リゾート開発と政治の闇にからめ捕られた家族の絆。大分の北東部、国東半島の沖合に浮かぶ伝説の島・姫島で、有力者の息子が殺された。直前に島を訪れていた光彦は、その男に脅迫されていて…。さらに旧知のカメラマン・浦本までが、娘を残して水死体で発見される。疑惑と推理の衝動に掻き立てられた光彦は、再び姫島へと旅立つ!
今は昔、男色の楽園ありにけり……。「おやめください中将様……!」。今日も今日とて平和な宮中では、自由気ままな中将が家臣であり乳兄弟である武千代の尻を追い回し、毛深い熊の(もじゃもじゃ)右大臣は幼い東宮を溺愛していた。そして、宮廷のアイドル・桜花の君はアブナイ恋に壊れ……。いとやんごとなき御方達の赤裸々な宮廷生活を綴った、めくるめく平安ラブ絵巻。若造り50歳春日&老け顔10歳与作の年の差カップル、受けキャラかぐや姫(男)、白ぬり左大臣、極細サイズな太郎の宮など、個性豊かな登場人物たちがいっぱい!珍作ボーイズラブの魔術師・大和名瀬の切なくバカバカしい平安風味4コマギャグマンガ!!
阿呼耶
「阿呼邪ってなんなの?」「桂に恋したただの男だよ」。壮大なスケールで描くファンタジー・ボーイズラブコミック。美貌の皇子、泉菖阿呼邪(せんしょう・あこや)。異世界から来た彼と契り、妃の印を受けた高校生、早坂桂(はやさか・かつら)。しかし、ふたりの結びつきは決して歓迎されるモノではなかった……。禁断の愛ゆえの苦しみ、悩み……そして喜び。さらに阿呼邪という名に秘められた真実とは!?大幅加筆・描き下ろし番外編を収録した完全版!!
竜の遺言EX
魔性の王・天藍と側仕えの竜・浅葱が、主従の関係を越えて愛し合うファンタジック・ボーイズラブストーリー「竜の遺言」が、遂に最終章へ突入!婚前プロポーズ旅行を終えて城に帰ってきた2人だが、帰還早々、浅葱にはとんでもない職務が言い渡されて…?さらに、かつて側仕えとして天藍に仕えたあの人が、浅葱の命にかかわる事件を巻き起こし…!?謎に包まれた新キャラも登場して、ますます盛り上がる雑誌未収録の長編「果てのない夢の中で」。この他、ラブラブな2人の日常エッチを描いた短編「Always」や、物語を彩る可愛い四神達のマル秘エピソードなど、描き下ろしのお楽しみ企画も満載!
竜の遺言
「ずっとこの腕で守ってゆこう……」。人間の父と竜の母から生まれ、竜の体を持った浅葱(あさぎ)は、亡き母の遺言で魔性の王・天藍(てんらん)に仕えることに。母の話を通して、浅葱は天藍に恋焦がれていたが、実際に彼に会ってみるとあまりに美しく……下品で、底意地が悪かった。そして、なんとホモで“受け”。主人と側仕えという立場にありながら、深く惹かれ合う2人のファンタジー・ラブロマンス!!天藍の母・真珠や竜フェチな南の大陸の王・エジルが登場するサイドストーリー同時収録!
「神様の言うとおり!」を中心とした描きおろし10数点を含むカラーイラスト満載!「みとPHOTOメモリー」みと先生の子供時代~(秘)写真公開!!
愛知県犬山市にある明治村で、男性の死体が発見された。光彦は、その男性の顔に見覚えがあることに気づく。数日前に報道された宝石商失踪事件のニュースでも、その男性が関係者として映っていたのだ。2つの事件には、どんな関係が……? 真相を求め、和紙の里・美濃から蔵王へ――!!
美しき磁肌に描かれた、悲しみと殺意の絵模様…。ホテルの一室で著名な陶芸評論家が殺された。死体には黄色い砂が撒かれ、部屋のメモには「佐用姫の」という謎の言葉が書かれた痕跡が。陶芸界を揺るがす事件に、佐賀県・有田へ向かった光彦だが、第二の殺人事件が発生し――!?
軽井沢のセンセを訪れた、人気俳優の“絵樹卓夫”。彼の母が脅迫されているというのだ。センセと「旅と歴史」編集長・藤田の依頼を受け、光彦は鹿児島へ向かった! お宝が隠されているという「金の石橋」はどこに!? 殺された社長とその息子との確執は!?幾重にも絡み合う謎に光彦が果敢に挑む!
『旅と歴史』の取材で訪れた京都の崇道神社。そこで、突然見知らぬ女性に写真のフィルムを手渡された光彦。返しそびれてしまったフィルムが手元に残り、光彦は戸惑いながらも現像してみることに。そこには驚愕の光景が――!! 相次ぐ殺人事件は、怨霊伝説の暗示か!?
浅見家恒例の新春カルタ会に、「カルタ女王」こと朝倉理絵がやってきた。宮城県多賀城市出身の彼女は、3年前、歌枕「末の松山」の地として名高い宮城県・宝国寺の松の下で父を殺されたと光彦に打ち明ける。しかし、殺人事件の手掛かりも物的証拠もなく、事件は迷宮入り目前だった。話を聞いた光彦は、短歌や俳句が趣味だったという理絵の父が遺した手帳へのメモ「白浪 松山を越ゆ」を手掛かりに、事件の真相を探る旅に出る――。
光彦は取材先の京都・大覚寺で、娘の行方を捜しているという男に出会う。後日、奈良・ホトケ谷で発見された女性変死体のニュースを耳にした光彦は、男の勤めている会社に連絡するが、別人らしき者が電話に出て……。