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ふたりといっぴき、はじめました。
東京に住み出して13年、フリーランス1年目のイラストレーターが一大決心!ルームシェア生活をはじめます。女友達のぼっちゃんと私、そして一匹の猫の共同生活。引越し、自炊に、餃子パーティー。日常の些細に目を向けること、記録すること。そしてはじめて輝く生活の愛おしさ。新進気鋭のイラストレーターkameが描く、初の連載マンガ。上下巻でお送り致します。本作はマガジンハウス社の雑誌『GINZA web』にて2020年3月27日~2021年5月28日に連載されました。
ふたりといっぴき、はじめました。
東京に住み出して13年、フリーランス1年目のイラストレーターが一大決心!ルームシェア生活をはじめます。女友達のぼっちゃんと私、そして一匹の猫の共同生活。引越し、自炊に、餃子パーティー。日常の些細に目を向けること、記録すること。そしてはじめて輝く生活の愛おしさ。新進気鋭のイラストレーターkameが描く、初の連載マンガ。上下巻でお送り致します。本作はマガジンハウス社の雑誌『GINZA web』にて2020年3月27日~2021年5月28日に連載されました。
猫一匹と暮らすイラストレーター女性が、その猫が大好きな友人と同居を始める、というエッセイ……女性同士、すわ百合!?と騒ぎたくなるのは百合好きの悪いところですが(自戒)、これは百合ではないけれどもとても良いです。 そもそも作者は「一人暮らし寂しいけれど恋愛はしんどい」というところから始まり、「寂しい時にちょっと話してくれたり側にいてくれる」相手を求めて友人に同居をもちかけます。これ、実現すれば理想的ですが、そうはいかないからみんな苦労しているやつですが、この二人は見事その理想的な関係になっていて、こんな現実があっていいの!?と驚きながら幸せな気持ちになれます。 内容としては食4:二人の関係4:猫2くらいの割合。未知の調味料に好奇心が膨らみます。 そしてべったり一緒にいなくても、相手の気配に安心したり、辛い時に話したり、同じ食を共有したりすることで、寂しがりな作者が穏やかに満たされるのを見ていると、恋愛がなくても満たされる可能性に私も救われる気がします。 恋愛じゃなくても満たされる関係……「クワロマンティック」や「ロマンシス」という在り方の可能性を、ここに感じるのは私だけでしょうか? (上下巻同時刊行だったみたいなので1巻応援と完結応援にしました)