ぶんか社グルメコミックスの感想・レビュー15件下町日和おいしい下町 スカイツリーと海老フライ 酒川郁子まみこ※ネタバレを含むクチコミです。「一貫」の奥にある「幸せ」を見る幸せ一貫 倉田よしみまみこ※ネタバレを含むクチコミです。能天気なグルメ漫画里村さんの欲望ダダ漏れごはん 市川ヒロシstarstarstarstarstar_border野愛市川ヒロシ先生の漫画を読むと能天気になれるので好きです。ハイテンションなのに絶妙にゆるくてリラックスできます。 ごく普通のOL里村さんが自炊したり変装して外食したり実家でご飯をおかわりしたり、欲望にまかせてたくさん食べまくります。 第一話がカフェのランチの少なさに絶望しハムカツを揚げまくるお話だったので、この時点で里村さんの好感度が爆上がりしました。 決してガサツではないし手間ひまかけてお料理してるけど、いわゆる丁寧な暮らしではないところもいいんです。 必要以上のメッセージ性はない、過剰にかわいかったり面白かったりもしない、ただひたすら元気にご飯を食べるのみ。だからこそ読みたくなる作品でした!美味しそうに食べるなあ!春川さんは今日も飢えている おりはらさちこ名無しパクパクたくさん食べる女性(しかも食べ方が綺麗)は好きになっちゃいます。 仕事の時は不機嫌そうに見えてご飯の時にものすごく上機嫌になるそのギャップがいい! よく大食い系youtubeをみるのですがそれを見ながら自分もご飯を食べるのが好きです。 漫画もその漫画で食べていたものを食べたりすると満足感が増す! 主人公の女性と同僚の恋愛?もいい感じなのでラブコメとしてもおすすめです 猫ちゃんによる毎日ラーメン健康生活猫舌らあ麺 【かきおろし漫画付】 魚乃目三太野愛もっちもちのでかい猫がラーメンを食べ歩きしてます。 人よりたくさんフーフーしながら、幸せそうにラーメンをすする姿がたまらなく可愛いです。 猫ちゃんが訪れるのは実在するラーメン店で、お店の歴史やご主人の半生などもしっかり描かれています。 悲しみや苦しみを乗り越えて人々に愛されるラーメンができたんだなあと胸が熱くなります。 歴史を知ると猫ちゃんの表情もより幸せそうに見えてきます。 巻末にSUSURU TVとのコラボ漫画がありますが、SUSURU TVに猫ちゃん出てくれないかな……動いてるところが見たいので猫ちゃん実在しててほしい!漫画の神様のアシスタント記!!手塚治虫アシスタントの食卓 堀田あきお&かよnyaeタイトルからするに、アシスタントたちの食事情を記したグルメ漫画っぽい内容なのかと思いきや、手塚プロダクションで働く人々を(たぶん)リアルに書き記した読み応えのあるものでした。 早番と遅番が分かれていたりと会社らしい仕組みがありながら、やはり何本も連載を抱える手塚先生ですので、昼も夜もないことはザラで、いつでも原稿待ちの担当編集者が待っている状態。みんな、つらいけど楽しい。ある意味部活動みたいな空気を感じてグッときます。そんななかでやはり誰もが楽しみにしているのが「食事」なわけです。とくに会社からお金が出る夜食など、栄養補助食品を片手に机に向かい続けるのではなく、みんなで一緒にお決まりのお店に食べに行く描写が楽しい。 なにより驚いたのが、この漫画の作者は漫画制作未経験にも関わらず手塚プロダクションに採用されています。採用基準としては「伸びしろがあること」というものがあるそうですが、そういう"未来の漫画家を育てよう"という会社の方針があるんですかね。実際に、漫画家として羽ばたいていったOBたちが手伝いに来てくれることがよくあるみたいです。 手塚先生がアニメーション制作も漫画と同時進行し始めたはなしは読めば読むほど強烈で、人間離れしてます。まさに神の所業。アシスタントたちは当時いろいろ思うところはあったと思いますが、そんな人のもとで働いていたという経験は何よりも代えがたいですよね。 これで完結してるかと思いきやまだ続きがあるそうで、はやく2巻も読みたいです(紙の単行本ではもう出ているっぽい)(余談ですけど絵柄が中川いさみっぽいですよね)。優しくてあったかいお味かあさんのおむすびは、ぬくもりの味がした。 青菜ぱせり野愛お互いを思う気持ちが不器用にすれ違うけれど、美味しいご飯が優しく繋いでくれるあたたかい作品。 家族トラブルとかご近所トラブルとかいわゆるレディコミ的なお話をたくさん描いてる作者さんだけど、下世話なことがおきずにほっこりするお話もいいんですよね。○○の味特集みたいなコンビニコミックでよく見かけます。 お母さんのおむすび、家族旅行で食べた温泉卵、彼氏の実家のおもち、どれも懐かしくてあったかい気持ちになります。 明石焼きの義母さんが最初はめんどくさい人に思えるけど不器用でかわいくて好きです。 ストーリーの巧みさやお洒落さ綺麗な絵柄なんてものはないけれど、さらっと読めてほっこりできるこういう漫画もいいんですよね。 すしたべたい もうちょっとたべたい幸せ一貫 倉田よしみ野愛頑固一徹なおじいちゃんなのかと思ったら、ずいぶんできた人だなあ。 ちょっとヤな感じだけど憎めない常連さんも、今時の明るい子をこねくり回したみたいな孫娘サッチも、握れそうで握らせてもらえないお兄ちゃんも、記号的でいい感じ。 波瀾万丈な展開が訪れそうだけどしっかりスルーして何も起こらず終わる、サッチの小ボケで明るく終わる、そして寿司はとっても美味しそう。 とは言えさすがにもうひと展開ありそう?ってところで終わるので、もっと読みたいなあ。 悪いやつが出てこなくて美味しいご飯が出てくる作品は文句なしでいいもんです。 町中華探訪コミックエッセイおざわゆき&渡邊博光のおたから町中華 おざわゆき 渡邊博光マンガトリツカレ男「凍りの掌 シベリア抑留記」「あとかたの街」と違って戦争ものではなく、町で見かける中華料理屋にいき料理を食べていくエッセイ。全て実在の店を紹介しているので機会があれば行こうと思っていたが、こんな状況ではいけないのが残念だ。おざわゆきの「築地まんぷく回遊記」や「築地はらぺこ回遊記」のノリが好きな人におすすめやっぱりこういう感じの漫画は好きだな幸せ一貫 倉田よしみstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男人情味あふれる店で職人と客との関係で完結するグルメ漫画はやっぱり好きだ。 だいたい1話完結でいい話で終わるので読みやすいし面白い。ただラストでまだまだ続きそうな感じだったので全1巻で終わるとは... 「幸せ二貫」みたいな感じで2巻が出て欲しい いっぱい食べる君が好き春川さんは今日も飢えている おりはらさちこ野愛美味しそうにご飯を食べるひとは老若男女問わず素敵ですよね。見ていて幸せな気持ちになるし、お腹空いちゃいますよね。 春川さんはめちゃくちゃかわいいしめちゃくちゃ飯を食べます。それはそれは美味しそうにステーキ6枚食べたりカレーライスとおでんとうどん食べたりホールケーキ重ねて食べたりします。 実際に目の前でやられたら「かわいい」より「すげえ…!!」ってなっちゃいそうですが、それでもやっぱり春川さんはかわいいです。 唯一無二のグルメを追い求めるでもなく、食事シーンを大袈裟にしたりエロくしたりすることもなく、ただただ春川さんが美味しくたくさん食べるところが素晴らしいです。 芹沢さんと弟さんのひたすら善人なところも好きですね。悪い奴とまずい飯が出てこない、美味しいご飯を美味しくたくさん食べる平和な漫画です!! 巨乳の天然女子、大食いキャラになりがち。 グルメ漫画あるあるかもしれない。人気店に歴史あり!猫のラーメン探訪記猫舌らあ麺 【かきおろし漫画付】 魚乃目三太nyae結構デカめの猫ちゃんが、ラーメンが看板商品の人気店に来訪するお話です。 全て実在のお店なので、ここ知ってる!という場所が出てくるかもしれません。 ただ食べるだけではなく、その一杯のラーメンに込められたお店の歴史に想いを馳せ、時には涙し、時には幸せに包まれながら食べます。猫舌なので食べる前にたくさんフーフーするのが可愛らしい。 猫がラーメンを見つめると、そのラーメンが生まれた歴史が走馬灯のように過ぎていきます。 最初はラーメン屋じゃなかったり、何度も閉店の危機におそわれたり。決して順風満帆に人気店になったわけではないことがわかります。 とにかく読んで思うのはただひとつ。 「ラーメン食べにいきたい!!!」 それだけです。 書き下ろしのSUSURU TV.とのコラボ漫画も必見。世界的こだわりとやさしさでできている午前4時の白パン 【描き下ろし漫画付】 木村いこ野愛人には人の数だけ食の好みがあり、こだわりがある。 学校帰りの立ち食いうどん、餃子の焼き方、いつもの席で食べるビーフドリア…この短編集にも物語の数だけそれぞれのこだわりが描かれている。 そして、そのこだわりに寄り添う人も描かれている。 どうしてもこれが食べたい!に付き合ってくれる人 めちゃくちゃうまいわけじゃないのに食べたくなるんだよなあ…を作る人 好きなものは好きって言っていいんだよ、と背中を押してくれる人 自分のこだわりを理解して、寄り添って、一緒に美味しいねと言ってくれる人がいるって何よりも幸せなこと。 優しくてほんのりあたたかくて、お腹が空いちゃう作品です。 餃子両面焼き試してみよう… 「好き」を大切にする、食の短編集午前4時の白パン 【描き下ろし漫画付】 木村いこあうしぃ@カワイイマンガ【「ごはん日和」作品ピックアップ③】 例えば目玉焼きに醤油をかけるかソースをかけるか、という話題になった時に、少数派だったソース派の人が明日から醤油にしよう、と思ってもなかなかそうはいかないですよね。昨日まで好きだったソース味を今日から味わえない違和感、物足りなさに耐えられなくなって、翌日にはまた、ソースに手を伸ばすのではないでしょうか。 人の好みとか、習慣というのは簡単には変えられない。それはその人の歴史とDNAに刻まれたものだから、どうしようも無いものです。しかし人は、そんな他人の趣味嗜好を、割と簡単に断罪してしまいがちです。 私への配慮に欠ける外部から、いかに私の日常を、好きという気持ちを、大切に守るか。そんな営みを、食を通じて綴った短編集がこの『午前4時の白パン』です。 物凄く凝ったメニューとかではなく、ごく身近な「食」に関するルーティン、毎日の活力の素、止められない変わった食べ方、人に内緒の行きつけのお店などが描かれ、共感ポイントが多いです。 さらには自分だけの大事な時間、好きな誰かと共にある喜び、大切な人の好みや故郷を共有するなど……自分を大切にし、他人に心を寄せる優しい物語が綴られ、地味だけれどじんわりと心に染みます。 イラストレーターでもある著者の木村いこ先生の、朴訥な絵柄も物語の優しさを増幅。出てくるお店の庶民的な感じも絵柄によって質感が出ていて、小洒落たお店を探すのに疲れた人、自分だけの隠れ家を探したい人などは、この作品を読むとホッとするでしょう。 ----- 【「ごはん日和」作品ピックアップ】として、以下の作品を取り上げています。 ①14歳の里山レシピ 東吉野で、いただきます。 ② 笑とお兄ちゃんのなりゆきごはん ③ 午前4時の白パン 【描き下ろし漫画付】子供が切り盛りする食卓は失敗も楽しい!笑とお兄ちゃんのなりゆきごはん 池田さとみあうしぃ@カワイイマンガ【「ごはん日和」作品ピックアップ②】 例えば『舞妓さんちのまかないさん』や『茄子』のロケカレー飯などの食卓を切り盛りする漫画、ワクワクします。その時の条件から食べる人の気持ちまで考えて献立→調達→調理をこなす手際に、見惚れてしまいます。 そんな切り盛りも毎日になれば、色々失敗や、イレギュラーもありますよね?『笑とお兄ちゃんのなりゆきごはん』は、家族の食卓を切り盛りする子供達が、日々起こる様々な不測の事態を「なりゆきで」やりくりしていく、愉快で温かなコメディです。 ※※※※※ よくもまあ、こんなにイレギュラーが起こるもんだ……でも割とこんなもんですよね? 例えば漬かり過ぎたぬか漬け大量発見!とか、買い物間違え、大量の煮物が集まってくる、など……確かにあるあるですが、それを何とかするのは、中学生の兄と小学生の妹。 実は母親を数年前に亡くしているのですが、彼らは母の残したレシピを基に、様々なアレンジで日々の出来事に対処します。でも彼らはいつも楽しげで、悲壮感はありません。 凄く美味しそう、というメニューばかりではないけれども、これあり?……ありかも!という発見があちこちに。代替レシピや保存食など、実際に使えそうなネタも多い。 中学生離れした兄の料理知識の上で、妹が打率三割位の素っ頓狂なアレンジをかましてくるのも微笑ましいです。 上手くいったら美味さを堪能し、失敗してもこりゃ駄目だ、と笑い話にする明るさにホッとします。日々の食卓を切り盛りする方の、心を軽くしてくれる一冊ではないでしょうか? ----- 【「ごはん日和」作品ピックアップ】として、以下の作品を取り上げています。 ①14歳の里山レシピ 東吉野で、いただきます。 ② 笑とお兄ちゃんのなりゆきごはん ③ 午前4時の白パン 【描き下ろし漫画付】
※ネタバレを含むクチコミです。