しんそうばんこのたびは
あらすじ
メンクイ女のお見合い婚 メンクイで悪い? 面食い女(32)がついに出会った美形男(34・オクテ)。お見合いしてから、プロポーズも式場準備も私がガンガン決めてるけど……!? 「僕でいいんでしょうか? 僕のどこが…」「顔です」顔はちょっとやそこらじゃ変わらないし! フリーター婿の肩身の狭いお葬式や、キャバ嬢娘の帰省と妊娠、その続編「妹のこと」(新作)など、味わい深い人生劇場7編を収録。
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恋のシャレード
こいのしゃれーど
あらすじ
高3女子×傷心教師の恋のまねごと。鬼才・ルネッサンス吉田が描く年の差純愛。先生の部屋で見つけた女子高生の写真。なんか気まずそうな顔してキスしてきた先生。でも、奥まで触れ合ったら、何かが始まった気がする。写真の子は「酒飲んで飛び降りた」んだって。何回抱き合ったって、先生の心の中には今でもあの子がいる。ずるいな…。死んだ人にはどうやったって勝てないよ。先生、私は死なないから。先生をひとりにしないから。こわくないよ。ねえ、お願いです。 ……先生を返してください。 先生/予備校の英語講師。元カノを自殺で喪った過去からいまだ立ち直れていない。 遙/女子高生。両親が離婚した。彼氏と別れて「ちぎれるような恋がしたい」と先生にアプローチ。
えすとえむさんの漫画をちゃんと読んだのは初めてでしたが、登場人物が皆スラリと美しくて見応えがありますね。 一読しただけではこの短編集のテーマにピンとこなかったのですが、それぞれの人生の節目になった出来事を描いたのだと気づいた時に、一気に好きな作品になりました。 特に好きなのが「ふつつかものですが」という短編です。とにかく面食いな女の人が山のようなお見合い写真の中からめちゃくちゃタイプのイケメンを選んで結婚する話。 結婚式とか名前に「式」が付くような行事はもちろん人生の節目だけど、振り返って思い出すのはその中の一場面だったりする。そういう瞬間を大切に描いているのが見所です。