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あらすじ
明治二年、北海道がまだ蝦夷と呼ばれた頃。箱館戦争で新政府軍に敗退した旧幕府軍の伍長・奥平八郎太は、兄の喜一郎そして戦友の佐吉とともに、箱館のはるか北の遊楽部の森に落ち延びる。深手を負い衰弱する八郎太と佐吉は、このまま犬死にしても意味はないと兄一人を逃がす。だが、その直後に300kg超の巨大な羆(ヒグマ)に襲われてしまう。羆に殴られ森の中で昏倒していた八郎太は、羆撃ちを生業とする元庄内藩士・鏑木十蔵に救われ……すべてを失った敗残兵が北の大地を舞台に羆撃ちとして再生するビルドゥングスロマン。
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あらすじ
旧肥後藩の太田黒伴雄、加屋霽堅ら 約170名によって結成された「敬神党」は、政府の反対派から「神風連」と戯称されていた。明治維新によって近代化が進む中で発布された 「断髪令」「廃刀令」に対して起こった反対運動『神風連の乱』を 自ら剣術を探求する劇画家・とみ新蔵が描破する――!!
あらすじ
ひたすら剣術稽古に没頭する著者が肥後の俊傑・河上彦斎と松代の天才・佐久間象山の生きざまを描く!! 時は幕末、激動真っ只中。研究に没頭する象山と剣術を追求する彦斎。二人は何を思い、何を考え、この動乱期を生きたのか――。
剣術抄のシリーズなので剣術の妙味を描いたいつもの感じと思った今回は河上彦斎と佐久間象山の生き方をメインに描いていた。特に剣術の話は多くなく思想や当時の状況などの話が多くとみ新蔵の剣術理論が好きな俺としてはちょっと寂しいものがあった。
そういや河上彦斎って『るろうに剣心』の緋村剣心のモチーフだったな
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あらすじ
悪を以て悪を制す――― すべての「侠」はここから始まる 後の大侠客・幡随院長兵衛となる若者がいかにして「侠」の道に歩み入ったのか…… そこには、権力者に恭順することをよしとしない江戸時代初期を生きる漢たちの壮烈な魂があった―――― 『仕掛人 藤枝梅安』に続く池波正太郎の傑作ノワール、待望のコミカライズ!!
いんしゅうひろくみだれまんだら
あらすじ
縁は異なもの味なもの。いつの時代も男と女が結ばれるところには理屈では説明できない不思議な磁場が生じるもの。からくり人形に処女を捧げる娘。女しか住まない島。神のお告げ通りに祝言を挙げる里。秘境の宿で狐狸に化かされる若旦那。秘密裏に寺社の地下で開催される女子格闘興行。くノ一を潜入させるために夜這いの風習を利用する根来衆……。官能時代劇の旗手が挑む異色短編シリーズ、待望の第一集。
ぶしににごんがあるならばさむらいえれじぃより
あらすじ
江戸を生きる人たちには悩みがいっぱい。仕事に出世、恋に趣味、家庭に相続…… あれ、今の我々といっしょじゃない!? そんな悲喜こもごもを400本以上のシニカルギャグで描いた「学んで笑える」江戸ショートです!!
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ばくまつまらそんざむらい
あらすじ
黒船来航により維新の風が吹き始めた幕末の世。安政二年(一八五五年)現在の群馬県安中市にあった安中藩の主・板倉勝明は、藩士の心身鍛錬を目的として安中城より碓氷峠の熊野神社まで七里余り(約三十キロ)を走らせる遠足を開催。日本マラソンの発祥といわれる史実「安政の遠足」を舞台に描かれる土橋章宏の痛快時代小説を完全漫画化。
わかたびしゅうまつれきさんぽ
あらすじ
キャラクター「若」と一緒に歴史好き丸の内OLのぞみ(八王子在住)が週末都内の身近な歴史スポットへ! 史跡にまつわる歴史エピソードや歴史うんちくに触れつつ楽しみながら知的好奇心を満たす歴史散策ガイドです!!!
せんごくめおとれつでんねとられたいこうき
あらすじ
太閤・豊臣秀吉VS戦国に生きた夫婦の絆 【山内一豊と千代】【立花宗茂とぎん千代】【本願寺顕如と如春尼】【細川忠興と玉子】【真田幸村と渓】【宇喜多直家と福】好色家であり人妻好きの太閤・豊臣秀吉の「女房狩り」が勃発…!! それに直面する戦国武将とその妻の運命とは!?
むすびじまうきよつやぞうし
あらすじ
幕末期の琉球── 年頃の娘・花那は、祖母から突然「許嫁」を紹介される。相手はかなり年上で小太りの真市。ソリが合わないこの二人をその気にさせるため、周りの大人たちは若い男女を無人島に置き去りにして親密にさせる「むすび島」を密かに行うことに決める。ところが不幸な事故から、予定とは別の島で孤立することとなる花那と真市。助けが来る見込みがない中で、不仲な二人のサバイバル生活が始まった! 当初はいがみ合っていた二人だったが、苦難を乗り越えていくことで次第に距離が縮まり……!?
ひめごとうきよつやぞうし
あらすじ
輿入れ行列の最中、突如、行方不明になった姉姫に代わり、急遽、江戸へ向かわねばならなくなった薩摩支藩の姫・敬(たか)。ただし、いざ婚姻…… といっても、性の勉強はおろか、社会勉強すら不十分の敬姫。何とか、目的地に到着するまでに殿方を夢中にさせるような一人前の女性に仕立てあげねばならない。そのために各宿場の性風俗にさまざまな知識を合わせ、敬姫に教え込んでいく。一方、姉姫の失踪に政治的な陰謀を感じた男たちは道行きに一抹の不安を覚え、ある用心棒を差し向けるが………