賭博黙示録カイジ

読んでてソワソワしてしまう…

賭博黙示録カイジ 福本伸行
酒チャビン
酒チャビン

連載開始時に掲載誌であるヤンマガを読んでいたので、すごく覚えています。なんか少し暗くてアウトロー感があって、それでいてすごくためになり、考えさせられるマンガで、しばらくずっと単行本が出ると買ってました。 けっこう人を選ぶマンガなのかな、と思っていたのですが、なんのなんの、なんと実写版映画とかにまでなって、大多数の国民が「カイジ」といえば「ざわざわ…」のマンガでしょうというくらい知名度の高い作品となりました。 けっこう内容も攻めていて、積み上げてないヤツはウスノロだ、根暗だ、いけすかないマイペース野郎だ、とすごい正論で芯を喰った指摘がズバズバ出てくるのですが、わたしのように全く積み上げてない人間からすると、ものすごく身につまされるようで、読んでてソワソワしてしまい、いまいち「面白かった!!」だけでは終われない気持ち悪さがあり、心底楽しみきることができなかったりします。 そんなこともあって、ここまで多数の人に支持される作品になるとは思っていなかったのですが、ただ、面白いことはヒャクパー間違い無いです。 ちなみにこの後もシリーズが続いていくのですが、本作品で出てくるギャンブルは以下のとおりです。 ■限定ジャンケン ■鉄骨渡り・人間競馬編 ■鉄骨渡り・電流編 ■Eカード ■ティッシュ箱くじ引き

セックス依存症になりました。<決定版>

作者の実体験をもとにした「依存症」との闘いの物語

セックス依存症になりました。<決定版> 津島隆太
mampuku
mampuku

タイトルで引いちゃったり偏見を持つのは非常に勿体ないし危険です。なんらかの依存症になることは誰にでも起こり得ることだからです。ましてや経験未経験にかかわらず性欲は誰しもが持つものだし、作中でも言及がありましたが"疲労"や"空腹"などのストレスがトリガーとなってタガが緩む感覚というのは私も身に覚えがあります。抑うつ状態とも関連が深いと何かで読んだことがあります。 https://wpb.shueisha.co.jp/comic/2018/04/13/102935/ … こちらで全話無料公開されています。 作者の実体験を元に、専門家の監修を受けて書かれています。「性依存症」そのものや互助会のような組織の存在など知らなかったことがたくさんです。また性依存症の種類もさまざまで、主人公(作者)はセックス依存症と診断されましたが露出症("狂"と呼ばれがちですが医学的にはこう呼ぶみたいです)の女性や痴漢行為に依存する男性も登場し、「痴漢は犯罪です」「ストップ冤罪」に加えて新しい見方ができるようになりました。 作中ではあまり触れられていませんが、調べると違法行為を繰り返してしまったり社会的地位を喪失してしまったりするリスクが高いようです。予防法などがあるのかはわかりませんが、多くは認知の歪み(痴漢犯罪者が「相手も喜んでいる」と思いこむ等)が認められるそうなので、これは性依存症に限らず気を付けたいですね。