青年マンガの感想・レビュー15391件<<272273274275276>>東京カレンダーのようなおしゃれマンガ?トーキョーカモフラージュアワー 松本千秋六文銭今っぽい、オシャレ感が漂うマンガでした。 表面部分と本心部分で乖離があって、なんというか 「人間ってこういうもんよね」 と思ってしまいました。 言いたいことって何でも言わないけど、地味に精神すり減らして行く感じとかを男女の駆け引きを中心に描いて、うなりました。 というか、著者さん、パターンの引き出し多いなと。 どれもハッピーでもなければバッドでもない展開。 人生って二元論ではないから、こんなもんですね。 1話だけでも試し読みしていただければ、合う合わないの試金石になると思いますね。 終始同じようなテンポで駆け抜けた作品でした。 人気ミュージカルが漫画に!漫画 ミュージカル『刀剣乱舞』阿津賀志山異聞 山崎京 戯曲 ミュージカル『刀剣乱舞』 〜阿津賀志山異聞〜(脚本:御笠ノ忠次) ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会 「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES/Nitroplus)libroゲームから派生した人気ミュージカル「刀剣乱舞」がとうとう漫画に!これまでアンソロジーや映画のコミカライズはありましたが、正直「お待ちしていました」としかいえません。刀剣乱舞の舞台はキャラクターの魅力はもちろん、その脚本と演出の魅力が長くファンをひき付けています。その脚本を気軽に楽しめるチャンス。まだ刀剣乱舞の世界を知らない人も、舞台の世界を復習したい人も読みましょう!コロナへの怒りを原動力にGOAT HEAD 安堂維子里ナベテツコロナという文字を目にしない日は恐らくないのではないかと思いますが、パンデミックが世界を覆うという百年に一度の出来事を迎え、我々の日常も変わってしまいました。 クリエイターの作品にもその影響は避けられないと思いますが、このタイトルは作者の安堂先生の思いが率直に込められているのではないかと思います。 コロナに対する憤りは、言挙げする必要も無いことと思います。愛する人が命を落としても、遺体と対面することが叶わない恐ろしい病。コロナをぶっ飛ばしたい、という思いは、誰にでもあるものだと思いますし、その思いを託している作品として、広く読まれて欲しいと願っています。 コロナ禍において作品を描く、その描き方はクリエイターにとっても千差万別だと思います。ビターなテイストを持ち込んで描く方もいるかと思いますし、憂鬱な日常を快刀乱麻を断つような描き方もあるかと思います。 文字通り、ウィルスをぶん殴るというアイディアでもってアクション活劇を描く、その辺りに安堂先生のユーモアの素晴らしさを感じますし、この憂鬱な日常を生きていく糧として、コロナが終息するその先まで、作品が続いて欲しいと願っています。予測不能の人生。美咲ヶ丘ite 戸田誠二Pom 美咲ヶ丘駅に住む人達の人生を1話完結で。 どんな話かなとおもいきや、意外にじんわりと心に響く作品。 話ごとに内容も濃く、読み応えがありました。 忘れかけてる感情を引き出してくれたような、そんなお話の数々でした。 (でも、最初の話はある意味中々衝撃的) "ありのまま"を受け入れる共同生活…というだけではない #1巻応援人質たちのシェアハウス 有咲めいかsogor25この作品は強迫性障害やPTSDなど社会の中で生きづらさを抱える人たちが暮らすシェアハウス「エンカウンター」が舞台の作品です。 登場人物は皆「普通にできない苦しみ」を抱えていて、このシェアハウスはその苦しみを解消するためではなくその人のありのままを受け入れる場所だとシェアハウスの大家である鬼頭史樹は言います。 この作品はそんなシェアハウスの入居者たちが共同生活の中で他の入居者たちの、そして自分自身のことを受け入れていく様子が描かれていくのですが、 では、なぜこの作品のタイトルは『"人質"たちのシェアハウス』なんでしょう…? その答えが気になる方は是非単行本1巻を最後まで読んでみてください。 1巻まで読了風変わりな高校生達のヘンテコ日常漫画ディベーティアン 下吉田本郷かしこディベート部の漫画ですが脳みそを使わなくても読めます。小難しさは全くありません。風変わりな高校生達のヘンテコ日常漫画です!本当はイケメンなのにディベートに特化する為に見た目を気持ち悪くしているなど、愛すべき変わり者がたくさん登場します。そこに熱い友情が生まれたり、淡い恋心が芽生えたり、ディベート以外も大いに盛り上がります。私は「アキンボー」を読んで下吉田本郷先生のファンになりました。それから過去作を読みあさってますが新作も熱望してます!お願いだから描いてくれ〜!焼け!! オダノブを焼くんだ!! #1巻応援アナゲ超特急 磨伸映一郎 泉仁優一 友野詳サミアド代表作『氷室の天地』にもアナログゲームを登場させた磨伸映一郎先生のアナゲ漫画が単行本化! 「放課後さいころ倶楽部」からストーリーをごっそり削って ゲームとギャグを増強した感じの作品です。 主人公達がカードゲームやボードゲーム、サイコロぶん投げゲームで キャッキャ ウフフと楽しく遊びます! 具体的には スペイン産お遍路ゲーム「四国」で同調圧力に屈し "ゆかいなゲーム"「狂気山脈」で狂気の歯車がガチッと噛み合い 本能寺カードでノッブを焼きます 次々に登場するトンデモゲーム!ツッコミの嵐!! いつもの磨伸漫画やん… じゃあ面白いやん… グループSNEの「GMウォーロック」で連載されていますが、雑誌が年4回しか出ません。 1巻は14話収録なので・・・2巻は4年後? 現時点で単行本電子化の予定は無いそうです(多分いつかすると思います) 雑誌の関係で左読みです。ページもセリフも左→右です。ご注意ください。 ゲーム未経験でも興味があれば楽しく読める(多分)、一緒に遊んだ気になれる超特急! 「次はどんなゲームだろう?」と毎回ワクワクする漫画です!! カスカスの心が、ごくごく水を飲む感じ。スキップとローファー 高松美咲starstarstarstarstar干し芋6話まで読了。 癒される~。 みつみの素朴さ、純真さ、真面目さ、思いやり、優しさ、素直さ、私自身の心が浄化される。 登場人物一人一人が丁寧に描かれていて、自分に似通った人物を客観的に見ることができるのもいい。 自分の嫌なところも、認めてそれも含めて自分なんだと思える。 みつみが、田舎から東京の進学校に入学するところから始まる。 はじめは、右も左もわからず、知り合いも一人もいない学園祭活が始まるが、今では、東京が第二の故郷と言えるほどに馴染んできた。 でも、田舎に帰郷した時のリラックスマックスのみつみも、家族の暖かさも、羨ましいくらいいい。 東京で、みつみを預かっているナオちゃんのコンプレックスを聞いて、ドキッとした。身近で幸せすぎる人がいる、その時の自分の心情って複雑で、それをいつも押し殺して生活している事って、心の片隅にある気がするから。 それで、いいんだよって、寄り添ってくれているような気がして、ほろっとした。結局面白いから読んじゃうクイズ!正義の選択 杉野アキユキ野愛新巻や更新を待ち望んでるわけじゃないのに、どの話もほぼほぼ胸糞悪いのに、ついつい読んじゃう作品。 悪いヤツが痛い目にあってスッキリした〜の後に胸糞オチが用意されているので、ああもう二度と読むか!と思うのにまた読んじゃう。 司会者が変わってからイイ話が増えてきたか?と思ったけどそんなことなかった!人間なんてみんな最低だ! っていうお手軽なカタルシスを得られるからついつい読んじゃうのかも。 なんやかんや言ったけど結局面白いということです。タイトル思いつかないけどとりあえず読んでみてくれ!!!!!!!!!シシファック 堀北カモメ名無し第一回トーチ漫画賞(山田参助賞)受賞作。なぜか口コミがまだなかったので 書かせてもらおう! 煽りの「最凶の殺人イノシシ〝アバズレ〟とのファックに 全てを懸ける男の愛と戦いの記録!!」の時点でもう"最高"の漫画だとわかる。 獣をファックすることに余念のないマッチョな主人公安藤の狂人ぶり、 ムギ子のかわいさ、熱量全開のイノシシとの死闘! 意外にも基本はバトル漫画の王道、努力、勝利的なベタさだが、 しかしそこに色々と混ぜてはいけない"サブカル"の 液体をどりゃあああああああああ!注ぎまくってこうなりまして、という感じで ど、どういうことなの.....と突っ込む暇も与えない。 やってることは終始最低最悪のそれなのだが、どういうわけか熱いパトスが みなぎっており、しかもオチも妙に爽やか。 この作者、勢いだけでなく地味に技巧派なのではないかと疑ってみる。 トーチwebだからこそ載るタイプの、読むと元気が出る怪作。 面白いからみんな読んでみてね! ところで本作を選んだ審査員の論評もなかなかいいぞ↓ http://to-ti.in/story/kekka ジョジョ史上最もエロかわいいスピンオフ♡フジコの奇妙な処世術 –ホワイトスネイクの誤算- 荒木飛呂彦 藍本松名無しホワイトスネイクによって送り込まれた日系春画家スタンド使いvs徐倫という設定の藍本松先生による6部スピンオフ読切。 藤山富士子という藤子不二雄オマージュな名前とか「スパイダーマンとデップーの仲良し」とか細かいネタも面白かった。 けど、何より良かったのが序盤で徐倫が「必要ないものを楽しめるってことは精神的余裕の表れ」と言ってフジコが描いた徐倫のスケッチを買うところ。 なんて出来た子なんだ……!と感動してしまった。クソ男の言いなりになって轢き逃げと死体遺棄しようとした子とは思えない。やっぱ女で1人で育ててくれたママが本当に良い人なんだろうな。 フジコのスタンドのせいで徐倫よりもプッチ神父に精神的ダメージがいくオチが良かった。人間とペットの生活を描いたマンガの最高峰!GUINEA PIG ROOM TOUR 鳩川ぬこnyaeモルモットの魅力はもちろんのこと、ペットを家に迎えることの楽しさ素晴らしさを伝える漫画として最高峰だと思います!動物を飼うということは、間違いなくその飼主が今まで送っていた生活を何かしらのかたちで変え、ある程度は動物に合わせる必要があるのですが、この漫画に出てくる人たちはそれをあたり前のこととして受け入れていて(当然それができない人は飼うべきじゃないですし)、そう!動物を飼うってこういうことなんだよね!でも最高なんだよね!という気持ちが湧き上がりました。 アニメの影響もあり今ってもしかしてモルモットブームが来てるんですかね? でもまあモルモットに興味関心があるなしに関わらず、普通にオムニバス漫画としてめちゃくちゃ面白いです。モルモットだけではなく人間たちの魅力もたっぷり。先日のマンバの配信イベントでこの漫画を知って読んでみましたが、出会えてよかった!ありがとうございます!情報量もすごいけど漫画としても面白い前略 雲の上より 竹本真 猪乙くろ 竹本真かしこエリート志向の若手社員が飛行機と空港が大好きな上司になぜか弟子として見出されてしまい、出張のたびに惜しみなく知識を与えられるので自分の意思に反してそのすじのエリートになっていってしまう…!というコメディです。 マニアックな地方空港をたくさん紹介してくれるので面白かったです。私の地元の小さな空港も登場していて「ここを取り上げてくれるなんてツウすぎる!でも本当にそこが魅力なんだよね!汲み取り方が上手いなー!」と思いました。 実は物語の後半から主人公のエリート志向社員が鉄道好きしかいない部署に移動するんです(笑)。そんな状況下での飛行訓練(どこの空港にも大体ある滑走路を模した観光スポットで自分を飛行機に見立ててフライトする真似をしろと上司に度々言われる)は胸が熱くなるものがありました…。 とり・みき先生の「モロ」石神伝説 とり・みきナベテツ昔読んだとり先生のエッセイに、火浦功さんの「死に急ぐ奴らの街」の解説文が収録されていて、作家の持つ「作家性」がモロに発揮された傑作である、といった旨の文章を綴っていました。その文章を読んだことがあったため、この「石神伝説」という作品を初めて読んだ時、ある意味でとり・みき先生の作家性が「モロ」に発揮されている作品なんではないのだろうかと、秘かに思った記憶があります。 日本神話をモチーフに、巨大怪獣と自衛隊員が戦う-ひどく乱暴に物語を要約してしまうとこんな雑な要約になってしまうのですが、この作品には様々なフレーバーを感じます。おそらくとり先生が多大な影響を受けてきたであろう特撮映画や様々なSF、マンガ作品(残念ながら自分はそれらの作品を言挙げ出来る程の知識はありませんが)。とり・みきというクリエイターは普段ギャグをまぶして描くことが多い題材ですが、この作品は恐らくそれらを消化して、真っ向から描いており、途半ばであっても傑作と評価されるべきだと思っています。 掲載誌が休刊して未完であることが悔しいタイトルの一つではありますが、一マンガ好きとしてはこの作品が再び描かれることを気長に待ち続けています。 そして些か蛇足になるかもしれませんが、「プリニウス」を好きな方にはこちらの作品も読んで欲しいなあなんてことも思ったりもしています(プリニウスにおけるとり先生のフレーバーというものがよく分かるんじゃないかと思ったりもしています)これはいい匂わせ…!酒を泳ぐアザラシ ドンドン天沢聖司カラオケいこ!を読んだ友達が「もっとこういう匂わせBL読みたい」って言っててメチャクチャ共感したのですが、そんな我々の欲望に応えてくれたかのような素敵な作品でした! 絵がつやつやキラキラでとにかく綺麗で、バーとお酒が織りなす素敵な世界に連れて行ってくれます。 ドンドン先生…お名前覚えました。結局ナイトマンとは何?噂のナイトマン 古谷三敏マンガトリツカレ男古谷三敏の読んだことないマンガを読んでいてとりあえずほとんど前情報がない噂のナイトマンを読んでみた。 主人公のアゼ道の会社や家庭でのパチンコ、麻雀、スナック、酒に絡む話が一話完結で進む。おそらく1980年代のサラリーマンがモデルになってると思うが今読むと「サラリーマン金太郎」や「総務部総務課山口六平太」同じようにファンタジーなサラリーマンという感じがする。舞台になるような会社に勤めたことがないからそう思うだけもしれん。 ちなみナイトマンという表現ははネオン街に行く人みたいな言い方で使われるが本編ではあまり登場しない。 ヴェーゼかわいいめしとはかいの日々 下元朗名無し顔も性格もかわいい不器用な生き方しかできない人に読んでほしい侍漫画バガボンド 吉川英治 井上雄彦TKD@マンガの虫「ジブン不器用ですから」 日本人ならば誰もが一度は聞いたことのあるであろうこの台詞は1980年代放送された日本生命のCMで故・高倉健さんが放ったものだ。 僕はこのCMを一度も見たことがないし、実際に高倉健さんがこのセリフを言っているところを見たこともないが、自分を含めた多くの日本人男性の気質を言い当てた見事なセリフだと感じるのと同時にこの台詞が残り続けてしまうところに日本人男性の生来の生き辛さと悩みが集約されているように思う。 そして、そんな不器用な日本男性の頂上決戦漫画がこの『バガボンド』なのかもしれない。 なにせ、登場する侍達がみな周囲から誤解されながらも実直に己の剣を磨き続けることしか出来ない不器用な男達ばかりなのだから。 おそらく、多くの人はこの漫画を主人公宮本武蔵が『ドラゴンボール』の孫悟空よろしく「強ぇやつ戦いてぇ」と様々なライバル達と死闘を繰り広げるチャンバラ漫画だと思っているであろう。 確かにその認識は全く間違っていないし、大まかに理解するとそう言った作品だと思う。 しかし、今回初めて読んだ僕が最も心震えたのはかっこいい剣劇シーンではなかった。むしろかっこいいとは正反対とさえ言える不器用な生き方しかできない男達の姿に心が震えたのだ。 僕自身もそうであるように多くの日本人男性は陽気ではないし、無口であることが多い、それ故に誤解されやすくそのことを気にしていないふりをしながらもやはり心の奥底では寂しさを抱えている そんな男達の理解されないことの苦しさと その救済を真正面から描いているのがこの作品だと私は思う。 天下無双を目指す主人公宮本武蔵は両親からの愛情を受けることができなかったという生い立ちから自分の感情を表に出すことができないキャラクターだ。 だからこそ彼は相手を打ち負かすための斬り合いという方法でしか自分の内面を表に出すことができない。 自分の経験や考えというものを言葉ではなく剣でしか伝えることができないのだ。 そんな武蔵の剣と相対する敵キャラクター達も彼に負けず劣らず不器用な人たちばかり、そんな剣でしか自分の気持ちを面に出すことができない男達が「斬り合い」というコミュニケーションという言葉からは大きくかけ離れた場所でお互いの気持ちを探り合うのがこの漫画の本質のように不器用なまま20年以上生きてきた僕なんかは感じてしまう。 ネタバレになってしまうから明言はしないが、武蔵のライバルとして有名な佐々木小次郎もそこに本質があるからこそあのアレンジがされているのであろう。 こうして生まれた豊かな交流とつながりも自らが相手を斬ることで断たなければならないという残酷な結末を迎えたとき その言葉を介さない濃密で一瞬の交流に最上級のロマンを感じ僕は震えた 「あぁ!この繋がりをこの豊かで濃密な時間を相手を斬り自ら断ち切らなければならないのか武蔵は!こんな不器用な生き方があるだろうか!?いや!ない!」 とこんな具合に脳内で熱い実況解説をしながら読んでしまい、しばらく『バガボンド』の世界から帰ってこれなくなってしまった。 いい年した男の脳内をこんな風に真っ赤に燃え上がらせるというところに この漫画に込められた熱量を察してもらえれば幸いだが この熱量はどこから生まれているのだろうか? おそらく、それは作者の井上雄彦先生自身の性格からだと私は思う 以前、井上先生のドキュメンタリー見たことがあるが 「なんだか不器用な人だな」というのが全体を通しての感想だった。 おそらく先生自身も武蔵の剣よろしく漫画でしか自身を表現することができない人なのであろう。 その不器用さ故に書かれた漫画は読者を作者と感性をぶつけ合わせる「真剣勝負」の場に誘い、その末に読者は井上先生の実直な漫画に感銘を受けてしまうのであろう。 だからこそ、この作品は20年以上多くの読者を魅了し続けられたのだろう。 不器用もここまで来ればあっぱれとしか言いようがなく、僕自身井上先生や武蔵のように磨き上げた何かで人に衝撃を与えてみたいと一瞬思ってしまった。 まだ、完結はしていない今作だが、井上先生にはどうかこのスタイルのまま本作を描き切ってほしいと勝手ながら願うばかりである。実は呪術廻戦を先取りしているのではないか朝霧の巫女 宇河弘樹名無し2021年ならではの現象だと思うけど「エヴァっぽい漫画」として名前が上がってて気になってた本作、読みました。 みんながエヴァっぽいって言う理由は人物の関係が限られてる箱庭感というか正しくセカイ系な雰囲気というか、まぁなんとなくわかるんだけど、それ以上に呪術廻戦と比べたほうがもしかしたら面白いのではないかな〜と思った。 絵的な話では、怪異が筆っぽいタッチで描かれているところとか、呪術のアニメであれだけ目立っていたことを考えるとなかなか興味深いと思う。呪術やこの漫画だけの表現ではないにせよ。 で、本当に言いたかったのはわざわざ他の作品の話をしなくても(しちゃったけど)前述の冴えた表現が盛り込まれていたり、ストーリーの骨格がしっかりした漫画で面白かったということです。 懐かしさを感じたのもあるとは思うけど、終始「安心して読んでいいよ」という空気を纏っていてすごくよかったです。 絶対に負けられない女の熱き戦い「婚活」 #1巻応援婚活バトルフィールド37 猪熊ことり六文銭婚活に人生賭けている主人公の話。 その主人公の設定がいやにリアル。 容姿が恵まれているのに、結婚できていない人。 特に、ミス〇〇とか、元モデル(読者モデル含)みたいな多少バックグラウンドもあるのに、出来ていない人。 自分のまわりにもいて、既視感がありました。 そうなんです。 この主人公のように、理想が高い上に、性格う○こなんです。 そして過去の男の経歴にすがって、気づけばアラフォー、アラフィフ。 なんか、主人公と重ねてしまいグッと親近感が湧くと同時に、あるある、そうそうと納得してしまいました。 全体的には、あらゆるジャンルの婚活に参加して、そこで苦悩する様がテンポよくコミカルに描かれて面白いです。 また、同僚の青島さん(婚活歴8年のベテラン)との掛け合いも、漫才のようで楽しいです。 婚活に悩める女性の一助にはならないかもですが、 笑って溜飲を下げることはできる・・・かもしれません。 漫画版、良いですねぇ #推しを3行で推す漁港の肉子ちゃん 杉作 西加奈子starstarstarstarstarひさぴよ西加奈子原作のハートフルな少女文学作品。アニメ版の評価が色々と聞こえてきた最中で読みました。漫画版はというと、率直に良い漫画だということは間違いないです。 キクコの心情描写の秀逸さは原作の力もあると思いますが、漫画のモノローグ的な表現と非常に合っていて、作画の杉作先生の温かい作風と見事に融合していると感じました。 杉作先生のこれまでの作品と比べても漫画表現が格段に違っており、作品にかける意気込みのようなものがひしひしと伝わってきますね。あの課長が帰ってきた!激辛課長 NEW EDITION 前田悠名無し※ネタバレを含むクチコミです。 単行本は『NEW EDITION』の方を買いましょう激辛課長 前田悠名無し「コミックスはどれを買えばいいのか」。単行本の目次を調べたところとりあえず『NEW EDITION』を買っとけば間違いないということがわかったのでまとめておきます。 https://i.imgur.com/giCsqrA.jpg https://manba.co.jp/boards/112387 【激辛課長】 (0話〜11話+特別編「テイクアウトでノックアウト」) https://manba.co.jp/boards/124805 【激辛課長 NEW EDITION 1巻】 (0話〜7話+おまけ漫画①) 【激辛課長 NEW EDITION 2巻】 (8話〜11話+特別編「テイクアウトでノックアウト」+【Season 2】 1話〜4話) どうしてこんな状態になったのかという理由は著者の前田悠先生がツイートしています。「初めは電子のみで出版だったのが紙でも発売されることになったためページに上限が出来てしまった」からだそう。 https://twitter.com/6maeda/status/1361621755513634823?s=20 ドラマ化おめでとうございます。楽しみです!バンチの本格サッカー漫画「リンクマン」LINKMAN 佐久間力名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<272273274275276>>
今っぽい、オシャレ感が漂うマンガでした。 表面部分と本心部分で乖離があって、なんというか 「人間ってこういうもんよね」 と思ってしまいました。 言いたいことって何でも言わないけど、地味に精神すり減らして行く感じとかを男女の駆け引きを中心に描いて、うなりました。 というか、著者さん、パターンの引き出し多いなと。 どれもハッピーでもなければバッドでもない展開。 人生って二元論ではないから、こんなもんですね。 1話だけでも試し読みしていただければ、合う合わないの試金石になると思いますね。 終始同じようなテンポで駆け抜けた作品でした。