青年マンガの感想・レビュー15397件<<356357358359360>>内容と後書きにみる福満しげゆきの本領福満しげゆき初期作品集 娘味 福満しげゆきにわか初期作品なだけあって、さすがの濃度。なんか拗らせ感がすごくて、いい。様々な作品の原型となっているのがよくわかる作品集なのもポイント。なにより2ページにギッシリつまった後書きの陰鬱とした語り口は必見。福満しげゆきが癖になりかけてる人はぜひGIGANTを読んだGIGANT 奥浩哉名無し※ネタバレを含むクチコミです。珍しくバッドエンドだった銭華 倉科遼 和気一作名無し高知で生まれ育った女主人公。両親を殺した地元の名家に復讐する為に、大金を稼ごうと株の世界に足を踏み入れる。彼女が日本橋兜町で女相場師として名を馳せるまでの下克上ストーリー。なのだが、この原作・作画コンビにしては珍しくバッドエンドだった。終盤で総理大臣の金庫番兼愛人になり、そのツテで復讐も果たしたが、最終話でバブルが崩壊してしまい無一文なってしまった。これはこれは面白いのでいいけど…。割れ鍋に綴じ蓋ならぬ作りすぎに完食系ご飯つくりすぎ子と完食系男子 揚立しの名無し題名でほぼ完ぺきに話の中身が予想できてしまう 面白くて美味しいコメディ。 ほのぼの系というか癒し系というか。 しかし日常系ではないな。 だって、 ・綺麗な可愛い妙齢の女性が ・アパートの隣の部屋に一人暮らしをしていて ・美味しい料理を作れて ・必ずつくりすぎてしまう というのは、日常ではかなりありえなさそう。 特に最後の「必ずつくりすぎる」が(笑) 現実にありえそうなのは上記の4条件のうちの 2つくらいなんじゃないかな。 そういう意味では結構ありえない話なんだけれども、 食事はだれかと一緒に食べるほうが美味しいし、 自分の作った料理を美味しそうに食べる人の顔をみたり 美味しい料理をふるまってくれる人の顔をみれば なにより幸せな気分になるのは間違いない。 実は色々とありえない設定ではあるが、 その点をついていることで 確実にこの漫画は読者の心をとらえる。 共感できる、そう思う。 自己紹介より先に料理を渡しあったり、 最初は隣の部屋から同じ料理の匂いがすることだけで 嬉しかったり、それが互いの顔を見ながら食べる仲になったりと ちょっとじれったい速度で距離感が縮まっていくのも ほのぼのしつつ面白い。 まだ2巻までしか読んでいないが、読みながら 「これ、男女のキャラが逆でも面白かったのでは?」 とか 「お酒が絡んできても面白いんじゃないか?」 と思ったりしたのだが、すでにちゃんと? 「自炊男子に不器用な恋してます。」 「ハッピーアワーガールズ」 とかの作品もあるんですね。 これら、絶対にそういう方向の漫画だろ(笑) そっちも読んでみたいと思います。 荒唐無稽な美術マンガだけど数パーセントの真実がある蒼き炎 石川サブロウhysysk※ネタバレを含むクチコミです。ふつうが一番むずかしいふつうのきもち いがらしみきおstarstarstarstarstarひさぴよごく普通の小学生男子・和田広彦くんの視点を通して日常を描いた作品。一般的な子どもの多くが経験するであろう、素朴な体験が散りばめられている。大人の読者であれば何かしら共感する部分があるが、「ぼのぼの」のように、子どもと一緒に楽しめるマンガかというと、子どもには少し退屈な内容かもしれない。やはり、少年時代を振り返りたい大人の読者向けのような気がする。淡々とふつうの話が続く中、本の後半に差し掛かって、コロナ禍の世の中を作品に取り入れるという大胆な路線変更が入る。普通ではなくなった世界を逆手に取り、ふつうのきもちとは何かを問い直した意欲作だ。100年先も愛を誓おう困ったじいさん【同人版】 大江慎一郎 大江しんいちろう野愛新しい年をむかえたのでときめきたくなりました。じれったくなる学園ドラマや恋愛ドラマよりももっとインスタントにポップにときめきを摂取したかったので、じいさんにお願いしました。 Twitterで流れてくるたびに感じていたときめきを大量摂取できて幸せです。じいさんに困らされたいし、じいさんに困らされてるばあさんがかわいいし、こんな夫婦になりたい。 蛤食べて海老食べて夫婦円満と長生きを願うのもいいですが、困ったじいさんに困らされるのも同じ効果が得られる気がします。 田中角栄物語だった柳都物語 倉科遼 和気一作名無し女帝シリーズが好きなので読んでみました。戦後の新潟で苦労しながら料亭の女将になった女性が主人公なのですが、彼女が田中角栄をモデルにした人物の愛人になる話がメインで、むしろ最終的には田中角栄物語になっていました。主人公の存在はフィクションなので、田中角栄の話が中心になっていくと存在感が薄くなってしまうのが残念でした。そのあたりの歴史に詳しい人が読むと印象が変わるかもしれません。今まで読んだ漫画の中で一番ヤバイ極悪美女軍団 卍 滝沢解 川崎三枝子名無し※ネタバレを含むクチコミです。料理漫画としての「科学」と「謎解き」の融合がいいダシマスター 早川光 松枝尚嗣名無しこの漫画は作品中に登場した絵にネットで流通している画像からの 「トレース使用疑惑」が生じ、疑惑解明まで休載という形での 実質的な打ち切りになっています。 著作権問題に関してはどこかで線を引かざるを得ませんし、 打切りも止む無しかとは思いますが、 私的には、謝罪の上で改めてタイアップなどの解決策を模索し、 連載を継続してほしかったですね。 包丁人味平から始まり、美味しんぼや ザ・シェフなどの登場で 「グルメ漫画」は漫画として確立したように感じます。 いまでは百花繚乱というか、多士済々というか 色々なグルメ漫画が存在します。 それだけにただ「美味かった!」「美味しいよ!」では グルメ漫画もなんのインパクトも与えられなくなっている 感じもします。なので、 「う、美味い!」「だが、どうやってこんな味が!」「実は・・」 みたいな流れに沿った、謎解き系の流れというか、 そこに人情とか絡めたドラマチックな展開というか、 そういう構成になっているグルメ漫画が多い気がします。 「ダシマスター」も基本的にはその流れなんですが、 美味さの解説というか科学的な論証と、 謎解きのそれぞれが秀逸で説得力があります。 それはダシという一見するならばただの液体、 しかも完成形としての料理が出来た時点では見る影もない、 そういう存在は、まさに漫画で謎解き展開を描くのには 適した素材だからかも、と思ったりします。 そこに加えて、当初はなんだかキャラ設定が定まっていないのでは、 とも思った主人公が、実は深い過去を秘めたキャラであることが 徐々に明らかになっていき、 まさに「あ、ダシが効いていたんだ」と思わせる展開になりました。 かえすがえすも連載打切りが残念です。 未完で終わった故にこそのラストの余韻が 皮肉にもミステリアスな終わり方になって、 何とも言えない味わいになっている感じもしますが。 「豆腐の家」がいい恋につきもの ふみふみこnyae豆腐の家を初めて読んだときに、凄い作家さんだなと思った記憶があります。愛と呪いにも通じそうなテーマで、最後に「そうだったのか…!」とびっくりする展開があります。こういうゾクッとするような話以外にも、可愛いカッパが尻子玉をねだったり、作者のネパール滞在エッセイだったり、「こういうのも良いんだよね…!」と唸ってしまう振り幅もすごいなと改めて思います。 芸大の学生と共同?制作するっていうのもあまりない試みですよね。なんともいえない詩人てるゆき よしかわゆたかhysyskなんとなく詩をテーマにした漫画(『ほしとんで』の詩版みたいなやつ)が読みたいなと思って調べたら出てきた。内容としてはこれは詩の話ではなく自称詩人の生活なのだが、モラトリアムが長かった自分を見ているようで背筋が凍る。これをギャグとして素直に笑えるのは幸せかも知れない(初出が10年前というのは考慮した方がよいだろう)。あとがきに書かれた作者の思いも含めて1つの作品。恋の拙さ、二人で乗り越えて(マンガプレゼン大会補遺)不思議なゆうなぎ 大庭直仁あうしぃ@カワイイマンガ先日はマンガプレゼン大会をご視聴頂き、ありがとうございました!まだご覧になってない方は、以下のアーカイブからご覧いただけますと幸いです。 https://youtu.be/ZYK7RSvhwAQ ここで私は『不思議なゆうなぎ』について、大庭直仁先生の独特な絵柄から『魔法陣グルグル』を連想し、そこから「拙い恋の化学反応」という共通テーマを見出す試みをしました。 恋とは「甘さ」である一方で「拙さ」でもあることは、何となくお分かりいただけるかと思います。幼い恋の思い出が、自分の不甲斐なさで悲しい思い出となっている人も、多いのではないでしょうか。 私達が初恋物語を読む時、そこに求めるのは、あの時自分はどうしたら、悲しい結末を迎えずに済んだのだろうか、ということかもしれませんね。 『魔法陣グルグル』では、ククリの恋心はニケに受け止められることで解決しますが、二人の関係にどこかはっきりしない部分を抱えて物語は『魔法陣グルグル2』に入ります。 普通の人の恋愛も、例えば付き合った、同棲した、婚約した……なんてはっきりとした区切りがあっても、まだどこか信用ならない、と互いに思っている節がある。何年共に時を過ごしても、二人の恋愛物語はいつどんでん返しの起こるか分からない、続編のような趣があります。 『不思議なゆうなぎ』が幸福なところは、二人の少女の絆が深まり、確かになっていくのを見られるところ。危険な出来事に遭遇することをきっかけに、二人は次第にはっきりと、互いへの恋を告げる。なぎはゆうに「心配している」と告げることで、不安定なゆうの心を開く。一方ゆうはなぎのピンチに「あなたと絶対離れない」と言うことで、なぎを救う。 そうして心の中でグルグルしていた、互いに見える筈の無い「恋」は、相手にもはっきりと見える「信頼」となります。それは「愛」とも呼べる物でしょうか。 ★★★★★ 〈恋〉から〈愛〉へ。拙い恋の不安定さを、強い想いで乗り越える理想的な恋愛物語は、「SF」で「百合」な「フィクション」という枠組みでこそ成立する、かなり非現実的な物かも知れません。 それでもこの理想は眩しくて、私達はツクリモノと分かっていても、何度でも読みたくなるのです……自分の不甲斐ないハツコイの思い出を、慰める為に。 ★★★★★ 〈恋〉から〈愛〉へ……大庭直仁先生の新連載『恋の好奇心』の主人公は、〈恋〉ちゃんと〈愛〉ちゃんでしたね。 どうでしょう、気になりませんか? 『恋の好奇心』 https://manba.co.jp/boards/127107 山と友情と愛情が複雑に絡み合うイカロスの山 塀内夏子hysysk誰もが人生のどこかで、諦めたり、自然に遠ざかってしまった夢や恋心というのはあると思う。すっかり忘れてしまっていたり、心の奥底に引っかかってはいるけども日々を過ごすのに精一杯だったり、ある程度現状に満足していたりするかも知れない。 そこにどうしようとなく惹かれるチャンスが巡ってきたらどうするだろうか?主人公の三上は医者として働き、好きだった女性と結婚して子供も産まれ、何不自由なく生きているように見える。しかし三上のかつての夢、クライマーにとってはその世間一般での幸せこそが、ある意味では不自由なしがらみとなってしまう。 物語はヒマラヤに未踏峰の山が見つかり、学生時代のパートナーであり、全てを山にささげた平岡と再会するところから動き出す。山に惹かれること、平岡との絆、そして妻の真の思い…。これらが8000m級の厳しい登山に挑戦する中で明らかになっていく。 自身もワンダーフォーゲル部出身で、スポーツマンガの名手と呼ばれ取材力にも定評がある作者ならではの迫力と細かな描写が素晴らしい。山で人が亡くなった場合の手続きなど、登山シーン以外でもこの世界の大変さが語られる。 マンガに影響されて登山に憧れるのはやばそうな気がするし、何故みんながここまで山に惹かれるのか分からないほどに厳しさが描かれているのだが、仄かにこういった極限状態に置かれてみたいような気持ちになるのは確か。これからも必要とされる物語淀川ベルトコンベア・ガール 村上かつらstarstarstarstarstarひさぴよ2020年11月、マンバ通信の新連載「壊れやすい卵のための21世紀マンガレビュー」の第1回「淀川ベルトコンベアガール」は、これまで読んできたマンガ系レビューの中で最も記憶に残る記事の一つとなりました。なぜなら、取り上げた作品のレビューが素晴らしいだけでなく、自分の中で、漫画とはどういう存在であったかを、改めて考えるきっかけを与えてくれたからです。 https://manba.co.jp/manba_magazines/11638 書き手の可児洋介さんは、文芸誌ユリイカなどで漫画評論を執筆されている方で、文章からも真面目で誠実な雰囲気が伝わってきて、個人的に好きなライターさんです。 まず、記事の序文で村上春樹のエルサレム賞受賞スピーチになぞらえて、拡大を続ける物語世界の現状と、漫画というものの文化の立ち位置を示されています。 「壊れやすい卵を無慈悲なシステムの壁から守るものが物語である」とするならば、これは絶対に読まなければ、という思いに駆られまして、気付いたら全3巻を読み終わっていました。それ以降も、二度三度と繰り返し読み直してますが、レビューの通り、本当に素晴らしい漫画でした。作品の見所についてはマンバ通信の記事中で、余すところなく紹介されていますので、そちらを読むことをおすすめします。 個人的に感じた事としては、10年前に完結した漫画ながら、2021年の今読んでもそこまで古さを感じさせないテーマである、という部分にあります。今の日本社会を取り巻く状況があまりにも変わってないせいなのか、この作品が孕む幾つものテーマが、今後も間違いなく必要とされる物語であり続けるであろうと感じました。 何一つ不自由なく幸福な人生を送っていたとすれば、その人にとって、もしかして必要のない物語かもしれません。ただ、生まれ育ちによってそれぞれの置かれた状況があり、価値観も何もかも異なる他人がいるということを知るということ、立場の異なる他人の人生にどれだけ思いを馳せることができるかということを、この作品からは投げかけられているような気がします。 変更された最終回について。 東日本大震災を契機に、村上かつら先生が表現したものは、うまく言葉にはできませんが「他人のために祈るという行為そのもの」であったのではないかと感じました。かよちゃんが祈る対象が、自己から他者へと次第に移り変わり、他人のために心の底から祈る姿に、私は心を打たれ感動したのだと思います。もはや宗教や神様なんてものは何でもよくて、真に他人を思いやる気持ちこそが、すべての始まりなのだと。そう受け取りました。 最後に、マンバ通信の記事でも触れられていますが、各巻のあとがきにて作品の生まれた経緯や時代背景、作品に込められたメッセージが記されています。それと、CUE3巻に本作の元となった読切作品「純粋あげ工場」が収録されていますので、余裕があればそちらも読んでみると良いです。本編で前作と繋がりがあるコマの存在に気付けます。 https://manba.co.jp/boards/16324/books/3 さらに完全に蛇足ですが、あとがきネタでもう一つ。 取材先の食品工場というのが、「日の出食品」「太子食品工業」と書いてあります。いずれもスーパーでよく買う油揚げを作ってるメーカーさんだったことに気付きました。日常的に食卓でお世話になってる人も多いのではないでしょうか。特に太子さんのは他より美味しいので、おすすめです。🦊 http://www.taishi-food.co.jp/?pg=143530690610828漫画でわかるキャンプ入門書ふたりソロキャンプ 出端祐大六文銭ソロキャンプがお盛んな昨今。疲れ切った現代人に自然の癒やしが必要なんでしょう。 「ゆるきゃん△」を筆頭に、似たような作品が増えましたが、失礼な話、本作もそんな感じかと思っていましたが、意外や意外。 かなり素人向けでかつギアのことも突っ込んで説明してくれる、どちらかというと「漫画でわかるソロキャンプ入門」と言った感じで、非常に興味深く読める。 ベテランの主人公・厳を指導者に、読者と同じ目線で初心者のヒロイン・雫をおいて、丁寧にhow to や道具の説明をしてくれます。 正直いうと、最初は二人の関係必要か?とぶっちゃけ厳のソロキャンプでいいんじゃないか?とか思っていた時期がありましたが、今はこの関係なくして物語はない!とくらいまで言えます。 雫が、ただ教わるだけでなく、健気に努力する姿が一生懸命で良いです。 花夏という厳の昔の女もでてきて関係性にあやしくなってきますが、なぞの安定感のある関係なので、そこまで心配してなかったりしてます。 それにしてもキャンプで食べる、ご飯が美味しそうで、真似したくなりますね。 もっとも、自然の中で食べるから美味しいわけで、家でやってもしょうがないんですけどね。 豪華タッグで描く山小屋で繰り広げる死の鬼ごっこ…!告白~コンフェッション~ かわぐちかいじ 福本伸行たか※ネタバレを含むクチコミです。自衛隊vs海の巨大怪獣! 女性自衛官(予定)が乗船客を守る怪獣自衛隊 井上淳哉 白土晴一たか面白かった。自分は、非常事態に各省庁がバタバタと連携し政府が意思決定する様子ってすごく面白いってシン・ゴジラで気づいてしまったんですが、これもまさにそんな面白さがあります。 しかも企画協力が白土晴一なので、自衛隊組織や船舶、省庁の対応などの描写に安心できるところもいい。 いまのところ致命的に足を引っ張るやつがいないとこがいい(やらかしたやつもちゃんと改心しててストレスがない) クルーズ船の乗客みんなが勇気を持っていてルールを守り助け合う様子は見てて清々しいし、女性総理が他国の軍事介入を避けるため、国民が乗る船に向かって砲撃すると決断したのも見事。 現実とは違って嫌なヤツ出てこないってのはフィクションだからこそできることで、そういうストーリーが読めるのは嬉しい。 主人公のこのえちゃん(任官前の自衛官)は涙も見せるけど乗客たちを守ることだけを考え集中している姿が格好いいし、筋肉バキバキなとこも好き。 この世界の日本がどうやってあいつを仕留めるのか続きが楽しみ。 https://kuragebunch.com/episode/13933686331620163000フィクションと現実の違いを全く理解しないまま大人になってしまったけどなんとかなった人恋愛3次元デビュー~30歳オタク漫画家、結婚への道。~ カザマアヤミ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 ゆるそうに見えて良質なハードSF漫画ベントラーベントラー 野村亮馬starstarstarstarstarひさぴよ※ネタバレを含むクチコミです。連載が再開したブラックナイトパレード 中村光名無し今週(38号)のヤングジャンプで連載再開した。随分長いあいだ音沙汰がなかったから、ずっとこのままになってしまうのかと不安だった。 再開した今週号から早速飛ばし気味のテンションで嬉しい。またクリスマスごろに2巻が出るのかなグロくないホラーうなぎ鬼 落合裕介 高田侑名無しマンバの「グロくないホラー・怪談話が知りたい!」のスレで見かけて気になってました。 https://manba.co.jp/free_spaces/17125 面白かった!!最初は「もしかしてこの人達は人肉を食べてるんじゃないか…」という怖さから始まるのですが、巻を追うごとに違う種類の怖さもプラスされていくので最後までノンストップで読んでしまいました。原作が小説だからなのかセリフにキレがあって怖かったです。あまりネタバレせずに読んだ方がいいと思います。 1年に1度の楽しみあそこではたらくムスブさん モリタイシ六文銭「ラジエーションハウス」のモリタイシ先生のもう1つの連載作品。 2つ並行しているからか、刊行速度が年に1度となっております。 気持ち1話単位も短い感じもしますが、テンポよく読めて非常に好きな作品。 「あそこで働く」の「あそこ」とは、コンドームの会社。 結(むすぶ)さんは、研究員として日夜コンドームの研究開発をしています。 彼女に恋するのが、営業の砂上くん。 基本的には、コンドームの市場調査なり、制作過程なりを真面目に説明してくれる流れなのですが、ちょいちょい二人のラブ要素も入ってきます。 とにかく、結さんが、ちっちゃくて一生懸命で可愛いんですよね。 礼儀正しくて、父親のいいつけを守って往復6時間かけて会社に通う生真面目なところも良いです。 砂上くんも、バレバレなくらい結さんのこと意識している感じが初心で、なんとも純粋な二人に関係を応援したくなります。 2巻の終わりから3巻になると、ググっと二人の距離が縮まって、いよいよか・・・!と興奮したところで、3巻が終わり。 4巻、1年後かぁと悶々としてます。二重人格の殺人鬼13号の復讐劇!!!!隣人13号 井上三太名無し2巻の終わりに「こんなところでやめられるかぁぁぁ」「絶対に続けるんだぁぁぁ」というセリフがありましたが、これは連載していた雑誌がここで休刊になってしまったので編集部に向けて叫んだそうです(笑)。この漫画自体もヤバい隣人に遭遇してしまった経験を元に描かれたらしく、警察官の「日本人が1000人いれば1人は〇〇〇〇が混じっているんですよ」というセリフは実際に言われたものだそうです…。文庫化記念の描き下ろし表紙カバーが上手すぎて中身とのギャップがすごかったですが、画力ってこんなに向上するんだなと思いました。今の絵柄で本人にリメイクしてほしい。<<356357358359360>>
初期作品なだけあって、さすがの濃度。なんか拗らせ感がすごくて、いい。様々な作品の原型となっているのがよくわかる作品集なのもポイント。なにより2ページにギッシリつまった後書きの陰鬱とした語り口は必見。福満しげゆきが癖になりかけてる人はぜひ