法律家マンガの感想・レビュー28件弁護士れいな先生の百面相が素敵ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー ヨウイチ 高崎俊(弁護士法人原法律事務所)starstarstarstarstar_borderゆゆゆものすごくにこやかな表情から、通常モード、セリフと相まって自身の心の闇を見せる表情、少し昔のハードボイルド漫画のような男前っぷり。 れいな先生がとても良いキャラクター。 強そうなのに、「ご自身を一番大事にしてくださいね」という気持ちも分かる。 しかし、ものすごく短いタイトルであっても、作品の内容がちゃんと表現されていたのに、ちゃんと理解しきれなかったのは、昨今の長いタイトルに慣れきった弊害だろうか。 ギャルで弁当でなくギャルで弁護士だし、ギャルなのに弁護士っていうおふざけ系かと思いきやサスペンスだし、コミックス表紙は怖い話のような様相だし、実際(人間が一番怖い的な)アングラな怖い話だし。 なんだこの作品は。すごいぞ。 初連載でこんな勢い、すごいぞ。 第一話は常に無料公開とあったので、興味を持たれた方は第一話だけでもぜひご一読を。 こういうアングラな作品を描かれる方っていうのは、どういう取材や生活をされていて、ストーリーを思いつくんでしょう。知りたいような、知りたくないような。トー横キッズに優しいギャル弁護士 #1巻応援ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー ヨウイチ 高崎俊(弁護士法人原法律事務所)starstarstarstarstar_border兎来栄寿近年は「トー横界隈」が何かと話題になることも多い歌舞伎町。2023年4月には新たなシンボルである東急歌舞伎町タワーが開業し、さまざまなマンガにもその姿が描かれ始めています。 歌舞伎町が舞台の本作でもしっかりと描かれていたのを見たときには、「マンガは時代を映す」という某氏の言葉を思い出しました。 本作の主人公は彼方総合法律事務所で働く、中卒のギャル弁護士れいな。「ギャル弁」はギャルの弁当ではなく、ギャルの弁護士です。彼女が歌舞伎町のアンダーグラウンドを駆け巡り、ちょっと変わった報酬をもらいながらさまざまな事件に関わっていくストーリーとなっています。 第一話から『闇金ウシジマくん』ばりのテンションでアングラの怖さ、痛々しい行為が描かれます。作者のヨウイチさんは新鋭ですが、絵に非常に迫力があります。れいながかわいいだけではなく、この世界で渡り合っていくだけのモノをもっていることを表情で描いているのが良きです。 いろいろな事情を抱えてはいるのですが、れいなは弱きを助ける側。お金の代わりに「捨てるに捨てられない思い出の品物」を報酬としてもらうプロボノ活動をする弁護士という変わった立ち位置にいる人物で、その特殊性だけでも面白いです。 弁護士の監修も受けながら描いていることで、法律周りの部分も精密で知識を得ながら楽しむことができます。近年に実際にある犯罪の手口も描かれていますが、悪用はダメ、絶対。 1巻にはトー横界隈の女の子を助けるお話も登場。パパ活など、まさに今の世相を反映しながらもその中で見せてくれるドラマが王道ながら良いです。庄屋や柏木など脇役も魅力的で、特にれいなと庄屋の関係性は好きです。 しっかりとツボを押さえた作りがなされており、今後も楽しみです。いなかのはなし島根の弁護士 香川まさひと あおきてつおまみこ※ネタバレを含むクチコミです。なかなか勉強になるイチケイのカラス 浅見理都starstarstarstarstarこめつぶ竹野内豊と黒木華の主演ドラマが面白かったので、マンガも読んでみることに!!男女ではなく男性同士の裁判官コンビだったので、また違った面白さで読むことができました。 登場人物の設定が違っていて、内容にも違いがあったけれど、世界観は似てた。竹野内豊がこのセリフ喋ったらどんな感じだろうと想像掻き立てられて、かえって楽しみながら読めました。 単にユーモアがあって面白いだけではなく、日本の刑事裁判制度の課題を取り上げていて、なかなか勉強にもなる。 自分が裁かれる際は、こんな裁判官が良い家栽の人 毛利甚八 魚戸おさむ名無し裁判官の話です。 とっても優しい裁判官で、自分が裁かれる際にはこんな裁判官だと良いなと思っております。 離婚や10代の妊娠、家庭崩壊、引きこもりと、金八先生で扱うような設定をしっかり考えて裁いています。 暖かい作品です。 知らない世界イチケイのカラス 浅見理都starstarstarstarstar_bordermotomi裁判官目線の物語って新しいと思いました。 全然知らない世界のお話しなので、勉強にもなるし、色んな考え方があるんだなぁと思います。 弁護士・検察官・裁判官。とても憧れる職業で、本当に正義の味方って思います。 でも中には腐った人もいるんですよね。悲しいことで。。 正しく生きる人が報われる世の中であって欲しいと思いました!!わかりやすい法律の話そこをなんとか 麻生みことstarstarstarstarstar_borderママ子ロウスクールのためにキャバ嬢をやっていたラッコちゃんが弁護士になって・・・弁護士というとエリートと思いがちだけどとっても苦労人な彼女。 内容的にも身近な相続のことや自己破産、認知やクーリングオフ等のおはなしが出てくる。 新米だけど情熱的で駆け引き上手な彼女、現実にいたら救われる人が増えそうだけどボランティアじゃないから難しいでしょうね。 ちょっと前の話だから法律変わってるとこもあるみたい裁判官のお仕事イチケイのカラス 浅見理都名無し世の中には本当に親切な人と、自分の利益のために親切にする人の2通りがある事がよくわかる漫画です。 裁判や法律の事はよく分かりせんが、この漫画を読むとわかった気になりますね。 裁判官はマリオワールドのハンマーブロスが投げてくる武器を机に打ち付ける仕事だと思っていましたが、どうやら実情は違うようですね。 裁判官自らが、現場に出向き公正な判断をする為に情報を集めることもしているようです。 「へぇ」がたくさん出る漫画ですね。 ナニワ金融道の名シーンナニワ金融道 青木雄二starstarstarstarstarかしこ全巻読むからメモっとこうと思って https://www.sukima.me/bv/t/BT0000342956/v/5/s/13/p/1金融漫画の金字塔ナニワ金融道 青木雄二名無し人生は紙一枚で簡単に終わる。 借金が全て悪いとは言わない(企業はみんな借金しているし)けど、悪い借金は本当に人生を狂わすし、知識がない人は皆騙される。 この漫画で騙されている人を見て、学ぶことが大事。 絵が下手で、キャラの顔がギャグ漫画っぽいけど、金融に関しては非常にわかりやすいです。 騙される人の顛末というよりも、金融側でどうやってその人から金を取り立てるか?という部分にフォーカスを当てているのが面白いです。今夜から月9スタートなので読んでみたイチケイのカラス 浅見理都名無し竹野内豊と黒木華の主演?見るっしょ!ということで予習してみました。簡単にいうと裁判官のお話です。弁護士が主役の漫画はたくさんありますが、そういえば裁判官っていつも脇役でしたね…。でも最終的に事件を裁くのはもちろん裁判官。そりゃあ面白くない訳がないです。法律の知識がなくても分かりやすいし、人を裁くって大変なことですが、重くも暗くもなく、ちょうどいい感じで読めるのがすごくよかった。感想をひと言でいうと「裁判官も弁護士も検察も被告人も、みんな人間なんだなぁ!」かな。裁判員制度の話はとっても勉強になりました。全4巻で完結なのはもったいないくらい面白いですね。でもドラマ化はしやすそう。今夜の放送が楽しみです! 面白い!イチケイのカラス 浅見理都クロキ最初は表紙に惹かれたが、ドラマ化すると知って期待して読んだ。 裁判官が主人公の、裁判をテーマとした漫画。社会科見学に来た中学生が裁判官に年収を聞くシーンが面白いと思ったが、確かにそれは知りたいことだなと思った。「法」と「人」、考えさせられるお仕事マンガイチケイのカラス 浅見理都mampukuモーニングらしいお仕事マンガ。ただ裁判官という題材はけっこう珍しいんじゃないでしょうか。 法律や裁判所というのは医療モノと同じで誰にでも関わりのある事柄なので興味が尽きません。法律や量刑の決め方、逮捕~拘留~起訴/不起訴に至る手続きの過程など、意外と知る機会が無く、知らないと損しそうな内容が盛りだくさんです。同誌の警察マンガ「ハコヅメ ~交番女子の逆襲~」とも併せて読みたい法律家の卵・司法修習生を描く新連載リーガルエッグ 河本ほむら 木綿八十子名無し超難関なことで知られる「司法試験」。人によっては何年もかけて合格を目指す国家試験ですが、試験を突破したその先にある1年間の修習を描く新連載です。 司法試験に受かったからと言って自動的に「法律家」になれるわけではないんですね。修習では、志望先に関わらず裁判官・弁護士・検察官の実務修習があるそうなのですが、びっくりしたのがこの修習を受けてから志望職業を決める人がいるということ。 まさにこのマンガの主人公・筒松くんがそれです。真面目でアツい彼は、はじめての「取り調べ」でも、何事も決めつけずに慎重なところが好印象。 キャラクターが突飛じゃなくても面白い漫画は好きなので今後が楽しみです。オカルト×リーガルものの組み合わせが絶妙法廷のファンタズマ 荒川三喜夫starstarstarstarstarひさぴよ「ピアノのムシ」の荒川三喜夫先生の新連載。主人公は地方裁判所に務める裁判官で、ガチのオカルトマニア。アカリと呼ばれる少女と共に、事件の裏に潜むオカルト現象を暴いてゆく…。 真実だけを見つめる裁判官という仕事と、その正反対に位置する不確実なオカルト現象。現実には絶対に交わることのない要素が合わさった結果、エンタメとして非常に面白い作品になってるように思います。タイトルもキャッチーかつお洒落で良いですね。ファンタズマ(Fantasma)とは、イタリア語で「亡霊」の意味で、主人公と共に少女アカリの記憶の謎を追うのが、メインストーリーとなるでしょうか。 法律や裁判は現実的に描きつつも、オカルトの小ネタを沢山ブッ込んでくるので、何とも不思議な読み味かつ面白い漫画です。ハードボイルド弁護士ヤメ検弁護士シャチ 加藤唯史hysysk法律的な正しさを至上とするゆえに検察組織のルールで動けず辞めてしまった弁護士。余裕で暴力も振るうのがいい。2話で1つの事件が完結する好きなタイプの作品(ザ・シェフに近い読み味)だが、犯行の動機や解決に至るまでの推理が割とあっさりしてるかも知れない。中学生の時に読んですげー好きだったオフィス北極星 真刈信二 中山昌亮starstarstarstarstarマンガトリツカレ男俺の全く知らなかったアメリカの訴訟社会というものなんとなく理解させてくれた漫画。俺に真刈信二と中山昌亮に対しての絶対的な信頼感を植えつけた漫画でもある。 個人的に印象深い話は最初の「電話機のノイズ」 と「砂の匂い」日本側のルールとアメリカのルールの考え方などがわかりやすく説明されていた。 あと定期的に事務所のパートナーが変わるんだけどやっぱり一番好きなのはミスサマーかな。自分の夢に向かって居心地の良い事務所を退職するすげーいい キャサリン・アイリスのコンビも印象深くてや後はギャラのアップを提示したけど 条件を見て別の職場に行くという合理的な部分が今まで読んだ漫画ではなかったので良かった。 最近この良さがより理解できるようになった気がする家栽の人 毛利甚八 魚戸おさむstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男主人公は最高裁判所判事の息子でと本人もの成績優秀だが、少年事件の解決と彼らの更生に使命を感じて地方裁判所で働いている。 扱うのは大きな事件とかでなく離婚やら相続問題や家庭の問題などのテーマが多く主人公が植物と絡めながら問題を解決していく。 日頃は温厚派っぽいがたまにすごい厳しい時もある。昔も良かったけど今読んだ方が面白い 女性弁護士が心の綾を解きほぐす光と闇の方程式【合本版】 おおにし真名無し弁護士の真嶋宇多子が、事務所に持ちこまれた依頼を解決する話です。読んでいて面白いのは、依頼人や関係者の心理描写が細やかなところです。最初の予想とは違う原因や結果が導き出され、意外性があるところがとても面白いです。真嶋は"人間を見る"ことによって、事件の背景を探っていきます。真嶋の人間観察が上手い事情も、きちんと描かれています。 生きているといろいろな体験をするということを、しみじみと考えさせられる漫画です。表現しきれない面白さだなあんたの代理人 高井研一郎starstarstarstarstarマンガトリツカレ男2話読んだところで、「こういうのだよ。寝る前に読んでいい気分で寝ることができるマンガってのはこれだよ」ということを言いたくなるくらい絶妙に良いマンガだった。 主人公の真野論平が弁護士と劇団員の仕事をやりながら問題を解決していくのだが、明確な勝者/敗者という表現はあまりせずスカッとしない部分などもあるがそういうのも含めて読みやすくてよかった。 昔読んだ時よりもだいぶ面白かったな 貸した金返せよナニワ金融道 青木雄二野愛面白いと言い切ってしまっていいのか悩ましいけど、間違いなく面白い! 金の貸し借りにおける駆け引きが巧妙で気持ちよくなってしまう。気持ちのよい話なんてほぼゼロなのに何故なんでしょう。カタルシス的なものなのか。 鬱々とした気分になるお話ばかりなのに、コミカルで淡々としていて、どこか感情の読めない絵柄もまた魅力的。灰原の優しいんだか冷たいんだか食えない人間性と絵柄がぴったり合っている!! 金を借りるも地獄、借りられないも地獄。真っ当に生きていてもいつどうなるかわからないのがこわいところ…。 とりあえず貯金はしなきゃ、変な気起こさないようにしなきゃ、連帯保証人にはならないようにしなきゃ、と自らの紐をかたく結ぶのでありました。 ドラマ版も久しぶりに見たくなった…読んでも暗い気持ちにならないのは心の中にウルフルズが流れるからかもしれない。厳しい世界カバチタレ! 東風孝広 田島隆 青木雄二名無しこの漫画を読んで初めて行政書士という仕事を知った。のほほんと生きているだけでは知ることのなかった世の厳しさ、大人たちのやり口をこの漫画で学んだ。法律用語が頻繁に登場するが、丁寧に説明してくれるので非常に勉強になる。法律を振りかざすのではなく、法によって弱きを助け、強きをくじく行政書士たちの姿に心打たれた。厳しくもリアルな人間ドラマがここにある。金融業界のウラについて詳しくなれるナニワ金融道 青木雄二名無し金融業界のウラについて詳しくなれます。お金を借りるということがいかに怖ろしいことか。自分とは無縁の世界でしたので勉強になりました。ずっと読み続けてると気が滅入ってきますが、絵柄がギャグっぽいのでそこは救い。型破りな弁護士漫画弁護士のくず 井浦秀夫名無し"本作品を読んでまず感じたことはこれまでの弁護士のお堅いイメージとは異なり主人公の型破りな性格に惚れたことです。作品は法廷漫画で主人公は弁護士なのだが、あらゆる裁判を主人公ならではの人が考えないような角度から弁護するアイディアがとても面白く、また爽快でした。作者の着眼点やキャラクターの作りこみなど完成度がとても高いものだと思います。 普段からこんな考え方がわたしにもできれば世の中うまく渡り歩いていけるんだろうなと思いました。"<<12>>