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主人公の文目(あやめ)という少年は、球体関節人形のような体を持ち、そしておそらく年を取らない、もしくは年を取るのが異常に遅い、特殊な存在なんですが、この前後編のお話ではそこは深く掘り下げず、きっとそうなんだろうなという想像だけにとどまらせているところが印象深いです。
文目がとある夏の日に一人の少年に出会う話がメインですが、その少年も数年後再び大人になってから文目に再会したときには文目の姿はそのままであることに何も思ってない様子です。
これ書いててふと思ったんですが、もしかするとこのシリーズで以前も描いているのかもしれません。
いずれにしても、こうして設定の大事な部分を読者の想像に委ねているようなスタンスが新鮮で、文目のことをもっと知りたいなと思いました。
自分らしくいられる居場所を求めた2人。彼らの出会いの行方は… 絆が紡ぐ、友情のノスタルジックドラマ。(ミステリーボニータ2020年6月号)