのが異様に上手い。<<12345>>
後書きによると「小学生の出産」というテーマは編集部からの打診だったらしいですね。2003年に休刊したアクションが翌年に復刊する際に、社会派な作品を扱う漫画誌にリニューアルしたい意向が編集部にあったというのを、同時期にモリのアサガオを連載してた郷田マモラ先生のインタビューで読んだばかりでした。 幼馴染とのくっつけあいっこにより無自覚に妊娠してしまった小学5年生の春菜。紆余曲折ありますが最終的には大人に悟られることなくクラスメイト達の力を借りて子供だけで出産します。 この漫画のすごいところは、性愛による妊娠ではないのと大人の目線が排除されることで、純粋に生命の誕生として出産を見られるところですね。途中で産婦人科医が「すべての赤ん坊には後光がさしてるんだ」と語りますが、産んだ後の春菜も輝いてた。そう考えると将来ああいう仕事をするのも納得かな。 担任の先生が革新的な人で、性教育の延長としてジェンダーについて教えようとするんだけど、他の先生から理解を得られなくて失敗するところも当時のリアルだと思いました。