青年マンガの感想・レビュー15403件<<440441442443444>>サイコメトラー漫画生存死線 サバイバル・デッドライン 山崎京starstarstarstarstarウマタロTVの霊能番組を見る度に思っていた事なのだが、超能力を使えば一発で行方不明者を探せるのだろ?っていう野暮なことを考えてしまう。 この漫画はまさに超能力を使い、アメリカで行方不明者を探すという会社のハナシだ。 サイコメトリー能力といえばサイコメトラーEIJIが有名だが、モノの残留思念を読み取るという部分で大きな違いはない。が、主人公はエイジより個性的だし、とにかく画面が賑やかで面白い。 アクション、バイオレンス、ミステリー、変態エログロ要素がいい具合に揃っていて、全2話で終わってしまうのが少しもったいない。ロトの世界観が再現されているドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ~ 藤原カムイ 梅村崇 映島巡 堀井雄二名無しドラゴンクエストの世界観を存分に楽しめる作品です。私はかなりのドラクエマニアですが、この作品を読んで、作者も本当にドラクエ好きなんだなと感じました。 世界観が過去のドラクエ作品のものなので、ドラクエファンの方であれば必ず好きになると思います。各シリーズの勇者の系譜も知ることができます。 各シリーズとの繋がりが分かってくるので、長年の疑問が解決して頭がスッキリします。勇者同様に、モンスターの系譜も分かるので、よりドラクエが好きになりました。 天空人や竜神族など、ゲームではあまり描かれていないシーンも登場するので、新たな楽しみが想像できます。 絵のタッチも繊細で美しく、気が付けば物語に入り込んでしまうような魅力があります。 ドラクエマニアから初級者まで幅広く楽しめる作品だと思います。 自分の重なる部分が多く共感独りくん 永島慎二名無し本当はみんなに構ってほしいし、愛されたいのに上手く表現出来ず結局一人ぼっち。 人付き合いが不器用な私にとって主人公の姿はほぼ「あるある」でニヤニヤしながら読んでいました。 独りぼっちは嫌なもんだなと常日頃から思っていた私の考えを肯定してもらっているような感じで、読めば読むほど不思議と勇気を貰える…私にとって「独りくん」とはそんな存在です。謎だらけの西遊記はじまる西妖記 冬森雪湖 一ノ瀬かおる名無しいまのところはまだなにも分からないけど、ちょっと面白そう。ベースは西遊記だけどオリジナルな設定がかなり見受けられて、全然違う印象。 金鉱に閉じ込められた、足がなく「宝珠」のない男が、悟空ポジションかな。扉絵には足があるのに発見時には切断されてるのも謎。うーん気になる いんだよ!細けえ事は!!ザ・松田 超人最強伝説 平松伸二名無し『ブラック・エンジェルズ』に登場した松田のスピンオフ作品です。 決めセリフは「いんだよ! 細けえ事は!!」ですが、ネット上のミームでは「細けえ事は良いんだよ!」で有名です。 松田は脳天を銃で撃ち抜かれ死んだはずなのに、何の説明も無く上記のセリフと共に生き返って再登場したと言う経歴を持ちますが、その無茶な超人ぶりを逆手にとった作品がこのザ・松田です。 内容的には社会を風刺するというまあ青年コミックでありがちな物ですが、その手段がまたぶっ飛んでいるので、風刺とかどうでも良くなり楽しく読めるでしょう。 ジャンボジェット機を生身で押し返すシーン等、もう超人とか言うレベルじゃねえな?とは思いますが、それこそ細けえ事は良いんだよ!です。 作者氏も彼の人気要素を分かっていらっしゃるようで、松田は細かいことが嫌いらしい、と言うキャラ付けが為されているので、期待通りの活躍を見せてくれます。じわじわくる面白さモヒカンつるちゃん あいきさだむ名無し後から面白さが込み上げてくるタイプの漫画です。ウルトラマンみたいなモヒカン頭をした「つるちゃん」の日常の出来事を、4コマ漫画で面白おかしく描いています。80年代のギャグ漫画ですが、そこまで古さは感じませんでした。ビックリマンチョコのネタとか出てくるので、リアルタイム世代にはたまらないでしょうね。つるちゃんがちょくちょく天然な部分や、少しいじわるな部分など色んな顔を持っていて読んでいて飽きないです。魔法なんて信じない。でも西島先生は信じる。 #1巻応援魔法なんて信じない。でも君は信じる。完全版 西島大介 大谷能生野愛世界の終わりの魔法使いⅢの原稿が魔法のように消えてしまったという事件のドキュメンタリー漫画。 トラブルをおもしろおかしく描いたものでもなければ、原稿を紛失してしまった出版社を告発するようなものでもない。 原稿紛失事故をきっかけに、漫画ってなんだろうという根源的な問い、消えたことによって新たに生み出されることとなったせかまほⅢ、ゆるやかな人と人との繋がり、それらすべてがどことなく世界の終わりの魔法使いとリンクしている。 失われたせかまほⅢは影の世界みたいにどこかで完璧に世界を繰り返しているのだろうか。それも読んでみたかったように思うけど、今読むことのできるせかまほⅢが好きだからこれでよかったのかな。 具体的な保証金額など生々しいお話も出てくるし、実際にはここに描かれた以上の悲しみや怒りがあったはず。それでもこの困難を乗り越えて世界の終わりの魔法使いⅢが出版されたことに感謝しかない。 魔法なんて信じないけど、サン・フェアリー・アンの愛の魔法なのかもしれない。プー。 これ読んだらとりあえず世界の終わりの魔法使い読みましょう。読む前でもよいです!! 宇宙兄弟宇宙兄弟 小山宙哉 セキネシンイチ制作室名無し子供の頃に、「宇宙飛行士になろう」と約束した兄弟の物語で、宇宙飛行士を目指す上で、さまざまな試練を乗り越えていきます。宇宙飛行士になるまでの過程で何が必要になってくるのか、ふわふわとした夢物語ではなく、非常に具体的に描かれています。 主人公ムッタ(兄)の見た目はモジャモジャでダメ男っぽいですが、宇宙飛行士試験を受けるくらいには有能です。主人公が有能すぎると感情移入しにくいものですが、ムッタがとても人間くさくて共感できるので、自分も宇宙飛行士を目指しているかのような気持ちで読めます。そして、夢を追って宇宙を目指している姿を観ていると、自分が子どもの頃に抱いていた夢を思い出させてくれます。 また、色々な登場人物が出てくる中で、それぞれの人に名言が出てきます。子供より、むしろ大人の心に刺さる名言がたくさんあります。 お仕事マンガとして、チームにおいて自分が果たす役割などについても考えさせられます。成長していく登場人物たちを見ていると、自分も頑張らなくちゃと活力をもらえます。社会人の方にもぜひ一読をおすすめします。 小さなことから‥THE 大市民 柳沢きみお名無しタイトルをよく間違えやすいんですが、小市民じゃなくてTHE大市民ですね。 この漫画は本当に普通の人の日常を描いているんですが、それがめちゃくちゃ共感できます。 それとは主人公が手軽にできる男の料理レシピを公開してるのですが、自分も真似して作ってました。独特な世界観がいいですね冥界ホテル 黒井白名無し冥界へ旅立つ直前の魂が宿泊するホテルに相応しい、丁寧で落ち着いた作画やと描写、構図がまず素晴らしいと思います。コマ割りも非常にオーソドックスで、そのことが逆に静謐で深みのある、ある種スピリチュアルな表現を可能にしていると言えますね。単純な活劇以上の、より高度な表現を求める人々の鑑賞にも耐え得る素晴らしい作品です。 夜の世界ネオン蝶 倉科遼 和気一作 東克美名無し普通の女の子だった桜子が、ホステスとして成長していく姿を応援する気持ちで読んでました。夜の仕事はただキラキラした憧れの世界ではなくて、とても辛いことや悲しいことがあるけれど、何事にも挫けずに、前を向いて進む桜子がたくまましくて、自分も頑張らなければ思えます。ドラゴン桜ドラゴン桜 三田紀房名無し出来の悪い子供を、東大に合格させるというこのうえないシンプルな目標。これを、桜木は自分の飛び抜けた頭脳と指導力を持ってして見事達成させてしまうという爽快なストーリー展開です。 桜木は見た目はぶっきらぼうですが、人間味は非常にある情け深い人です。 巧みな話術と常識破りなカリキュラムで、生徒達を本気にさせ、東大合格を目指してビシバシ指導に励んでいきます。 頑張る意味を見失ってしまったり、もうひと頑張りしたい人にオススメしたい漫画です。特に東大を目指してない人でも、勉強する事に興味が湧いてくると思います。思い出が主役ってやつ懐かしファミコン物語 高梨みどり 魚乃目三太 桑佳あさ 加納康雄 ハナムラ 浅野りん 田中顕 治島カロ フジヤマヒロノブ 斉藤ふみ 福丸やすこ あさいもとゆき しゅりんぷ小林 なかむらみつのりstarstarstarstarstarひさぴよまず、この作品はレトロゲームを紹介することを主題とした漫画ではありません。 ファミコンで遊んでいた時代の、懐かしい思い出を描いた漫画です。 元は、コンビニコミック「僕らのファミコン日誌 ―80's,熱中時代」(2014年少年画報社)の掲載作品がベースになっており、総勢16名ほどの漫画家が各エピソードを漫画化したアンソロジー本です。 魚乃目三太、浅野りん、福丸やすこ先生などの、コンビニコミックでよく見かける漫画家さんたちが揃っています。 男の子のエピソードは男性作家が担当し、女の子のエピソードは女性作家が担当しているという印象を受けました。 ゲームで遊んだ思い出と言われても、ゲームそれ自体に熱中していると、記憶に残らなかったりしますが、友達のウチで遊んだ思い出などは、意外と覚えているものです。 ファミコンは家で遊ぶものですから、なにかとヨソの家族と遊ぶことも今より多かった気がします。 各エピソードにて、いろんな家族・家庭が登場しますので、それを見ているだけでとても懐かしい気持ちになれますよ。 1話完結なのでどこからでもザ・シェフ 加藤唯史 剣名舞名無し高額は報酬だが、依頼人の希望に合わせて最高の料理を振る舞う。 料理を通じて、様々な人間ドラマが描かれ、毎回ほぼほぼ1話完結なので、どこから読んでも楽しめます。 主人公・味沢匠は、時には優しく、時には鬼のように厳しい表情を見せるなど、とても深みがあるキャラクターだと思います。必殺技はサメパンチ!サメガール 雪本愁二nyae巨大化した海洋生物が襲ってくる街に暮らす男子高校生、夏蔵。 ある日、サメのイラストが描かれたパンツを履く少女、一花が転校してくる。 彼女はサメパペットを手に巨大海洋生物と戦う、サメガール! 「自分に近づくな」と、人と距離をとろうとする一花だが、普段はコケたり物にぶつかったりと少々ドジな様子。そんな一花の強気な態度とは裏腹に、毎日の命がけの戦いに恐怖で震えて泣いている姿を見てしまった夏蔵。 彼女の勇気に触発された夏蔵は、彼女を助けるために、強くなる決心をするのだった。 巨大なマグロが街を破壊しながら襲ってくる状況は、どう考えても学校なんて行ってる場合じゃないのだけど、一花のサメパンチをくらったマグロは、大トロや中トロなど美味しそうなお刺身になって散るという、夢みたいな世界。羨ましい。 もしかしたらサメガール以外にもたくさんヒーロー&ヒロインが出てくるかも…!と期待しております。 なんだよ「じんじょり」って…!じんじょり祓い うぐいす祥子名無しこっっっっわぁ〜………いけど面白かった。 田舎の恐ろしすぎる風習を描いたホラー読切。短い中にどんどん恐ろしさが増幅してくるようすが描かれてます。最後のオチも最悪で最高。 ちば一族 伝統の特訓の嵐がんばらなくっちゃ 佐藤智一 七三太朗名無し原作者である七三太朗氏は、「キャプテン」を描いたちばあきお氏、「あしたのジョー」を描いたちばてつや氏の兄弟になります。 七三太郎氏もサッカー漫画「イレブン」などのスポーツ物の実績があります。 ちば一族の傾向としては、地味でスタンダードな描写でありながら、主人公や、主人公に影響された周辺が無茶苦茶な努力をして結果を出していくという物が多く、この「がんばらなくっちゃ」にも似た要素があります。 今でこそ、そう言った作品は珍しくないかもしれませんが、昔のスポ根は無茶な必殺技の撃ち合いになる作品も多い中、真っ当な努力と真っ当な技術で展開していく作品は、キャプテンやこの作品がパイオニアと言えるかも知れません。 下手くそだった主人公が最初に狂気の特訓で実力をつけ、徐々に仲間達が影響されていく展開こそ、スポ根漫画の王道だと思います。遺跡発掘バイト遺跡の人 わたべ淳名無し遺跡発掘バイトの求人について、ネットで調べてみましたが、募集は結構多いんですね。肉体的にキツそうですが給料は悪くなさそうです。 この作品は、仕事を失った漫画家が遺跡発掘バイトで生計を立てるという実録漫画です。 普段知ることがなかった世界が覗けて面白いです。 さまざまな発掘道具や、自分なりに工夫してキレイに掘り進めるこだわりなど興味が尽きません。 「ビット」という正方形の枠を作り、そこを下へ下へと掘っていくのですが、下を向くと汗が滴り落ちる様子や、立方体の角を美しく掘りたくなる気持ちとか、深く掘った底から見上げると夏空にセスナ機が飛んでる様子など、情緒的な描写も良いです。 遺跡堀りという非現実的な空間にいると、漫画家という本来の職業から離れてしまいそうになる不安・焦りがとても良く伝わってきます。 単純に、遺跡発掘の現場に興味がある人は楽しく読めると思います。 一方で、漫画など創作活動で食べていきたいけど、バイトもせざるを得ない境遇の人が読むと、いい意味でも辛い意味でもグッと来る作品だと思います。窮屈な自分と、自由のきみ #読切応援自由のきみ。 成家慎一郎名無しコミックビームの付録小冊子に載ってる読み切り、もれなく全部面白いんだけど、なかでもこれがいちばんよかったかも…。 アレックスの王子様っぷりも去ることながら、主人公の顔が変わる瞬間のコマにはいい意味で鳥肌がたった。 高知でゾンビ感染者 OBU名無し高知県を舞台にしたゾンビもの。主人公は兄弟で、普通に生活していたところから、いきなり家族がゾンビになっていしまい、家を出るしかなくなってしまいます。住宅や家の描写がとても上手で、主人公がゾンビから逃げるときのリアリティや臨場感があります。四国地域に住んでいる方で、ゾンビ系の漫画が好きな方は、特に楽しめるのではないかと思います。世界観が面白い死役所 あずみきし名無し大まかな内容としては、死んだ人たちが現在の役場みたいな所で成仏の手続きを行って成仏していくのですがその役場の職員は、全員死刑囚と言うまず、その設定が面白いと思います。それに途中の回には、子供と職員が一緒に成仏すると言う回があるのですがその回は、感動しました。死刑囚の職員たちの壮絶な過去も描かれていて、読めばどんどんはまっていくと思います。漫画が最高だった時代の雰囲気1973(KHIMAIRA) 末松正博名無し久々に面白い漫画を読んだ。 昔は、色々読んでたんだけど、最近の漫画は本当に子供向けみたいになっちゃって読むものがないなぁって思ってた。しかし、この作品からは漫画が最高だった熱い時代の雰囲気みたいなものを感じた。 絵もごちゃごちゃせずにシンプルで、そこがまたバランスがいいのよ。 おしゃれで、読みやすくってかっこいい。 ずっと読んでいても飽きない作品です。 おべんとうと家族のできたことやできること高杉さん家(ち)のおべんとう 柳原望名無しかなり特殊な境遇の年の差の男女が 主にお弁当を通じて互いの気持ちを確認し成長し、 家族が出来ていく物語。 高杉温巳・31歳。地理学の研究者で独身。 突然の叔母の死で、姪っ子の保護者になり共同生活をする事に。 それまで存在すらはっきり知らなかった姪っ子、 高杉久留里・12歳。中学生の美少女。 学者バカ気味な温巳と、 無口で趣味が食品スーパーの特売品ゲット、の久留里。 どちらもややコミュ症気味。 「家族なんて無理かも」と思い悩む温巳に、 久留里が初めて作って持たせてくれた弁当は・・ この漫画の面白い点の一つに、 温巳のいかにも研究者なキャラがある。 お弁当漫画だが、料理研究者ではない。 地理学の研究者。 なので久留里の気持ちに配慮しようとしたり、 お弁当のレシピを考えたりする、 その思考方法がいかにも研究者的。 だが料理ではなく地理学の研究者なので、 さらに女心にはそうとうに鈍感なので、 なんだか分析や結論が正しいような間違っているような(笑)。 ときに論理的過ぎて感情が欠けていると感じそうなその思考が、 実は純粋な家族愛から生まれているのも、なんとも独特。 そしてその家族愛もお弁当作りの日々を経て、 少しづつだが色々な成長や変化が生じてくる。 久留里は久留里で、セールとか特売とかへの執着心は ケチといわざるをえないレベルではある。 だが、それは自分への厳しさであり、それが 自分を抑える性格にならざるを得ない育ちに由来することが 徐々にわかってくる。 そして二人は少しづつ互いを理解し、家族になっていく。 家族が出来たからお弁当を作ったような、 お弁当を作ったから家族が出来たような、 ハートフルなお弁当漫画。 再読女帝【高画質版】 倉科遼 和気一作名無し過去に一度読んだことがありましたが、面白かったのでもう一度読みたくなって、二回目を読んでいます。 ストーリーは、身寄りのいない若い女性が、力と金と権力を振りかざして女を思い通りにさせようとする男性を恨みながら、頭脳と美貌でその力を利用しのし上がっていくというもので、とても痛快な漫画です。 絵が古いと思われるかもしれませんが、色気があるし、ヤクザ、政治、水商売系が好きな方におススメです。<<440441442443444>>
TVの霊能番組を見る度に思っていた事なのだが、超能力を使えば一発で行方不明者を探せるのだろ?っていう野暮なことを考えてしまう。 この漫画はまさに超能力を使い、アメリカで行方不明者を探すという会社のハナシだ。 サイコメトリー能力といえばサイコメトラーEIJIが有名だが、モノの残留思念を読み取るという部分で大きな違いはない。が、主人公はエイジより個性的だし、とにかく画面が賑やかで面白い。 アクション、バイオレンス、ミステリー、変態エログロ要素がいい具合に揃っていて、全2話で終わってしまうのが少しもったいない。