夢を諦め、スポーツ用品メーカーに勤める七海。目を掛けていた選手がケガで倒れ、その姿をかつての自分と重ね合わせて悩む彼女の前に、高校時代の先輩・桑原が現れる。恋人と別れたという桑原と、急速に関係を深めていく七海――しかしその恋人は、実は桑原に殺されていて…!? 彼が殺人を犯した理由とは。誰にも言えない過去への扉が開き始める…… 【※この作品は話売り「凍った身体は嘘をつかない」の1話~7話までを収録した電子単行本版です】
「こんばんは、佐伯さん」そう微笑む彼女は子持ちのシングルマザー。俺の憧れの人。――スーパーに勤める冴えない男・佐伯航は、向かいに住む若宮冬子に一目惚れ。なんとかお近づきになりたい…そう思ってはいるものの、なかなか踏み出せない日々が続いていた。しかも、航の恋を応援するナゾの幽霊(!?)と同居するハメになり…。恋と、愛と、愛情のはざまで揺れる人々をみずみずしく描き出す。【※この作品は話売り「アイニージュー」の電子単行本版です】 【収録内容】 「アイニージュー」第1話~第7話
幼馴染の「うた」に密かに想いを寄せる少年・泉。「好き」と言えなくても一緒にいるだけで幸せだった筈なのに――ある日、うたはトラックに轢かれて死んでしまう。しかし、そこに現れた「神様」の力でうたは「半分だけ」生き返ることができた……ゾンビとして!! 完全に生き返って元の体に戻るために必要なのは精子!? マジで!? 突如二人に降り掛かった色んな意味で理不尽すぎる運命を変えるべく、当面の目標は……ゾンビを好きになってくれる彼氏探しだ!! 【※この作品は話売り「恋する屍 -The Loving Dead-」の電子単行本版です】 【収録内容】 「恋する屍 -The Loving Dead-」第1話~第11話
「私には、恋人の才能がない──」マンガ家として活躍する「夢野らむ」こと、能條ユキ。しかし恋人・チヒロとの関係は行き詰っていた。付き合う前はもっと、お互いの心に踏み込めていたはずなのに……。彼に身体を預けても、今やキスさえしてこない。マンガ家で在り続けるためにも、彼の存在は不可欠なのに。……もし私がマンガ家でなくなったら、一体何が残るだろう? 都会の片隅で生き抜くマンガ家・ユキの健気で、いびつで、ちょっと残酷な恋の物語。
スーパーで働くサラリーマンの佐伯航には2つの大きな悩みがありました。 1つは、アパートの向かいの部屋に住んでいる若宮冬子という女性に一目惚れをしたこと。そこそそ親密な関係を築いてはいますが、冬子がシングルマザーということもあっていろいろなことを気にしてあと一歩が踏み出せずにいました。 そしてもう1つの悩みが、ある時から自分の部屋にいる男の幽霊が見えるようになってしまったこと。 部屋でコンタクトレンズを外したときにだけ見えるその幽霊は、航が冬子のことを気に掛けていることにも気づいていて、航の恋を応援していると言いながら彼のことをやたらと煽り立ててきます。 そんな感じで、一目惚れの相手と幽霊という不思議な板挟みの中で、航が大きな一歩を踏み出そうとする、甘酸っぱさともどかしさの入り混じった大人の恋愛模様を描いていく作品です。 1巻まで読了