火見子
京介44歳。大学を卒業した息子が就職を機に結婚すると連れてきた女性は、京介が22年前にその怖さ故に逃げるように別れた火見子だった……。火見子は息子に年齢を偽っていた。そして息子と火見子は京介夫妻と同居することになって……!?
極道の食卓
やくざの親分なのに夜間高校に通う生徒でさらにグルメときた!!前代未聞の極道キャラ、濁組組長・久慈雷蔵!!
ルード・ボーイ
女の名前は淑子。夫と別れ、豪邸を出てマンションでひとりぐらしをはじめている。そして、男。南方という。男は女を見て、たちまち恋した。女は無視し、男は街を歩く。ヤクザに出会い、男は“二代目”と呼ばれ、追いかけられた・・・。
オレ神崎聖、大学4年生。それでこの純白のパンティーをはいた女がオレのカミさんで、優。オレの口からいうのも変だけど、でるところはちゃんとでてスタイルばつぐんなんだぜ。ためらうことなく結婚しちゃったんだけど、そのことは誰にも言ってないんだ。オレがはれて大学を卒業したら、親の許しをもらおうと思ってるわけ…
オレ錦織文也。今春上京して写真専門学校に入学。かといって将来プロのカメラマン志望ってわけじゃなく、大学に行く四年間を好きな写真の世界にひたりたかっただけ…学校の先輩に被写体なら女に限る、美しい女をフィルムに焼き付けてこそカメラマンとして一人前だと言われ、それでこうやってときどき街で女の子に声をかけてる…
矯正施設に勤務する職員が持つ法令集「矯正実務六法」!分厚く赤い表紙をしている事から通称“アカマクラ”と呼ばれている。今、一人の新人刑務官がボロボロのアカマクラを携え、今南東京拘置所に着任する。国内有数のマンモス拘置所と言われるその場所は……!?
すずめの唄
リストラされた3人の男が再就職セミナーで出会い、共同出資で雀荘を経営することに。かわいい女子バイトのカオリちゃんとともに顧客獲得に励むが、来るお客さんは奇人変人ばかりで…!?
立原あゆみ先生の作品って初めて読んだんですけど、絵のデフォルメが独特で水墨の人物画っぽいのがお洒落ですね。 55歳のヤクザのおっさんが昼は極道をやりながら、夜は夜間学校に通、若いクラスメートに囲まれながら、アパートで好きにご飯を作って食べる。ご飯を食べるという日常と、ヤクザ家業と夜間学校という非日常を行き来する感じがなんかエモい。 エセ科学のアレルギー論っぽい語りもあったけどそこはご愛嬌で…。 最初に出てきたキューちゃんを使った水茶漬けと冷や汁がすっごい美味そう。時期的にもピッタリなので家で作ろうかなという気にさせられた。