浅宮哲平(あさみや・てっぺい)、16歳。6年前、カケオチまでした初恋の相手は、やさしくてかわいくて恥ずかしがりやな男の子……のハズだった。ところが、再会したその相手・月ヶ瀬駿太朗(つきがせ・しゅんたろう)は、スケベでチカンなセクハラ魔王と化していた!しかも、哲平の父親ができちゃった再婚した相手はなんと駿太朗の母親で、義兄弟としてひとつ屋根の下に住むことになって……。「生ケツさわらせて」――駿太朗の猛烈なアタックに、哲平の恋と貞操はどうなるの?
アイジン専科
この行為(えっち)は“愛”のため?それとも“お金”のため?病気になった母の入院費を払うため、カラダを担保に大家の江崎春(えざき・はじめ)と結んだ愛人契約。すごくすごく好きな春さんを抱き締めることができて、こんなにも嬉しいのに……借家人の守野卯月(もりや・うづき)の頭をかすめるのは「お金」のこと――。素直になれない卯月と春、はたしてふたりは……?卯月×春の表題作シリーズのほか、津田智明×佐倉匠の連作学園ラブストーリーを収録。ドキドキいっぱいの北里ワールド!!
王子様とぼく
子供の頃から、いじめっ子といじめられっ子の関係にある綿貫利京(わたぬき・りきょう)とのび太(あだな)。だからフトンに潜り込んでくるのも、寝てる間に裸にムクのも、キスをするのも全部いじめの延長だと思っていた……。頭脳明晰、容姿端麗、女の子にはモテモテ、そんな利京がのび太いじめに固執する理由とは!?表題作のほか、体育祭の打ち上げの“王様ゲーム”でキスをして以来、寄れば動悸、めまい、目が合えば硬直という恋患いをしてしまった駿太の純愛(?)を描いた「ストロベリーKISSKISS」など6編を収録。高校を卒業した利京とのび太を描いた「その後の王子様とぼく」も必見!!
HANON-ハノン-
あの力が欲しい、あの才能が欲しい、あの指が欲しい――6年前のコンクールの日、“彼”が弾いたリスト協奏曲第一番。顔も名前も思い出せないけれど、あの指だけは忘れられない……。ピアニストの母とコンダクターの父を持ち、22年間音楽以外のことを考えたことのない毎日を過ごしてきた高坂均(こうさかひとし)。ピアノ教室の教え子の兄・月岡涼が6年前の“彼”と知ったとき……!?「会いたかったんだ…、ずっと…」。涼への嫉妬、憧れ、言葉にできない想い。再会した今、その想いはあふれて――。表題作のほか、涼と高坂のその後、そして涼の弟・翔の淡い恋心を描いた続編「SONATA」、弟でも友達でもない大切な存在、触れると壊れそうな繊細な恋を描いた「となりの中学生」など5編を収録。『ちんつぶ』とは一味違う、大和名瀬ワールドをご賞味あれ!!