概要
1972年にデビューし、第一線でラブストーリーを描き続けるマンガ家・くらもちふさこ。初連載となる「おしゃべり階段」や「いつもポケットにショパン」で人気を確立し、その後も「東京のカサノバ」「A-girl」「海の天辺」など、次々とヒット作を誕生させます。1970~80年代の『別冊マーガレット』(集英社)の看板作家として活躍し、独特な画面構成で表現した繊細な心理描写や、多彩かつ最先端な表現方法は、多くのマンガ家に影響を与えました。 1994年に発表された代表作「天然コケッコー」は第20回講談社漫画賞を受賞、2010年に発表された「花に染む」は第21回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しました。さらに2018年に放送されたNHK連続テレビ小説「半分、青い。」では、「いつもポケットにショパン」など実際の作品が登場して話題をよびました。 デビュー50周年を迎える2022年に、初期から最新作まで、代表作を中心とした原画を展示し、進化し続ける画業をご紹介します。