すてきな退屈日和
文月夏子は夏が好き。本も好き。フリーランスの校正者として働くかたわら小さな個人書店でも働くWワークな現代人。東京の1Kアパートで夜更かししたり昼寝をしたりお月見をしたり… そんな気ままな一人暮らしをする夏子さんの日々は平穏そのものなのである。しかし大きな事件はなくても小さな事件はけっこう起きるもの。日記にも残らないような今日が画面の向こうじゃなくて、隣で触れる生活が案外充実しているのかもしれません。そんな夏子さんの暮らしを読めばマイペースに生きる手のひらサイズの日常の中で関わるすべてを愛おしく感じなんでもない明日が楽しみになる1冊です。
問題のある保育園
噂には聞いてたけど…保育の仕事がこんっなに大変だったとは!! 昔から夢だった保育士になったのに、なんだかお疲れ気味の新卒保育士・さいお先生。最近の悩みは、同じクラスを受け持つユガミ先生。お気に入りの園児・Aちゃんをいじめてわざと泣かせて楽しんでいるのだ。園長先生に相談しても、事態は改善せず…。Twitterでバズり、議論を呼んだ「新卒保育士VS歪んだ愛の先生」にユガミ先生のスピンオフなど計74ページを描き下ろして書籍化! 保育士たちの笑顔の裏側と、さいお先生の成長を描いた実録コミックエッセイ、ここに誕生です!
覚悟も準備もできてないまま始まった結婚・子育て生活。友人はまだ独身ばかりだし、夫になる人のことはイマイチよくつかめない… 頑張っても頑張っても不安だらけで「私の選択、本当にこれで合ってるのかな?」と何度も思っていた10年前の自分に贈りたいのは大きな花まると、あれがあって今がちゃんとあるよ!ということ。たとえしっかり準備をした結婚であっても先の見えない道を自分ではない誰かと進んでいくというのは大変で当然。身構えずぼちぼち培っていけばいいよと悩めるあなたの心に寄り添う笑いあり涙ありの温かい結婚生活応援コミックエッセイです。
「明日学校行かない」 小学校に入学して早々、長男・もっちんが突然の宣言! 「勉強」「将来」「社会性」…。周りはいろいろ言うけれど、私たち親子はどうしたらいいの!? 「不登校」の不安・恐れ・偏見に悩んで迷ってテンパりながら、親子の答えに辿り着くまでをじっくり丁寧にセキララに描きました。「学校がしんどい」「合わない」 そんな子どもたちが苦しむ必要のない時代が早く来ますように。未来への願いを込めた、実録コミックエッセイです!
行き当たりばったりすぎて人生詰んじゃった おこめ。子どものためにしてあげられることは何だろう?と悩んだ結果、たどり着いたのは「好きな場所で生きていけるように育てる」ということ。持ち前の行動力でスパッと向かった国はアメージングタイランド。そこで待っていたのはぶっ飛んでるけど愛おしいマイペンライな世界だった! 想像していた移住生活とはかけ離れたハチャメチャな毎日から始まりタイでの2人目妊娠出産エピソード、子ども好きが多いがゆえの育てやすさ タイの人びとの自分勝手にみえて自分を大切にしている生き方に「こうでなくてはならない」という縮こまった心がみるみる軽くなるエピソードが満載! 真面目で頑張りすぎてしまうあなたが、少しでも「まぁいいか」と生きていける1冊になれる無い無いづくしのシングルマザー海外移住コミックエッセイ!
成績に厳しい父親、両親の離婚、慣れない海外暮らしなど幼い頃からの環境がきっかけで自己肯定感が育まれないまま30歳を迎えた著者・ノガミ陽(あきら)。仕事に邁進することで自分の存在価値を見出すも「認められたい」と思うあまりオーバーワークに。心身の調子を崩したことをきっかけに自分を見つめ直します。誰かからの評価に委ねることなく、自分で自分を満たすことで自己否定のクセを解消していく、「自信の育て直し」コミックエッセイです!
★cekesでの人気連載に描き下ろしを加えついに書籍化しました★ 男の名はニシハラナツキ(30歳)。職業イベント会社の営業マン。ランチも雑談もノーセンキューな一人好き。バーベキュー中でも気兼ねなく読書を始めちゃいます。噂では会社の稼ぎ頭で、顧客からの信頼もかなり厚いらしい…。そんな不思議なニシハラさんに恋をしたのは、美大を中退し就職したばかりの同じく風変りな主人公・ハルコ(22歳)。この人、1ミリもぶれない価値観で生きてる。駄々洩れなハルコの恋心に、ニシハラさんはついに煮え切らない態度をとれなくなり… ニシハラさんのマイペースさにどこか眩しさを感じる 一癖も二癖もあるラブストーリーです。※注意事項 恋のライバル登場なし。ハラハラする修羅場展開なし。たった一人に出会う奇跡が あなたの周りにもあるかもしれない。そんな話。
ぬいぐるみ作家・うらやまあゆみのほっこりすてきな“てしごと”ライフをお届けします! …と思いきや、値上げの苦悩、迫りくる納期、アイデア出し…etc. ほっこりもしていられないリアルな日常を95個のエピソードに詰め込みました! ぬいぐるみの作り方やかわいく仕上げるコツもたっぷり収録。作品作りにも挑戦できる! 2倍お得なコミックエッセイです! 目次 プロローグ chapter1 職業・ぬいぐるみ作家 chapter2 今日も絶賛作業中! chapter3 伝授!ぬいぐるみ作りのコツ chapter4 作ってみる? chapter5 ぬいぐるみ作家の悲喜こもごも chapter6 母ちゃんはぬいぐるみ作家 chapter7 ぬいぐるみ作家の日常
どんなモノでも気軽に捨てるのはちょっと心苦しい…。だからできるだけ使い尽くして最後には「ありがとう」という気持ちで手放したい! 気持ちよく捨てたいと思えば、買うときに本当に必要なモノが見てきます。貧乏画学生だったおいもさんがモノの有難みを知り、リサイクル・アップサイクル・リペアを駆使してさらに無駄にしない方法を考え抜いていく。読みながらも心が豊かになってゆくエッセイ漫画ができました。裁縫やお手入れが苦手な人でも「これくらいならできそう」という方法や、「何かに使えるかも…」となかなかモノを捨てられない人へのヒントが満載! ひらめいて実行してゆく過程を見ているだけでも気持ちよくなれる1冊です。
赤ちゃんが2人同時にやってきた我が家は毎日が崩壊寸前!! オレ様怖いもの知らずの兄はるくんとマイペースでちょっぴりミステリアスな弟あっくん 双子育児ってどうすりゃいいの? なんて考えてる暇もないけど夫婦力を合わせて楽しく乗り切ってます!
毎日8時間眠れて、自由な時間もあり、夫婦の絆も深まる…。そんな夢物語のような育児があるはずない? いいえ、ここにあるんです! W育休を取った夫婦が「シフト制育児」を編み出し、実践した試行錯誤の日々をコミックエッセイ化しました! 【シフト制育児とは…?】 1日24時間の中で夫婦が交互に子守りを担当する育児スタイルのこと。一方が子守りをしている時、一方は睡眠に集中できるので、母親だけに偏りがちだった赤ちゃん期のお世話負担が激減!! 男性育休の有効な活用手段として期待される育児スタイルの全貌を大公開します!!
マンガ家兼ベビーシッターのさいおなお(27歳)が子どもたちとのドタバタな毎日を実録ベースでコミックエッセイ化! 人見知りの子、イヤイヤ期の子、宿題をしない子…etc. 一筋縄でいかない子ばかりだけど、やっぱり子どもたちは可愛いんです…!! 声かけのポイントや、叱り方のコツ、遊びネタなど、子育てのヒントをぎゅっと詰め込んだ全38話+コラムページを収録しました!
校正の仕事に加えて書店員としても働いている夏子の退屈だけれどすてきな日常を描いたこの作品には、取り立てて大袈裟なことではないにせよ日々の片隅にある微かな心の動きがたくさんピン留めされています。 何でもない日常の何とも言えない「おかし」を掬い取って描くことは、本作でも少し登場する『枕草子』の時代から行われてきた営為で、私たち日本人の心の奥深くに根付いているものかもしれません。 お母さんが持ってきてくれたレモン水の黄色と、庭に咲く紫陽花の青とのコントラストが美しく映えていたこと。 プール開きした瞬間に雨が降って昼ご飯だけ食べて帰ることになったけれど、そこで食べたカップ麺が何だかとても美味しく感じられたこと。 まったく同じ体験ではなくとも、記憶の奥底にある幼き日の思い出を蘇らせてくれます。今は無きとしまえんのプールの後に食べたエビピラフは、最高に美味しかったなぁ……。 また、飲食店でたまにある「たっぷり3種のチーズ&フレッシュバジルのパスタ」のような長い名前のメニューを「バジルのトマトパスタを」のように適度に略すのも解ります。頑張ってフルネームで言っても店員さんの方が略すこともままありますからね。 そして、校正という仕事について描かれている部分も興味深く面白いです。私も文章を書く仕事もあり、人並み以上に興味があるところで、日常に職業病が出てしまうのは少し解ります。「どんなに頑張って気を付けて誤植や人のミスはあるので気にしない」という精神性には少し救われる思いです(最大限気を付けますけども)。 地味に好きなポイントは、買ったコートすべてが短命に終わってしまう夏子に対して「『深夜食堂』にそういう人いたよね」という友人ゆきちゃんの絶妙な返しです。「私は海原雄山か」などオシャレ美人がちょいちょい繰り出してくるグルメマンガネタ、良いです。流石は『ハラヘリ読書』の宮田ナノさん。 巻末には本作に登場した実在する書籍の一覧もあり、読書好きの方はより楽しめそうです。