青年マンガの感想・レビュー15373件<<1819202122>>隠し球ガンさん #推しを3行で推す隠し球ガンさん やまだ浩一 木村公一starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ ドラフトキングの話をして思い出して久しぶりに読み返したがやはり面白いな。初期の一話完結のパターンの方が好きかな。 ・特に好きなところは? かなり古臭いところもあるが義理人情あり、立場を考慮する話ありでいいね ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ドラフトキングを読んで面白いと思ったらこれもいいかもしれません 何度も読み返す為の短編集諸星大二郎特選集 諸星大二郎starstarstarstarstar線セーショナル諸星大二郎の作品展は一度買って消費することの出来ない何度も読み返し味わいたくなる様なホラーでもファンタジーでない奇妙な作品群なのだ。特に凝った設定や特殊な演出などは何もしていないのに、諸星大二郎が漫画家of漫画家と言われるのはその線とコマが全てを物語っているからだ。その諸星大二郎にしか出せない奇妙な線とコマ割りがシンプルで不気味な物語に読者を没入させてくれる。これら物語のアイデアとビジュアルは他では絶対に目にすることのない存在感を放った唯一無二の短編集である。目を背けてはいけない暴力性真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 新井英樹starstarstarstarstar線セーショナル漫画はキャラだと言う言説が存在するが、この漫画はテロリストが主人公という、漫画史において前代未聞の物語は、よくこの漫画を連載させてくれたことに我々読者は漫画の懐の深さに感謝しなければならない。この漫画を暴力的だからということで嫌うのは簡単すぎる結論の出し方である。しかしこの漫画にはその暴力性や物語の筋を一瞬忘れさせられる様な瞬間のコマが存在する。線画が突出して、上手いという訳ではないが物語の世界観とマッチしてハッとさせられる瞬間が本当にいくつもあるのだ。それは決して過激な暴力シーンではなく、別の瞬間にある。この漫画が突きつけてくる命やそれと切り離せない魂や神という信仰の問題、徹底して馬鹿として描かれる大衆。重い腰をあげながらもその期待にはしっかりと答えてくれる単なる面白いでは終わらせない傑作すぎる漫画である女甲冑騎士のいる街女甲冑騎士さんとぼく ツナミノユウ 青井タイルstarstarstarstarstar_border野愛めちゃくちゃ出オチだと思ったけど読めば読むほど女甲冑騎士さんが好きになってくる。ついでに千駄ヶ谷も好きになってくる。 役所もスーパーも会社も銭湯も懐が深いし治安がいいしいい街だな…。 主人公はごく普通のオタクサラリーマン。同居人の先輩が家を出たと思ったら、入れ替わりで女甲冑騎士さんがやってきた。 最初こそ戸惑うものの、女甲冑騎士さんの気高さまっすぐさに感動するように。 街の人たちも女甲冑騎士さんと触れ合えば迷いがなくなるし、他にも甲冑着た人いるし、なんかいい街だしいい日々だなあ。我が街にも会社にも女甲冑騎士さん来ないかなあ。 ほのぼのコミカルだけどまっすぐ生きていこ!って気持ちになれるいい作品です。 心打たれる4ページWaltz for… 佐々木四太名無し同じ経験はないのに、こういうことってあるな…と不思議と共鳴してしまいました。良い読切でした。2013年、多くの人の"想像"が拡がった頃百万畳ラビリンス たかみちstarstarstarstarstar_borderさいろく連載開始からもう11年も経ったんだなーと驚いたりショックだったりもするけれど、思い返すと10年代前半は漫画もアニメも「なろう」の波に押し流されないように必死だった時期でもあったと思う。 なんでか、なろう系に限らずだけどオタク文化は未だギリギリ悪いものとして扱われがちだった時代な気がする。ラノベも一部インフルエンサーにTwitterで酷評され続けていたり。多様性を受け入れられていない社会だったんだきっと。 今思えば慣れたよね、受け入れられないのカッコ悪いみたいな空気ができて。でもって今はまた本流に戻そうとしていたりする風潮も一部ようだけど、それはずっと一部なのだろう。 脱線しまくったけど、2013年に連載が始まったこのJDが迷宮に迷い込んでなんとかしていくマンガ「百万畳ラビリンス」はそこそこ異彩を放つ存在だった。 ファンタジー要素ナシで(異世界じゃない)、流行ってた俺つえーでもなくて。 かつ絵が上手い。 登場人物が可愛い(人外も含む)。 ゲーム大好きデバッガー(自分の世代だとその頃デバッガーバイトでやってたやつが珍しくなかった)な女子大生が主人公。 なにより、話がショートショートっぽくてとてもいい具合にキュッとまとまっていて、かつ壮大だったので当時一度読んだだけだったけどお気に入りだった。 #2巻で完結したマンガ としてマンバでまとめられているところで超久しぶりに出会えてすごく嬉しかったので改めて電子購入。自分を偽っている人間達へホムンクルス 山本英夫starstarstarstarstar線セーショナル※ネタバレを含むクチコミです。 新人にしてすでに名人の風格あり。ちばてつや賞ヤング部門第90回佳作550万の家 岡本拓也名無し※ネタバレを含むクチコミです。人間の心、自分の心大事にしたい。東京カウンセラー 高津太郎 田名俊信starstarstarstarstarPom 自分の心に刺さった言葉多すぎました。 臨床心理士の新庄先生の元に来る様々な人たち。 皆が皆、ギリギリのところで心を保っていて、診断も、患者さん自身にかける言葉も当たり前ながら非常に難しいのだなと感じる。 患者さんとの距離感を詰めすぎても、自分が潰れてしまうし。。 一つ一つの話が非常に丁寧に作られているのを感じた。 苦しみがやってくると、何故何故こんな目にと思いがちだけど、新庄先生のこの先の為に今の苦しみがあるって言葉を思うと乗り越えられそうな気がしました。お母さんと息子の絆。#1巻応援卵と鶏 辻やもりstarstarstarstarstar_borderPom 非常に先の気になるお話です。 突如自分の目の前に、息子だと名乗る人物が現れて、DVの彼氏から一緒に逃げ出して、幸せになるためにどうしていくのか。。 そもそも、息子君はどうやって、未来から母である鳴海の元へ辿り着いたのか。。? ミステリアスな展開で、DV元彼氏も別れを突きつけられただけでは終わらなさそうな気がする。 鳴海の生い立ちを思うと、グッと心が締め付けられる。 この先二人の幸せを掴むための道のりを見届けたい。 傑作怪奇ミステリーSOIL カネコアツシstarstarstarstarstar線セーショナル漫画の傑作ミステリーといば?と言われて何が思い浮かぶだろうか、soilはコナンや金田一などのただ面白いだけのミステリーとは違ってミステリーの革新に近づいていくに従って人間が長い歴史の中で常に自分達にとって都合の悪いとされるものを排除してきたという恐ろしいテーマを浮き彫りにしていくのだ。一見綺麗に整えられた新興住宅地soil、一見穏やかな住民達、全てあくまでも括弧付きの一見で、掘り下げていけばいくほどこの町の不気味さが涌いてくるのだ。この物語にのみ相応しいと思わされる様に、一見物差しで引かれたと見まがう整った背景もよく見ると丁寧なフリーハンドで描かれていることにカネコアツシの絵の上手さが分かる人々が集う九州のとあるバー夜のねこでよければ やまもとりえ名無し色んな人がきて悩みを相談したり、たまたま出会った者同士でお喋りしたり、ママが猫だったり。この独特の雰囲気が好き。泣きそうになってしまった #読切応援ワガハイはガワである もんじstarstarstarstarstarNanoサンバイザーかっこいいよ~~~…。 意思を持っているヒーロー人形サンバイザーと、女の子の話。某おもちゃたちが動く長編3Dアニメーション映画っぽさを感じるけど、中身は全然違う。ヒーローが好きな女の子と、暴力をふるうその父親。見ている事しかできなかった、あの子よりずっと小さくて無力なサンバイザーの葛藤やもう一人の人形と父親との関係だとか…良すぎました……。ラストも感動的でジーンと胸に響きました。 余談ですが「これは…ついている…!」でふふっと笑っちゃいました。ここ好き。 これもひとつのハッピーエンド #読切応援える、一緒にいこう みたびつろstarstarstarstarstarNanoタイトルめちゃくちゃ好きです~…一緒にいこう、ね…。 ネタバレなしで語ると、しゅうくんもえるちゃんもキャラデザすごく好きです。かわいい。真面目に図書館へ通うしゅうくんが最終的にああいう選択をするとは思わなかったです。知らなかったのは…って展開が超最高ですね。みたびつろ先生の次回作も期待。劇団四季ミュージカル版を観てきた黒博物館 ゴーストアンドレディ 藤田和日郎starstarstarstarstarさいろく※ネタバレを含むクチコミです。読切としてちょっと無理がある設定?える、一緒にいこう みたびつろ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 五十嵐大介は漫画を愛してはいない?海獣の子供 五十嵐大介starstarstarstarstar線セーショナル私は漫画を愛してはいない、線を信じていない作家は嫌いなのだが、五十嵐大介は唯一例外である。五十嵐大介は恐らく漫画とは別の抽象的な目に見えないものや生命への愛みたいなものを信じている気がする。五十嵐大介の線は他の誰かから影響を受けた形跡がほとんど皆無で、油絵を描くようなタッチで線を加えていく。彼は別に自分の表現したい事がたまたま漫画がやりやすかったから漫画を描いてる感じがする。 五十嵐大介は漫画を愛してはいないが、漫画が五十嵐大介を愛しているのだ。出張料理人旅日記 ふくすけ #推しを3行で推す出張料理人旅日記 ふくすけ 笠太郎starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 第一部?の帝との戦いまでは傑作だと思う。さすが花板虹子の作者だ。ただ女性キャラの区別がつきにくいのと、過去編のへの導入がいきなり始まったりしてちょっとわかりにくいところもあった。 ・特に好きなところは? 俺の好きな人情話あり、良い話にしようとしすぎてよくわからない話があったりするところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 途中ちょっと話が長すぎるところもありますがなんとなく読み始めたら結局最後まで読んでしまうのでおすすめです ラストの話は相手の目的と手段が変でいいね 革命的な漫画貸本版悪魔くん 【水木しげる漫画大全集】 水木しげるstarstarstarstarstar線セーショナル※ネタバレを含むクチコミです。 最も異端かつ独創的な漫画妖怪ハンター 諸星大二郎starstarstarstarstar線セーショナル諸星大二郎という作家は他の追随を許すことのない唯一無二の作家である。これは海外の異端な芸術家、映画監督、文豪、音楽家に広げても諸星大二郎の独創性を上回る作家など殆ど存在しない。妖怪ハンターは人間の根源的な知的欲求、未知、何故世界は存在するのかというあまりに壮大で抽象的な概念を諸星大二郎の線に還元している。このいまにも崩れそうで保っているような不気味な線の快楽が我々を未知の世界へ引き込んでくれる。「愛と誠」読んでみた愛と誠 完全版 梶原一騎 ながやす巧かしこ【1〜4巻】 子供時代、愛ちゃんが蓼科高原でスキーをしていて事故りそうになったのを命懸けで助けた誠の額には大きな傷が出来てしまいました。その傷がきっかけで一家離散の憂き目に遭ったことで誠は不良になってしまいます。成長して再会した誠がグレてしまったことに責任を感じた愛ちゃんは更生させようと奮闘するのです。 あしたのジョーの矢吹丈もなかなかの不良でしたが、誠はさらに悪い奴ですね。命の恩人を信じたい愛ちゃんはボロボロになりながらも更生のチャンスを与え続けますが、誠はいつも裏切るし愛ちゃんの家柄までも利用しようとするんですよね。でもその「ここまでやるのか…!」の衝撃がいつも癖になるのでページをめくる手が止まりません。愛ちゃんがどんな仕打ちにあってもへこたれない芯の強さと変わらない可愛さを両立させているところに梶原一騎とながやす巧のマリアージュを感じました。 とはいえ完全版だとまだ4巻までしか出ていないので、まだまだ語り切ることが出来ません。7月から旧尾崎テオドラ邸で行われる原画展に合わせて読み始めたのに会期中までに全巻刊行されるんだろうか…。そして4巻までだと真の主役は岩清水なんじゃないかと思うくらい存在感がすごいけど、彼はこの先も活躍してくれるのか?!漫画史上最高傑作黄色い本 ジャック・チボーという名の友人 高野文子starstarstarstarstar線セーショナル わずか1冊の単行本の中にものすごく壮大なテーマが託されている。 あえて手前の部屋と向こうの部屋のパースをずらすことで、あちらの世界とこちらの世界の彼岸を再現していたり、ベランダの柵がコマ割りとなっていたり、ここでは書ききれない程の重層的な技法が含まれている。そして、それら全てを包括するように、あえて切り離された記号とも文字とも絵とも捉えられる高野のみが到達出来た線画によって描かれている。 オタクに優しいギャルの兄ちゃん #読切応援オタクに優しいギャルの兄ちゃん やながわけんじstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男タイトルだけ見るとWebで見かける4ページぐらいの導入だけの兄と妹の仲が良い会話と楽しむマンガかなと思ったがさすがWebアクションと思わせる良い内容だった。あとこの人の描く女性キャラの目が独特な感じで良いね ビッグコミックスピリッツの読切からずっと気になってる作家なのでしばらくしたら短編集でまとめてほしい 生きる意味が見つかってよかった。呪いのビデオの正しい鑑賞スタイル 楽人 後谷戸隆starstarstarstarstaralank面白かった。 呪いのビデオのお化けがとにかく純粋で、素晴らしいセリフを言ってくれる。生きるのがめんどくさくなってる人はこのマンガを読むといい。<<1819202122>>
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ ドラフトキングの話をして思い出して久しぶりに読み返したがやはり面白いな。初期の一話完結のパターンの方が好きかな。 ・特に好きなところは? かなり古臭いところもあるが義理人情あり、立場を考慮する話ありでいいね ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ドラフトキングを読んで面白いと思ったらこれもいいかもしれません