青年マンガの感想・レビュー15391件<<257258259260261>>全裸ガスマスクガール野湯ガール 吉田史朗 麻生羽呂野愛いきなりの全裸ガスマスクガール。 ド変態殺人鬼みたいな出立ちだけど、有毒ガスが充満する野湯に入るためなら仕方ない。 雪山を突き進むのも野生の熊と出会うのも野湯に入るため。 尋常じゃない野湯への愛ももちろんですが、身体能力高すぎでスタイル抜群のハイスペック美女なのに目立たないように生きてる主人公のヒバリに興味が湧きました。 温泉いいな〜わたしも野湯入りに行こう〜とはならないけど、ひとつのことを変態的に極めてる人を見るのは面白いですね。 全裸ガスマスクガールを描きたいから野湯がテーマなのかな?と捻くれた見方をしてしまったことを謝りたい。29歳ニートの話パンゲアね 新井英樹名無し実家を追い出されるまであと100日を切った29歳ニート(反韓反中アカウント持ち)が、コンビニに居る美人中国人店員を密かに推していると、元同級生の桐嶋に偶然出会い、中学時代授業中に「パンゲア」と正解を叫んで漏らして不登校になった過去をバラされる。お詫びに同級生は店員さんの情報を集めてくれるけど・・・。 店員さんが最初からパンゲアをちゃんと言えてなくて最後の方には名前も忘れて跡形もなくなってるところがエモい。最後の最後の「パンゲアね」というタイトル回収も良かった。 とはいえ最後まで読んでみると主人公にこれといった変化も起こらず何も達成せずで、「ただ痛々しいものを見て痛みを感じてくれ」というタイプの作品でしんどかったです。同居してる兄嫁がグイグイくるみつば君はあにヨメさんと。 イトカツ名無しぜんそく持ちのみつば(9歳)は、住んでいた東京から離れて海辺の街にある兄夫婦(新婚)の家に移り住むことに。 仲良くなろうとグイグイくる兄嫁の日菜子(21歳)に人見知りのみつばは押され気味。 う〜ん、羨ましい。11巻の崩壊していく東京の様子を絵だ…デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 浅野いにおymzkrm11巻の崩壊していく東京の様子を絵だけで魅せる素晴らしさに圧倒された。 半端ない熱量にただただひれ伏し、一気にすべてが終わるなら素敵だとさえ思ってしまう。 次の展開も楽しみです。 風鈴から始まる「友達以上、不倫未満」の関係うきわ ー友達以上、不倫未満ー 野村宗弘名無し※ネタバレを含むクチコミです。つしまを中心に猫たちとおじいさんの日常俺、つしま おぷうのきょうだいさいろくおじいさん(女性)っていうのがインパクトありすぎて最初ビックリしたが(髭だと思ってたら鼻毛ってことか) ツシマヤマネコに似てるからという理由で「つしま」と名付けられた大柄の猫さんと、その近所の猫たちのお話。 ネコ好きさんは延々と猫の世話をするし、猫のための人生になっていく。 それぐらい魅力があるんだろう。 私は今は犬派なのだけど、いつかは猫を飼ってみたいと思っている。 そして飼ったら猫たちがこんなことを考えてたりするんだろうと妄想するのだ。きっとずっと楽しい。 そんな日常が描かれている素敵な漫画。90%実話らしい90年代のフィリピンの実態ココ・ロングバケーション 近藤令さいろく今でもデンジャーな香りがする東南アジア諸国、日本人からそう見えるのは90年代のイメージが強いからではないか。 私はいわゆる安旅行でタイの僻地やマニラなんかには行った事があるものの、物騒なのは間違いないし危ない目にも実際合う可能性はあった。といっても4〜5年前の話なので本作の当時の「錦糸町は危ない(フィリピンパブが)」という認識はもはやなかったし、描かれているほど引ったくりがいるイメージもない。 この20年ぐらいで変わったところなのかなーと思いながら読んでいた。 読了後に90%実話、というのを知りちょっと驚いているが、妙にリアルさはあったのでそういうことかと納得。 貧国の貧困層がどうやって生きていくか、その選択肢にある日本への出稼ぎという実態は、出稼ぎしてくる彼女たち本人の目にどう映っているのだろう。 そういうことか春来てキメラ 野火けーたろ名無し※ネタバレを含むクチコミです。ナポレオン連載前の貴重な読切1812-崩壊- 長谷川哲也チャンピオンスキー長谷川哲也の『ナポレオン ―獅子の時代―』連載前の入手困難だった読切が電子書籍で復刻。1812年のナポレオン軍のロシア戦役の一幕を前後編で描く。本編だと「ナポレオン ―覇道進撃―」の17巻あたりの話か。 https://manba.co.jp/boards/11914/books/17 それにしても凄いタイミングで復刻したものである。この本の復刻と同じくして、ロシアのウクライナ侵攻が勃発したのだ。あまりにも皮肉な偶然だとしても奇妙な廻り合わせを感じざるを得なかった。 「我々が歴史から学ぶことは、人間は決して歴史から学ばないということだ。」 というヘーゲルの名言が思い起こされるが、今はただひたすら歴史漫画を読み耽りたい気分だ。意外な終わり方をする自虐の詩 業田良家starstarstarstarstarかしこ一応ギャグ漫画なので幸江に不幸なことが起これば起こるほど面白いんですが、最終的にはそんな幸江が誰よりも幸福な人なんじゃないかと思えるようなどんでん返しがあり、それまでの面白いが感動に変わります。 虫マンガランキング、なんでこれが入っていないのか毒虫小僧 日野日出志さいろく私が何も知らない無垢な子供だった頃、当時通っていたスイミングスクールで母親の迎えを待つ間にホビールームに置いてあったこの本を何気なく手にとってしまったのが運の尽き。 小学2年生の私の人生に初めてのトラウマを植え付けた作品でした。 今でもはっきりと憶えてしまっているぐらいの描写、悲惨さ、恐ろしさ。 日野日出志先生の特徴的なキャラの顔がまた忘れられない。 大人になって、言われてみればカフカだったなと思うし、振り返りたくないなー嫌だなーという気持ちなのについつい電子書籍版を買ってしまった。伝説の超展開、読み直しても凄い。さすがである。T-DRAGON 桜谷シュウさいろくそもそものストーリーを忘れてたというのもあって1巻の冒頭から読み直してみたが、最初の3話ぐらいまではだいぶまともそうな漫画に見えた。 そう、1/100になるまではなんとなく話が理解出来たんだけどそこからは読んで字の如く「超展開」。というかこれを超展開っていうんだと思う。 いちいちツッコんだら負けとかよく言われてるけどほんとそのとおりで、気にする必要などない。愛されるのに理由など要らないのだ。三文芝居だけに3回読んでやっと理解できる深~いお話し三文芝居 立入譲名無し※ネタバレを含むクチコミです。 遺伝子操作によって生まれた者たちと医師の物語螺旋じかけの海 永田礼路starstarstarstarstarひさぴよ絶版となった「螺旋じかけの海」私家版。3巻以降が本編の続刊になります。単行本未収録の「魔女の語る森」と、描き下ろしの「烏を屠る旅」が収録されています。 「鳥を屠る旅」は1話としてはかなり長い91ページの長編でかなり読み応えがあり、2巻で止まってる人には特に読んでほしいです。個人的にはワニの回以上の感動がありました。 人間とは何か、命とは何かを問いかけられる重いテーマの作品ですが、何度も読み返したくなる名作です。夢のように消えた友だちのお話卯月ちゃん 谷口菜津子野愛ある話とない話だったらない話の方がおもしろい。種明かしされなければずっとずっと楽しいままなのに。 転校生の卯月ちゃんはとっても可愛くてお金持ち。トリプルアクセル飛べるし、人気アーティストと親戚だし、5ヶ国語話せてセグウェイ持ってて家には暖炉とエレベーターがあってサルを飼ってるらしい。 あっという間に人気者になったけど、あっという間に嘘がバレて学校に来なくなった。 嘘つきがバレたあと、卯月ちゃんと主人公のメイが一緒に遊ぶシーンが夢のように楽しそう。 でも、夢は永く続かない。夢だと気づいたらもう終わってしまう。 卯月ちゃんはメイを忘れてしまうんだろうけど、メイは卯月ちゃんを忘れないんだろうなと思った。 楽しいことだけ食べて生きていけたらいいのに、ちょっとだけさみしくなった。図書館の知られざる一面有りのドタバタお仕事系漫画税金で買った本 ずいの 系山冏カワセミ㌠ざっくり説明しますとヤンキー主人公がとある理由から図書館で本を借りようとした所未返却本の存在に気付くがそれを誤魔化そうとした際、そこで働く職員達とのトラブルにまで発展してしまい本の弁償や図書館や社会のルールとは何ぞや?と言う初っぱなからドタバタした内容からこの物語は始まりますが、その描写や内容がとても丁寧で図書館では忘れがちになっている大切さや思いやりに気付かされる良いお仕事系漫画に仕上がっており大変満足しましたね その中でも特に気に入った所が幾つかありますがまず図書館の職務内容についてですが原作者のずいの先生がまとめた【図書館だより】なる物が各エピソード終わりにあるのですが元図書館勤務をなさっていた経歴のある、ずいの先生のリアルなコメントや経験を元にした文章が分かりやすくエピソード内容とリンクした解説にもなっていたりと脱帽するレベルになっている所が素晴らしかったですね 次に本の装丁等の側やデザインについてですがカバー裏や目次は勿論ですが1ページ目の作りまでもが1度は目にする小説や図書館仕様になっている粋な計らいと言わんばかりのデザインになっている点が素晴らしくカバー裏のオマケ漫画を描かれてる漫画家さん達のように読者達を楽しませるエンタメ性が高いのもこの作品の面白さに一役買っていて買ったかいがありましたので皆さんも一度ご購入されてはいかがでしょうか? ドキドキをありがとう… #読切応援めぐちゃん、ぬいぐるみでえっちしたよね。 左津衣かおる名無し今年読んだ読切でもトップレベルに面白かったです。 左津衣かおる先生といえば、以前『気持ち悪いんだよ、死ね。』を描かれていて、こちらはこちらで衝撃的な話ではあって、名前の通り殺意を感じるというか読み手を殺しにかかってきているのを感じました。 そして今回、『めぐちゃん、ぬいぐるみでえっちしたよね。』は前作がマイナス方面への気持ちの働きかけだとしたら、今作はプラスの方へ心臓を鷲掴みしてくれる作品で、まったく別の印象として衝撃でした。 読後しばらくは高鳴った心臓が鳴りやまず、深夜に読んでしまったものでなかなか寝付けず大変でした。 えっちを理解しない子どもの頃に、くまの人形を使って疑似えっちをするという高度な遊びをしていた少女二人は小学校で別々になり中学校で再会します。 一方は学年一の美少女に、一方は絵を描くオタクに。 こんな二人の再会で何が起きるのか。 他人が自分にどうレッテルを貼るのか、どう見た目で判断するのか。 そういった価値観に左右されなかった幼少期のピュアな関係こそが尊く、一生胸の中に暖かさを与えてくれるものなのかもしれない。 素晴らしいドキドキをありがとう…。熱い中1卓球物語卓球部の飯塚! オガワヒトシ名無し中1という設定と技術論多めなのが面白かった。最後ちょっと唐突に終わった感と顧問の掌返しが若干気になったけど、全体的に泥臭さがしっかりあって読んでてひきこまれた。とある新婚夫婦と、生理のはなし #1巻応援満ちても欠けても君が好き 矢野睦実nyae※ネタバレを含むクチコミです。 もうなン回も読ンでるが今だに何がなンだがわかっていないマギー’S犬 小池一夫 叶精作starstarstarstarstarマンガトリツカレ男謎の女・マギーに異様なまでに献身する暗殺教団”サッグ”の殺人技を持つジョーが依頼を受け解決していくが内容をどう説明したらいいかが難しい。なぜジョーがマギー’S犬になったかという部分が謎すぎる。 暗殺教団”サッグ”って他の小池一夫原作で読んだ覚えがあるが何か忘れた連載化してくれ〜!ウツロと妖精の街 島崎無印 たらちねジョン名無し※ネタバレを含むクチコミです。刑務所を楽しんでる刑務所の中 花輪和一starstarstarstarstarかしこムショ仲間の中には刑務官に可愛がられようとする人もいるんだけど、そういう人の話を聞いて「…ああおとなだわな心にグラインダーかけてるわ」「ちゃらついてるムショオタクとはえらいちがいだわな毎日火花散らして生きてるわな」と思ってる花輪さんの姿が印象に残りました。心にグラインダーかけてたらこんなに面白い漫画は描けないだろうからこれでいいんじゃないだろうか。続けて「刑務所の前」も読もうと思います! プロフェッショナル仕事の流儀(元)ナンバーワンソープ嬢が教えるアソコの裏側 泡野紐太郎野愛ポップでコミカルに描かれていますが、内容はほぼ『プロフェッショナル仕事の流儀』です。 漫画家の旦那さんが原稿が終わらない!ネームが終わらない!と嘆く ↓ 元ナンバーワンソープ嬢の奥様が実体験を通してプロの流儀を説く という流れからわかるように、これはもはやビジネス本です。 ビジュアルやテクニックだけじゃなく会話や気配りも大事な世界なんだろうなとは思っていましたが、ナンバーワンは想像以上でした。 ここまでできれば何の世界でもトップ取れるだろうなあ。 どんな仕事をする上でも参考になる部分があると思います。ビジネス書や啓発本より読みやすいし笑えるしおすすめです。故郷が“被災地”になってしまった人々のその後を描く #1巻応援星の輝き、月の影 じんのあいnyaeじぶんが生まれ育った場所や今暮らしている場所がある日突然“被災地”になって、長い期間、もしくは一生離れなければならなくなったら、自分ならどう思ってどうしていただろうとあらためて考えるきっかけになる一冊です。 2011年3月11日に起こった東日本大震災を描いているのでフラッシュバック等が心配される方にはお勧めできませんが、リアルな津波描写はなく、津波被害地域外にいて怪我もなく無事だった女性が主人公の物語です。しかし彼女は恋人が震災によって亡くなっている可能性が高いという設定です。 主に、東日本大震災によって故郷が被災地となってしまった人々のその後の生活や知られざる苦労、どうにかして再生しようともがく姿を描いています。 あれから11年経ちましたが、20年30年経っていようがこういう漫画の存在は必要だなと思います。<<257258259260261>>
いきなりの全裸ガスマスクガール。 ド変態殺人鬼みたいな出立ちだけど、有毒ガスが充満する野湯に入るためなら仕方ない。 雪山を突き進むのも野生の熊と出会うのも野湯に入るため。 尋常じゃない野湯への愛ももちろんですが、身体能力高すぎでスタイル抜群のハイスペック美女なのに目立たないように生きてる主人公のヒバリに興味が湧きました。 温泉いいな〜わたしも野湯入りに行こう〜とはならないけど、ひとつのことを変態的に極めてる人を見るのは面白いですね。 全裸ガスマスクガールを描きたいから野湯がテーマなのかな?と捻くれた見方をしてしまったことを謝りたい。