ミステリーボニータの感想・レビュー102件<<12345>>ゆる~~~いタピシエール 椅子張り職人ツバメさん 関根美有スイミーゆるくて優しいんですね絵もお話も。力が抜けるような癒やし漫画でした。 6話にでてくる猫が可愛すぎて悶絶するのでぜひ見てほしいです。 あと社長さんもびっくりするほど可愛くて、おじいさんってこんなに可愛く描けるんだなって感心しました。ほんのりロマンス・ミステリー漫画死者のささやき 森素子名無し親友の死をきっかけに、人より鼻が効く主人公の未央が死者が憑依する霊媒体質のカメラマン辻井と出会うところから物語が始まります。 両親が幼いころに亡くなっている辻井は、出会った頃は知り合いのカメラマンの男性と一緒に暮らしていたのですが、その男性とも離れて、自殺願望を持っている人間でした。 未央と出会ってから、辻井の秘密が少しずつ事件解決とともに明らかになり、2人の距離もどんどん近づいていくにつれめくる手が止まらなくなり、一気に読みました。 推理や考察が繰り広げられるほどではない、ほんのりミステリーが読みたい方におすすめしたい漫画です。これぞいま読むべき青春群像劇の代表作 #完結応援群青のアンサンブル~2年3組の生徒たち~ 遠野由来子nyae2巻で完結しているので、騙されたと思ってとにかく読んでみてください…とまずは言いたい。 これは恋愛のときめきを描いた青春というよりも、「自分らしさ」を見失わないように懸命に一瞬一瞬を謳歌する高校生たちの群像劇です。「自分らしさ」と一言でいうとなんだか薄っぺらい気がしてしまうのですが…。 例えば、あのときもっと信頼できる人が身近にいたら、もっと本心をさらけ出せていたら、好きなものを好きと言えていたら、人に合わせたり流されたりだけじゃない青春が送れたかもなあとか、そういう「あと一歩踏み出してればもう少し楽しかったかもしれない青春」に身に覚えがある人にとくに読んでほしい。 個人的な思い出でいうと、高校生活で出来た友人ほぼ全員と卒業式を境に一切の連絡を取らなくなり「そんなもんなの?」とちょっと思ったことがあります。当時は何も思わなかったんですが、今思えばどんだけ中身のない高校生活だったんだろうとゾッとすることもあります。なにかが違えば、そんな薄い関係の友達だけじゃなかったかもなーとか思ったりしましたね。 青春を描いたマンガは星の数ほどありますが、これはそのジャンルの中でももっと評価されるべきと思っています。 「捻くれた漫画しか読みたくねぇんだよ」という人にはオススメしませんが、それ以外の人にはオススメします。特殊な体を持つ少年のひと夏の出会いの話人形青年と青い夏 こなしあかや名無し主人公の文目(あやめ)という少年は、球体関節人形のような体を持ち、そしておそらく年を取らない、もしくは年を取るのが異常に遅い、特殊な存在なんですが、この前後編のお話ではそこは深く掘り下げず、きっとそうなんだろうなという想像だけにとどまらせているところが印象深いです。 文目がとある夏の日に一人の少年に出会う話がメインですが、その少年も数年後再び大人になってから文目に再会したときには文目の姿はそのままであることに何も思ってない様子です。 これ書いててふと思ったんですが、もしかするとこのシリーズで以前も描いているのかもしれません。 いずれにしても、こうして設定の大事な部分を読者の想像に委ねているようなスタンスが新鮮で、文目のことをもっと知りたいなと思いました。厳選!読んでほしいこのマンガじゃあ、あんたが作ってみろよ著者:谷口菜津子1巻まで刊行作品情報はこちらミステリー少女漫画の金字塔と言うだけのことはある!パズルゲーム☆ミステール 野間美由紀名無しミステリーボニータ新連載。調べた限りシリーズはかなりのもの。 たしかに金字塔と評するだけあって面白い。中身は少女漫画テイストな日常ミステリーものだが、1話で綺麗にまとまってるし、トリックもありがちながら分かりやすく、陳腐すぎない。めちゃくちゃ面白いかは別として、なんというか安心して見れる長期連載の貫禄のある一話だった九龍城砦のタピオカ屋さん #読切応援九龍城のタピオカマフィア おみおみ名無しまた連載化して欲しい読切です…! 九匹の龍が眠る九龍城砦で、タピオカドリンク店を始めるように言われるマフィアの七天と狗が主人公。マフィアが主役でありながらバイオレンス要素は一切なし。 そして、ほのぼのコメディとして読んでいると、この二人と龍の関係性が見えた瞬間、一気に世界観が広がり、いい意味でゾワッとします。読切で終わらせてしまうのは非常にもったいない。絵もきれいだし上手いです。 この作家さんは初めて知ったのですが、新人作家というわけではないみたいですね。 きっと他のマフィアのメンバーや、九匹の龍もいるはずなので、続編を読めることを願って全力応援します!独特の緩さミラクれ! 微超能力部 藤田まる美名無しなんか微妙に懐かしい(?)緩さ具合のコメディ。中身は最新の時事ネタなんだけどね。 読まない時もあるけど、ないと寂しい感じ。姫君無頓着すぎる天上恋歌~金の皇女と火の薬師~【電子特別版】 青木朋名無し書き込みが丁寧な漫画。扉絵からしてすごいなぁと思ってた。前作は見てないけど、こう言う中国的な意匠を描くのが得意なのかな。内容は、頭ほあほあ田舎姫君にハラハラする話。でも姫君には不思議と好感がもてるし、花火師の胡散臭カッコいい感じでいい。ゆるりと見ていきたいメンタルにくるレベルの高いミステリ読切魔法は使えないから 臓内ニガツ名無し久しぶりにあった同級生の女の子と一緒に楽しいドライブ。……のはずが、ニュースを見ると、彼女は恋人をバラバラにして冷蔵庫にいれた容疑者だった。バレないように警察に向かいながら、彼は彼女と会話をしているうちに「あること」を思いだすーーという話。 「魔法も使えないから」という言い回しと使い所がとってもよかった。構成もうまく組み立てられていて、たのしかった JKドラゴンとドラヲタ王子の逃避行転生したらピンクドラゴン 浜田翔子774なろう原作の漫画(とくに「蜘蛛ですが、なにか?」を思わせる雰囲気。女子高生がドラゴンになっちゃって、ちょっと可愛らしいリアクションをとらせるところとかは相似している。ただ、長靴を履いた猫のケットシーとの出会いなど少し童話のような空気感は特殊で、結構面白いなと思った。伝統を知り、神を知り、日本食を知る咲良の居酒屋歳時奇 永久保貴一名無しタイトルのもととなった歳時記は「俳句の季題を分類して、解説を加え、例句を載せた書物」を表すもの。この物語はそれを参考するかのように、一月を一話の進行で、伝統行事を説明し、食に繋がる物語を描いた。 さらに「神々の集う居酒屋」という『奇』な舞台を設定。まさに『居酒屋歳時奇』というに相応しい。伝統に関するウンチクやクセのあるキャラクターなど楽しめる要素が多く、最後まで楽しめた。とてもいい作品 神人と人間の織り成す源平ファンタジー神域のシャラソウジュ~少年平家物語~【電子特別版】 奈々巻かなこ774主人公は平徳子。お転婆で可愛らしく描かれているので、歴史を知ってるとゲッとなるが、この世界には自然の力を操れる「神人」がいる。そのため、史実通りにいくのかファンタジーで歴史が変わるのか、予期できない。 まだ一話目なので展開は読めないが、絵は美麗だし、面白そう。期待。童話のようなファンタジー竜のタクシー 黒丸恭介774童話のようなテイストの物語。竜馬という架空の生き物の造形が可愛い。話は普通だったけどいい雰囲気の世界観を作れる作家だなと思った。思考が読める×心理的瑕疵有り物件大家不動産の優良事故物件 マキノマキ774人のネガティブな思考が見える主人公と一癖ある『心理的瑕疵有り』の物件を扱う不動産屋の話。事故物件っていう題材自体がすでに面白い。物語もいい感じにトリックがあり、綺麗にまとまってて楽しかった。ゲンを担いで初登校おばけ銀杏とゲン担ぎ 雲田月子名無しゲンを担ぐって考え方が作品のテンポをよくしてた。話自体もはじめてのおつかいみたいなノリで面白かったし、山という舞台の個性が活きてて良い読切だった吃音のひとのためのミヨリの森 小田ひで次影絵が趣味何をやっても、それなりに上手くできてしまうひとっていると思います。そう、たとえば、誰とでもで卒なくコミュニケーションをとることができたり、あるいは、そう、なんとなく漫画を描こうと思ったら、それらしいものが描けてしまったり。そういうふうに描かれた漫画には、それぞれに素晴らしいものがあったり、大したことのないものがあったりすることでしょう。それすなわち、世にあるほとんどの漫画のことです。なにか情熱のようなものがあるにせよ、ないにせよ、描けてしまえなければ漫画家にはなれませんからね。 そういうふうに描かれてしまった漫画のなかに、極稀に、なんだか異質なものの紛れ込んでいることがあります。そう、たとえば、小田ひで次の漫画とか。こういう言い方をするのは個人的にはあまり好ましくないんですけども、こう言うほかはなさそうなので、仕方なく漏らしてしまうと、わからないひとには多分一生かかってもわからないと思います。でも、わかるひとには1ページ目ですぐにわかってしまう。 吃音ってあるじゃないですか。口から上手く言葉を発せられないやつ。あれみたいなものなんです。ふつうになんとなく言葉を発せられるひとには、どうしてそこで吃ってしまうのか想像することもできないと思うんです。これはあくまでも比喩なので、もうすこし膨らませてみましょう。心の吃音というのもあると思います。表向きには平然を装っていても、心のなかでは何か釈然としないものがあって、ほとんどのひとには気づかれないけれど、気づいてしまうひとが極稀にいるといったような。 もう少し具体的に、小説の吃音という例を出してみましょう。学校の授業でも何でもいいです、小説を書く機会があったとしましょう。きっと、ほとんどのひとは、面白いか、面白くないかは別にして、それなりのものを書けてしまうと思うんです。ところが、極稀に、異質なものが紛れ込んでいる。ひとえに小説を書くといっても、まず人称をどうするか、という問題があります。私にするのか、僕にするのか、俺にするのか、彼にするのか、小林にするのか、Kにするのか、君にするのか、あなたにするのか、まあ、とにかく無数の選択肢があります。ほとんどのひとが、私が小林くんのことを好きになったのは~、とか、ある朝、小林が不可解な夢から目覚めると~、とか、何の躊躇いもなく語りを始めるのに対して、極稀に、そんな人称からしてすでに躓いているような異質な小説があります。書くうえでは人称はどうしても必要になってきますから、それらしく書かれてはいるものの、読むひとが読めば、その人称に吃りの生じているのがわかってしまう、そんな小説があるんです。 小説に吃音があるのなら、もちろん漫画にだって吃音はあります。そう、たとえば、小田ひで次の漫画は吃音のオンパレードと言ってもいいかもしれません。吃りながらも、どうにか粘り強く描いていこうとする姿勢がコマの端々に感じられるんです。そして、言わずもがな、ここに描かれるミヨリもまた吃音のひとですよね。どこへいても、なにをやっても、なにかこう、釈然としない。でも、それでも、どうにかやっていこうとする。だからこそ、そんなミヨリが何かを決意して行動に移すとき、携帯を川に落とすときでも、拳銃をぶっ放すときでも、私は魔女の孫よとしょうもない嘘をつくときでも、死ねえーーいとボールを投げるときでも、そんな時々に圧倒的なパワーを感じるんです。 わたしは、わたし自身が吃音のひとだからなのかもしれませんが、『ミヨリの森』のような吃音の漫画がとても好きです。 P.S. 作中にでてくる固有名詞の、黒田と大介は、やっぱり黒田硫黄と五十嵐大介のことなのでしょうか。政略結婚で嫁いだ先の王子の正体は…!?エイラと外つ国の王 びっけ名無し※ネタバレを含むクチコミです。騙されたと思って読むべし写楽心中 少女の春画は江戸に咲く 会田薫名無し表紙買い 一巻!?すごい 騙されたと思って読んでほしい 春画を描くということはなんかいやらしい風なのかと思ったけど違う ページめくった時の衝撃がすごい 艶やかで強い よくこんな生きてない時代、しかもフィクションを今あってるように描けるなと、感動します昭和っぽい笑いがある1コマ漫画恐怖博士の研究室 あやしい1コマ漫画屋がやってきた! 根本尚なかやま木曜日のフルットが連載される前に週刊少年チャンピオンの巻末を飾っていた(私の中で)志向のギャク漫画「現代怪奇絵巻」の作者の作品 単行本化される量の連載はあったのだが、どうやら秋田書店の倉庫でほこりをかぶっているという・・・(作者談) 柔道放物線は単行本化したのに、なぜされないのか・・・ その流れを汲んでいる、本作 基本的に1ページごとにテーマを決めて、それに沿った形で1コマで笑わせてくる。どことなく昭和っぽい笑いが懐かしさやノスタルジックさを感じさせるので、30歳を過ぎているおじさんには「あーわかる!わかる!」がよい ギャクに今の若い方が読むとどうなるのか気になる・・・ 著者の根本尚氏はミステリーなどの古書のコレクターであり、コミティアなどで出版しているミステリー漫画シリーズも非常に面白い 個人的にはもっと評価されていい作家だと思います。悲しすぎて心が砂に沈むクジラの子らは砂上に歌う 梅田阿比あくあ暗い……仲間たちがいなくなる……でも面白い……。「このマンガがすごい」ランクインも納得の重厚なファンタジー。ジブリ好きな人はこの世界観にハマるのかも。とりあえず気になる人は四巻まで大人買いするがよいぞ。途中で止まると悲しすぎて心が砂に沈んでいきます……ずぶずぶ……。電車で読もうとしたのが間違いだった高倉くんには難しい 一條マサヒデ サブリックnyae不器用すぎてそこらへんの幼稚園児よりもできないことが多い高倉くん。 命に関わる不器用さの為に最初はクラスメイトも距離を置いていたけど、世話好きな綿貫さんの献身的なサポートのおかげで少しずつ高倉くんの不器用がみんなの日常になってくる。 全体的な雰囲気としては、ピューと吹く!ジャガー的なノリに近いかなと思います。それがミステリーボニータで連載してたというのもまた味わい深い。 周りの人間もだんだんと高倉くんの扱いに慣れてくるため、綿貫さんが最終的にはプロの黒子みたいになっているのがかっこよかった。理不尽な親の元を飛び出して徳島で幸せになる方法アンの世界地図~It's a small world~ 吟鳥子兎来栄寿「両親を敬う」 それは基本的には理想であり、美徳です。 しかし、人間的に致命的な欠陥を持ち、それを我が子に容赦なく振り撒く親というのも確かに存在します。理不尽な暴力やネグレクトに晒され続けてなお、「それでも親は親だから」と言えるものでしょうか。憎悪と殺意以外の感情を向けられない肉親の存在は、心を病ませます。なまじ家族であるだけに、離れることも叶わない。それは呪縛です。血の繋がりを呪い、同じ血が流れ遺伝子を受け継いでいる自分すらも嫌悪の対象となります。そんな風になるくらいであれば、いっそのこと物理的に距離を取ってしまった方が余程良いです。 今回紹介する『アンの世界地図』は、そんな選択をして幸せを手に入れた女の子のお話です。そして、様々な要素が詰まり充実した物語です。 ■家出ロリータ少女、徳島で着物少女に出会う 主人公の竹宮アンは、フランス貴族に憧れる16歳の少女。父親は単身赴任中、東京のボロアパート(通称:ゴミ屋敷)にて酒乱の母親と二人暮らし。綺羅びやかなロリータ服が唯一のアイデンティティだったアンですが、ある日、母親の酒が入ったことによる蛮行で自らの宝物の洋服の数々をズタズタにされ、遂に祖母のいる徳島を目指して家を飛び出します。そして、辿り着いた徳島の地にて、美しい着物の少女アキと出会い、アンはアキの家で暮らし始めます。 ロリータ服で近所のコンビニで半額弁当を買って行き、店員には「値引きのロリータ」「ビンボー姫」などと仇名を付けられている、小さい頃から貧乏だったアン。他の家庭では注いで貰えた愛情をろくに注いで貰えなかったことは、深い傷をアンに与えていました。 > 自分のこどもに食べさせることも着せることにも > 興味のない親っているんです とアンがアキの祖父に語るシーンの言葉が重く響きます。あまつさえ、自分の本当に大切にしている物をゴミ扱いされては、我慢の限界に達するのも解ります。 徳島の神社にて、 > 毎朝しあわせな気持ちで > 起きてみたいです と祈る彼女の切実さ、いじましさに胸が搾られる想いです。 その後、彼女はお遍路さんを助けるおもてなし文化「お接待」の心を大切にしているアキを母親代わりとして、新しい暮らしの中で幸せに起きられる朝を得ます。ずっと自分のいる場所を「ここではない」と思い続けて来た少女の、その世界地図が新たに拓けていく時。出だしは少々辛いですが、その分そのカタルシスとなる部分は優しく暖かで胸に沁み入って来ます。 ■日本や徳島の豊かな文化 (画像『アンの世界地図』1巻4頁) この作品、開幕が「吾輩は猫である」ならぬ、「わたしは家である」というモノローグから始まります。そこで行われるのが「うだつが上がらない」の「うだつ」の解説。他にも、神社の参拝の仕方や、着物の着方、お箸の持ち方など、時折日本人として知っておくと良い雑学が語られ、作品に溶け込んでいます。 又、徳島の名産料理なども実に美味しそうに描かれます。青とうがらし味噌を塗って、青じそを巻いて食べるおにぎりや、みょうが・シソ・甘辛豚肉・干しエビ・半熟卵・しらがねぎ・きゅうり・かにかまという豪華な付け合せのたらいに入ったたらいうどんなど、実に食欲をそそってくれます。もう、これらを食べるために徳島に行ってみたいと思わせられる程。今、「マチ★アソビ」などで注目を集める徳島ですが、この作品にも注目し、これらを提供する場所を作るのも良い町おこしになるのではないでしょうか。 更に、ここまでに書いたことだけであればまだ通常の少女マンガの範疇なのですが、1巻後半では突如として濃厚なボードゲーム語りから麻雀が描かれます。少女マンガとしては異端ですが、そこがまた面白い所で。ゲームというのもまた一つの対人コミュニケーションの手段。家族麻雀を通して紡がれる絆や想い、そこにもまた優しさと暖かさが満ちています。不良になった息子とも、麻雀を通してなら繋がることができたという描写があるのですが、親子の間でそういった絆となる物を持っておくことは良いと思います。 一冊の中にメインストーリーの他にも多様な要素が盛り込まれており、飽きさせません。 ■十年後の小さな幸せのお供に、『アンと世界地図』を 吟鳥子先生は、「現実の十年後の小さな幸せにつながる少女漫画が好きで、そういうものを描けたらいい」と仰っていました。曰く、「20年前に読んだ、タイトルも忘れた低年齢向け少女漫画で、おばあちゃんがクラシックなイギリス風ケーキを焼いて、孫の少女が「あ、お茶はアールグレイがいいな」と言った。その台詞からアールグレイという茶葉を覚えて、今でもクラシックなケーキを食べる時はアールグレイを淹れる。そういう幸せ」と。『アンの世界地図』は間違いなくそういう幸せをくれる作品になっています。それは徳島に足を運んでたらいうどんを食べた時かもしれませんし、誰かと心を通わせる瞬間かもしれません。いずれにせよ、読んでいる瞬間、そして読み終えた後の未来において、素敵な時間を約束してくれる作品です。 今年読んだ少女マンガの中でも、屈指の作品。男性でも読み易い内容ですので、お薦めです。 吟鳥子先生の作品は、切なさと優しさに満ちています。『アンの世界地図』を気に入ったら、他の作品にも是非手を伸ばしてみると良いでしょう。中華漫画好き…天空の玉座 青木朋む最近中国ドラマにハマっているのですが漫画とか何かないかな〜と思っていたところマンバで見つけてひとまず2巻まで読了。 中国の歴史を忠実に描くと拷問とか結構えぐいのですが。えぐい描写と煌びやかな王朝での生活、策略、嘘と野望色々エンタメに落とし込んであると癖になります。 この漫画でも結構困難な人生を歩む主人公。主人公可愛い! 喋りも堅苦しくなく現代っぽくわざと砕けた感じに描いてあったり初見に対して抵抗がない気がします。あんまり悲観的な気分にならないのでおすすめ。 描くの大変そうだろうなと思うのですがこういう豪華絢爛ゴテゴテの装飾、好きです…1巻の終わりでタイトルの意味がぼんやりとわかったきみを死なせないための物語 吟鳥子 中澤泉汰烏龍※ネタバレを含むクチコミです。<<12345>>