機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争
初代・女ガンダム乗りの勇姿を見よ!
機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争 玉越博幸 矢立肇・富野由悠季
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』観てますか? 史上初の女性主人公ガンダムとして(もちろん初の百合ガンダムとして)新たな試みである『水星の魔女』ですが、ガンダム作品で描かれた宇宙世紀史上、初の女性ガンダム乗りといえば恐らく、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のクリスチーナ・マッケンジー(クリス)です。 連邦のエース、アムロ・レイに渡される予定だった試作機NT-1アレックスのテストパイロットとして、またジオンのパイロット、バーナード・ワイズマン(バーニィ)と想いを通わせながらすれ違っていった女性として描かれた彼女ですが、全六話のOVAではその人物像が深く描写されることはありませんでした。 本コミカライズはアレックス(G-Ⅳと呼ばれている)が地球から宇宙へ打ち上げられる際の、連邦とジオンの攻防から描かれます。なのでOVAの主人公・アル少年やバーニィはまだ描かれません。 まず描かれるのは、バーニィが所属することになるサイクロプス隊。そしてクリスは機付長=シューフィッターとしてアレックスのAI調整をしたり、時に自らモビルスーツを操縦したりと、1巻の途中から活躍します。 クリスのしなやかな強さと優しさが2巻までで描かれて、OVAのドラマ性をさらに膨らませてくれそうです。そして初の女性ガンダムパイロット・クリスの活躍が今後もたくさん見られるかも……という点で、本コミカライズにはとても期待しています! 最後に一言。 宇宙世紀0080年1月1日、連邦とジオン公国の間に終戦協定が結ばれた……とのことで、1月1日は(ガノタ的には)一年戦争終戦記念日です!(3度目) 機動戦士ガンダム THE ORIGIN https://manba.co.jp/topics/20337 機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男 https://manba.co.jp/topics/34647
機動戦士Zガンダム Define
惜しすぎる・・神になり損ねたマンガ
機動戦士Zガンダム Define 矢立肇 富野由悠季 北爪宏幸 サンライズ
酒チャビン
酒チャビン
まず、かなり面白かったです。元のゼーターガンダム自体がまず面白いので、それはそうなのですが、本作品は結構長めの尺をとって丁寧に物語を描写してくれていて、すごく解像度高くストーリを楽しむことができます。 元々人気アニメのコミカライズという企画自体が、アンチョクに金を儲けようとしていることが多いので、サクッと回収するために、話が端折られていたりするものなのですが、こちらはじっくりと描いてくれているので、ファンにとっては本当に助かります。 作者さんのがんばりもそうなのですが、じっくりとした展開を辛抱強く待ってもらえる編集部の方にも感謝です。 ただ、少し惜しいなと思うのが、ちょっと展開があっさりというか、浅いというか、タンパクというか、サラッとしすぎている気がしました。フォークのマンガじゃないので、過度にジメッとしたのは不要だと思うのですが、もう少し登場人物に熱量が感じられても良いような気がします。 両親とか目の前で亡くなっているのですが、その悲しみ方があまり伝わってこないので、妙に作り物(創作物なので事実作り物なのですが)感がしてしまいます。 それほどグッとくる説得の台詞でもなさそうなのに、サクッと重要な心変わりが2ページくらいで行われてたりするので、ちょっと違和感があります。 逆に戦闘シーンはこれくらいサクッとしていた方が作品全体のバランスとしては良いように感じています。 あと豊富に出てくるオリキャラもわたしはかなり良いと思います!!オリキャラのエピソードも好きです!ただ、これは好みの問題かと思いますが、オリキャラのネーミングが、ハマの大魔神の持ち馬かビジュアル系バンドのメンバーにいそうな名前が多いので、もう少しオシャレな名前でも良いかな、と思いました! ただ、この作品はまだ描き切っていない連載中なので、この後クライマックスに向けてどうなっていくかすごく楽しみにしています!!
グレネーダー
おっぱいリロードで有名なガン・アクションは本物
グレネーダー 海瀬壮祐
名無し
『リベリオン』というアクション映画があります。画期的だったのは拳銃を用いてスピード感あふれる近接戦闘を行う「ガン・カタ」と呼ばれるアクションの導入でした。近作では『ジョン・ウィック』やアニメ『リコリス・リコイル』の着想源となった作品として名前を聞いたことのあるひともいるのではと思います。 そんな『リベリオン』の影響をジョン・ウィックよりもリコリコよりもまっさきに画面の中へ注ぎ込んでいたのが本作『グレネーダー』です。 当時ケーブルテレビでアニメを見ていたのですが、やたら温泉シーンが挿入されていた記憶があるのはご愛嬌。 胸の谷間から予備弾丸を跳ね上げ、空中に浮かせたそれら目掛けて勢いよく拳銃を振り抜きシリンダーに流し込むことで一気に装填を行ういわゆる「おっぱいリロード」が代名詞とされる本作、とにかく銃器の描写が冴え渡っています。 文字に起こした限りでは「どうかしている」としか思えないアイデア、当時はネタにされる向きも強かった(というかネタでしかなかった)ですが少し時間を置いた今、ネットに上がった動画なんかを見てみるとバカバカしさ以上にアニメーションに精確さと迫力があることに驚かされます。ちゃんとしてるぞ、グレネーダー。 コミカライズ版でもガン・アクションはガチで、試し読み部分だけでも本作の何たるかが一発でわかると思うので、少しでも興味を持たれた方には見てほしい。あわよくばアニメの作画も確かめてほしい。 ちなみにKindle Unlimitedでは全巻読めるようですよ。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN
完成度が高すぎる奇跡のガンダムマンガ
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 安彦良和 矢立肇 富野由悠季 大河原邦男
酒チャビン
酒チャビン
初めて読んだとき本当にびっくりしました。完成度が高すぎます。アニメのコミカライズになりますが、アニメの全43話の完成度がかなり高いように感じていたので、どうせそれよりは面白くないだろうとタカを括っていたのですが、全然そんなことありませんでした。 どうしてもアニメのコミカライズとなると、アニメ見てるのが前提になってるのか、ストーリーが端折られていたり、薄まることが多いと思いますが、これはかなりストーリーが過不足なく濃密にしっかりと描写されているうえ、アニメではうまく描ききれなかった部分を補足し、なおかつオリジナルエピソードまで入れ込んでくるという離業をやってのけています。 マンガってすごいんだって心底思いました。 圧倒的な完成度を誇りすぎていて、もう多分これを超えるガンダムマンガは出てこないと思わせられます。可能だったらでいいのですが、この感じでゼーターガンダム&ダブルゼーターガンダムを描いてほしいです。必ず描います(豪華版の方で)。 ガンダムに興味がある人で読んでない人はいないと思いますが、もしいれば、絶対に読んだ方がいいと思います。なるべく早めに。
機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-
重厚なウラ話!!
機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより- 矢立肇 富野由悠季 ことぶきつかさ
酒チャビン
酒チャビン
一年戦争時代、ホワイトベースの乗務員としてがんばり、おもにガンキャノンのパイロットとしてご活躍の、カイ・シデンさんの視点から見たZガンダムとなっております!! Zガンダム自体はもうすでにアニメでしっかりとしたストーリーが決まってしまっているのですが、その範疇で、歴史の裏側をカイさんの視点で辿っており、原作を知っていればニヤリとするシーンや、「へ〜そんなことが裏側で・・」など感心するシーンが盛りだくさんです! 後半かなり重厚で難解なテーマが話されたりするので(ガンダム全般そういった部分がありますが)、ライトに読むにはしんどい部分が出てくるかもです。見せ方としても、コマ割りは4コマっぽくすごくシンプルになっていき、キャラの動きもそこまでではないので、主役は文章という趣になってきます。 ただ、そういう部分が好き!という方(私も体調が良ければそういうの好きです!)には、うってつけの本であるといえようかと思います。 めちゃおしゃべりなミライさんも見れます。