青年マンガの感想・レビュー15371件<<89101112>>重い感じがするけど、読むとそうでもない。ここは今から倫理です。 雨瀬シオリstarstarstarstarstar_borderゆゆゆタイトルから虐殺が始まりそうだけど、眠りの国へ誘う授業は生徒たちが受講しているところだけで、読者はマイペースを保てる。 ストーリーは闇を感じる態度の先生が、哲学者たちの言葉を出しながら思春期の生徒たちの心の重荷を減らしてくれる内容。 先生の闇の秘密は?と思いながら、生徒たちの悩みを解決していく様がおもしろい。 ものすごく真面目な先生なのかなと思っていたら、真面目過ぎて茶目っ気もあるのが素敵。 それから、学校の倫理の先生が、非常に癖のある先生だったので、倫理の先生というのはそういうものなのかなと思ったり。 まあ、漫画と違って、90年代学園ドラマに出てきそうな、偏屈おじいちゃんでしたが。あのシーンはいるのか?ペンギンの死 加納梨衣かしこ※ネタバレを含むクチコミです。いつ読んでもグッとくる天国 ゴトウユキコ短編集 ゴトウユキコstarstarstarstarstarかしこ人に読ませたくなる漫画だな〜と思って紙で買いました。まだ誰にも貸したことないけど。ストーリーとしては「家庭教師」が好きですが、印象に残るのは「天国までひとっとび」かな。なんといっても死んじゃった女の子が片思いしてる角田先生のモデルが東京03の角田そのまんまなのがいいですよね。でも別にモデルを知らない人でも楽しめる内容になってるし、アイディアだけじゃなく技術面でも素晴らしいんだなと思いました。収録されてる短編にストーリー状の共通点はありませんが、すべてにゴトウユキコ先生にしか表現できない温度感があります。人間のいびつさを面倒くさがらない作家性mothers 草原うみ短編集 草原うみかしこアメリカの新しい漫画賞にノミネートされたと聞いて気になって読んでみました! https://x.com/umikusahara/status/1813528575322255379 表題作の「mothers」は交通事故で植物状態になってしまったカップルのそれぞれの母親達の話です。こういうシュチュエーションだと目覚めないことの悲しさを描いたものが多いんですがそうではなく、子供の不在によって母親の内面がクローズアップされるような物語になっています。絵柄はシンプルで温かみのあるタッチなんですが、ストーリーはそういった複雑なものが多いです。なので読んでいて自分の中で蓋をして見ないようにしていた感情が開くような感覚にもなりました。こういう作家さんと出会うことはなかなかないので新鮮です。 エロくてストーリーもしっかりしてて読み応え◎ごくりっ 前原タケルかしこ今スピリッツで続編が連載されているのですが、肝心な前作が未読だったので読んでみました。幼馴染の拓、りこ、直樹。拓はりこのことが好きでしたが、高校生になったりこは直樹と付き合ってしまいます。しかし家庭の事情で直樹が海外に行ったことをきっかけに、チャンスが欲しかった拓は「りこが自分のことだけを考えてくれるように」と悪魔に願掛けをしてしまいます。こうして悪魔の呪いを受けたりこは定期的に拓の◯◯◯を飲まないと死んでしまう身体になってしまったのです…!伏字の◯◯◯とはあなたの頭に浮かんだそれのことで間違いありません!要は無茶苦茶エロい漫画なのです。毎話エロシーンがあります。しかも途中で直樹も日本に帰ってきてとんでもなくエロいことになります。全2巻とは思えないくらい読み応えがあって、これは数年越しに続編が始まるのも納得です。ハートウォーミングコメディわらいだね 大澄剛starstarstarstar_borderstar_borderカイ町内では超有名だけど全国的には売れないお笑い芸人のお父さん そんなお父さんがめちゃくちゃ恥ずかしくて大嫌いな反抗期真っ只中の小4男児 ギャグが面白いわけじゃないんだけど、場を和ませようとするお父さんに釣られて笑顔になっちゃう 笑うことって大切だね何が終わるんだサバエとヤッたら終わる 早坂ケイゴ 早坂啓吾starstarstarstarstar_borderゆゆゆヤッたら終わると言いつつ、イチャイチャイチャイチャしやがって! 高嶺の花「桜井さん」への好意を持ちつつよ、手近な粗雑だけどかわいい(さらに、もしかして自分に好意を抱いてる?と思ってしまう)サバエにフラフラしている宇治。 彼の心情がなんだかリアル。 サバエの言動は、いそうでいないようなかんじなのに、宇治が現実感を引き下げてくる。 つまるところ、2人並べばイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャ。 宇治を好きなモブがサバエに嫉妬して、いや嫉妬どころか憎悪して炎上仕掛けるくらいの展開を一瞬期待してしまうほど、イチャイチャイチャイチャ。 何を見せられているんだ?!と思うほどに、イチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャ。 もし、そういう関係になっても「一回くらいで恋人面すんなよ」といいそうな二人の性格がまた悩ましい。 宇治の未来はどっちだ。 穏やかな時間を過ごすためのホテルシェパードハウス・ホテル 森数機 はまぐりstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ旅行先のホテルはしばし、寝ることがメインになってしまうけど、ここはホテルでゆっくり過ごすもよし、近くを観光するもよし、まるで自宅の自室のよう。 穏やかな時間の中で、宿泊者が忘れている、やり残したことを解決していく。 第一話の、予想外の展開がとても好きだ。 曰く付きの幽霊が出るホテルへ、幽霊を撮りに来たお客様。 何故か泣く無愛想なスタッフ。 曰く付きの、曰く内容に対して泣いているんだろうか。考えさせられる。 第二話以降の、各お客様のストーリーも良いけれど、第一話でなされた設定を明らかにした展開がとても好きだ。 ホテルは求めるものを与えるならば、スタッフには何を与えているんだろう。恋の成就とガンアクション #1巻応援ラブ・バレット ineeあうしぃ@カワイイマンガ弓矢を銃に持ち替えたキューピッドたち。その弾丸で撃ち抜いた人間の恋心を操る彼女たちは、防弾チョッキを着たりとやたらしっかり武装……だって、キューピッド同士で戦うからね! 標的を巡り、人間そっちのけでバトルを繰り広げるキューピッドの、バトルはハードでカッコいい!銃のバリエーションやその他武器、時には肉弾戦と、女子たちの戦いは結びつけたい人間への思惑も絡み、ヒートアップ。 人間側のドラマもいきなり三角関係から始まり、なかなか難しい判断を迫られる内容。1巻では女性×女性の物語が多く、百合好きさんも必見の内容となっております。 そして、新米キューピッドを導きたい指導係……彼女の重そうな思惑も気になるので、2巻絶対読む!関係あるけど、関係ない #読切応援かぞくになる あやきstarstarstarstarstarNanoすごく心温まるというか、ぽかぽかするというか、感慨深い気持ちになりました。親戚ってこういうのだよね、わかる~…このなんともいえない絶妙な空気感。それがすごく伝わってきて主人公に共感できました。 「関係あるけど関係ない」そんな感じのあったかい愛のお話でした。いいなぁこういうの。理想の家族の形だなあと思いました。良作。 タイトルバキュームすぎる #読切応援君のチンコを描きたい。 習井和starstarstarstarstarNanoタイトルが目に入った途端「読むべきでは!?」と覚醒しました。読んで良かったです!!面白かったし普通に笑えるし、普通に萌えました。ええやん!! 永澤くんと葉子ちゃんの関係性すごく萌えた。仲良しやん…そんで永澤くんすごくいい子では?体もすごく…良いね…。続きが欲しいです!!ノスタルジック、というやつ? #読切応援ペンギンの死 加納梨衣starstarstarstarstarNanoどこか懐かしく感じるような読切。いやでもしっかりエロくてドキドキしました。絵がうますぎる最高…えっちちち…。 主人公アホガキだなあ~とか、こういう親いるいる~とか、おじさんいい人だったな~とか。色々思ったけど、なんやかんやで愛のお話かなと思いました。ラストはとにかく切ない。けどそういうの取っ払って総じてめちゃくちゃエロかったです。恐怖とは、 #読切応援超客観的基礎ラブロマンス概論 犬童燦 ココカコstarstarstarstarstarNanoめっっちゃよかった読切!!すごくいい、青春だ…眩しいほどによかったです。漫画だけど文芸っぽい美しい物語だと思いました。 タナセンめっちゃええやん~!!さすが国語教師というか、読んでて自分自身にも響きました。かっこいいよタナセン。本当によかったので多くは語らずに…ぜひ読んでほしい読切です!! エロいペンギンの死 加納梨衣名無し現代の話なのに、タイムスリップしているような、夢を見てるみたいな感覚。子どもの妄想みたいなエロなのに、加納先生の手によってノスタルジックで高尚なエロに昇華されたような。つまり一言でいうとめちゃくちゃエロかったです。今から追いつける「山あり谷あり」な女子ゴルフマンガ #まだ追いつけるマンガバウンスバック こしのりょうあうしぃ@カワイイマンガ「バウンスバック(bounce back)」は「立ち直る」という意味で、ゴルフだと「ボギー以下のスコアの後にバーディ以上のスコアを出すこと」なのだそうです。 逆境から立ち直る、辛い境遇から復活する……ままならない人生のようなゴルフを活写する、それが本作『バウンスバック』。 主人公は出入りの激しいプレーをする、崖っぷちの女子プロ。勝ちにこだわらない姿勢で結果を残せなかった彼女は、共に歩んだキャディーの祖父の危機に直面します。 祖父の夢・全英へ……脅威の覚醒を遂げる主人公は、祖父の教え子の力を借りて僅かな可能性に賭けますが、しかしそう甘くはなく、常にギリギリの戦いを強いられる。繊細でハードなゴルフのリアリティにハラハラさせられます。 出入りの激しさは変わらず、しかし乗った時の爆発力で周囲に夢を見せる主人公。一方ライバルのトップ選手達は安定しているのに、様々な理由で崩れ、それでも己を保って戦い続ける。選手の能力的にはマンガ的な夢もありつつ、その背景や崩れ方、回復の仕方に心理的リアリティを持たせてドラマとして魅せる。 現在11巻(2024.7.26時点)。全英へのラストチャンスは最大のピンチ。「最強のレアキャラ」と土壇場での耐久勝負。手に汗握る結末は12巻に持ち越しか……? ゴルフマンガは『あした天気になあれ』『ライジングインパクト』以来の私ですがメチャクチャ熱くなっています。「ゴルフマンガはみんな長編で追いつけない……」とお嘆きのあなた、これなら今からでも追いつけます! (ハッシュタグ #まだ追いつけるマンガ は勝手に考えました。今からでも読んでほしい作品によければ使ってみてください)義理の家族は「家族」なのかかぞくになる あやき名無し自分には経験がないので想像しかできないけど、結婚相手の親って、何なんだろう。家族と思えるものなんだろうか。あくまでも「他人の親」って感じもする。そこら辺の度合い?もこっち側とあっち側で違うだろうし。言われてみればこれって…みたいな気づきがある読切でした。 吃音の少年の葛藤と勇気こここことばは籠の中 鳥羽瀬七starstarstarstarstarnyae年齢的にどうしても親とか先生の気持ちのほうに共鳴してしまうので、瀬川くんとお母さんの教室でのやり取りのあとの先生のリアクションが効きました… 先生も瀬川くんへの対応が正解なのかどうか分からず、ずっと悩んでいたのかな。読み手の感情をかき乱すね…! #読切応援ファーストペンギン 華沢寛治starstarstarstarstar_borderかしこリスクを背負って海に飛び込む1匹目のことをファーストペンギンというらしいです。この漫画はプールで出会った中学生の女の子に翻弄される男の話ですが、そのボーイッシュな女の子のことを男は最初から気になってたんですよね。でも女の子が声をかけてきた理由が「可愛い友達があなたのことを気になってるから」だったから、どうして自分を卑下するんだ!もっと大事にしろ!って怒るんです。よくぞ耐えた偉いぞ〜と思いますが、もし友達じゃなくて女の子から好きって言われてたらそんな風に拒絶できただろうか?ラストの「疲れたな…」という終わり方がカッコよかったけど、そうなってたらそれだけじゃ済まなかったかも。殻を破った先にある絆へ君のためのカーテンコール 恵茂田喜々 さとうしほあうしぃ@カワイイマンガ内気で自己表現できない女子高生が、堂々とした転校生女子に引っ張られて演劇部を立ち上げる物語は、意外にも内気な主人公に脚本の才能がある一方で、転校生女子の方が焦っている様子が描かれる。読み始めの二人の印象は、少しずつ変わってゆく。 主人公も、そして転校生も、「本物」を得るために殻を破る必要に迫られる。次第に突きつけられる現実、問われる覚悟。その中で主人公は転校生の側にいるために、転校生は恐れている現実に抗うために、先へ進む。熱くて緊張感のある物語。 そこに高校生ながら劇団で活躍する「本物」の同級生、彼女らに当てられた新入生が加わり、学園祭のステージへ……この新入生の苦闘に引き摺り込まれる。 彼女はやりたいことがあるのに、その才能が決定的に欠ける人。その現実を突きつけられた彼女は、新たな道を模索するしかなかった。目指すものへの未練と、現実との葛藤……それでどこまでも若い時間を消費できると知っているので、彼女の先行きが俄然気になる。 高校演劇を描きながらプロの劇団と交流する点や、転校生と他の生徒との関係など「目指すものと現実の距離」「内部と外部」を意識的に描いて、冷静でシビアな視点がある物語。そんな中で主人公と転校生の関係は強固だが、互いに成長することでその絆がどのように変わってゆくのか、先が楽しみだ。 塊肉を炭火で焼きたくなる焼いてるふたり ハナツカシオリstarstarstarstarstarかしこ流行りの交際0日婚カップルですがチャラチャラしてないのがいいですね。とはいえ母性の塊のような健太さんにクールな千尋さんがふにゃふにゃになるやり取りにはいつもほっこりさせられます。でもなんといってもご飯が美味しそうなのがこの作品の醍醐味でしょう!!読んでると一度もやったことないのに炭火を起こして肉を焼きたくなります。舞台が静岡なのもいいですね。アウトドアしやすいし。海産物も美味しいし。最新話になると焼かない料理も出てきますがそれもまたよし。ぐ、ぐえー! #読切応援保健の授業聞いてなかった奴 小野寺こころstarstarstarstarstar_borderNano率直な感想がこれです。きっっっつい。ぐろい。きしょい、うえぇ…と吐きたくなるほど。とにかくキモすぎるし、人によっては読んだら本当に吐くかも。でもめちゃくちゃ大事な漫画でもある…ので、早いうち若いうちに読むべきかなと思いました。 Twitterで見かけて読んで、その後感想とか漁ってたけど…全然スカッともスッキリともしないよ…延々にキツイよ。しんどいよ。ずっと胸の奥が重く苦しいです。 最後数ページはリアルっぽいし、実際にはるかのような子たちがいるかもしれないと思うと、本当に辛い。怖い!カガミタタリ ウェルザード 竹鶏三歩名無し※ネタバレを含むクチコミです。 二部もめちゃくちゃ面白いザ・ファブル The second contact 南勝久starstarstarstarstaralank第一部に続いて二部も一気に読んでしまった。二部では、巻頭に作者自身の言葉があり、そういう思いを抱えながら描いてたんだなというのが知れてよかっです。 バトルシーンもコミカルシーンも抜群に面白く、今後何度も読み返すことになりそうです。 個人的にはアザミが1番好きかな。成人男性に近寄るボーイッシュ美少女中学生の思惑とは…ファーストペンギン 華沢寛治名無し面白かったです! 何か起きる話ではなく何も起きない話なんですが、こんなにハラハラさせられるとは…! 終盤に向けて高まっていく緊張感からの疲労感とそして、同時にホッとする気持ち。 中学生は子どもだよ…。頼むぜ世の中の男性たち…。 https://comic-action.com/episode/2550689798845330474<<89101112>>
タイトルから虐殺が始まりそうだけど、眠りの国へ誘う授業は生徒たちが受講しているところだけで、読者はマイペースを保てる。 ストーリーは闇を感じる態度の先生が、哲学者たちの言葉を出しながら思春期の生徒たちの心の重荷を減らしてくれる内容。 先生の闇の秘密は?と思いながら、生徒たちの悩みを解決していく様がおもしろい。 ものすごく真面目な先生なのかなと思っていたら、真面目過ぎて茶目っ気もあるのが素敵。 それから、学校の倫理の先生が、非常に癖のある先生だったので、倫理の先生というのはそういうものなのかなと思ったり。 まあ、漫画と違って、90年代学園ドラマに出てきそうな、偏屈おじいちゃんでしたが。