春のソワレ
数年前、春雪は一人日本へやって来たノアに日本語を教える優しい兄のような存在だった。幼く愛くるしいノアを撫でながら毎日のように「かわいい」と口にしていた春雪。時が経ち、離ればなれになってもやさしく心地のよいその言葉を忘れないままノアは16歳の春を迎える。伸びきった身長、少し低くなった声…あの頃と同じ姿ではいられないノアの葛藤をよそに再会した春雪は変わらずやさしく受け入れてくれるが、実は彼もまた誰にも言えない隠し事があって――。
密と徒花
松永夏維が営む小さな花屋に似つかわしくない強面の男・巽正宗。ある日、客として店にやってきた巽の不躾でぶっきらぼうな言動に衝突が絶えなかった二人だが、話していくうちに打ち解け、淡く心を通わせていた。しかし、その平穏は突然現れたヤクザ・八神士郎によって崩される。義父の遺した借金のカタに自らの身体を差し出すしかなかった夏維は、八神から与えられるセックスの快楽と言いようのない胸の痛みに苦しめられていた。そんな夏維の微々たる変化を察し、店へとやって来た巽が目にしたのは八神に抱き潰され、あられもない嬌声をあげる夏維の淫らな姿で―…。
私立大学に勤める海洋学講師・葵のお気に入りは大学近所にある明石食堂のランチ。研究室まで配達してくれる食堂の長男・カズマは人懐っこく、葵の時間が空いたときはふたりっきりで秘密の講義――もとい、海洋生物トークを交わすのが習慣になっていた。いつものように”講義”を開いたある日、葵はどこかおかしな様子のカズマに気付き声をかけるも、わかりやすく誤魔化されてしまう。カズマのことで気もそぞろな葵に追い打ちをかけるように一人の女子生徒から告白された挙げ句、強引に押し倒され大パニック!!偶然訪れたカズマのおかげで事なきを得るが、今度はカズマに唇を奪われてしまって――…!?
ほしいのはきみのナカ
酔うと男をセックスに誘ってしまうサラリーマン・田岡新之助は久々に一人酒を楽しんだある夜、気がつくと金髪イケメンとセックスしていた!朦朧とする意識の中、大きくて長い×××でナカを突かれ「もっと気持ちよくなりたい」とねだるが…男の正体は悪魔のジュリアスで、次期魔王の継承権がセックスによって新之助へ移ってしまう―…奪ってしまった魔王の力を戻すため、何もかも規格外な悪魔の彼と協力プレイ開始!?