なにもないシアワセ 大東京ビンボー生活マニュアル

なにもないシアワセ 大東京ビンボー生活マニュアル

立ち止まってみる、ゆーっくりしてみる。1986年~『モーニング』で連載されていた、バブル真っ只中の時代にありながら、ビンボー生活の楽しみ方を描いた穏やかな作風で大好評を得た作品。ビンボーな主人公と周囲の人々とのあたたかい交流や、移り変わる季節、工夫をこらした料理など、ビンボー生活だからわかる小さな楽しみにあふれた漫画。今回はベストセレクションに加え、その後のコースケを描いた描き下ろし6編と、作者インタビュー、作中に登場する店や食べ物を紹介する企画ページなど、新しいページも大増量。

ブッシメン!THE IMAGE MAKER

ブッシメン!THE IMAGE MAKER

願いがこもった仏像も欲望の塊であるフィギュアも僕がまとめて彫ってやる!!幼き頃、火事により仏師の父を亡くした青年・奈良崎玄造。父が遺した唯一の形見である仏像は焼けこげ、右腕しか残されていなかった。玄造はいつかその仏像を完成させるため、そして仏師としても父を超えるため、日々修練を重ねていた――。そんな時、ある会場で玄造は父の形見にそっくりな仏像を目撃する!しかしそこは欲望渦巻くフィギュアの祭典『ワンダーフェスティバル』!一体どういうこと?これってまさか……アニメのキャラクター!?どういうことなのお父さん!??

庭先塩梅

庭先塩梅

掌ほどの小さなお友達や、海を連れてくるおじいさん。いぬのくすりやさんに、銀河の彼方からの来訪者……不思議なものたちとの奇蹟みたいな出来事は、おかしくて、愛らしくて、深く深く心に染み込んでいく……。かけがえのない瞬間がつまった光のようなファンタジーを、大切に大切に描いていてきた須藤真澄。第15回文化庁メディア芸術祭<マンガ部門>審査委員会推薦作品となった月刊コミックビーム連載の短編連作『庭先塩梅』第1巻。第15回文化庁メディア芸術祭<マンガ部門>審査委員会推薦作品。

激濤 マグニチュード7.7

激濤 マグニチュード7.7

1983年5月26日。絶好の釣り日和りの男鹿半島へとやって来た杉村真。だが…釣りに夢中の杉村を、突然の地震が襲った!前代未聞の大津波に巻き込まれてしまうが、九死に一生を得た。死者26人、行方不明者64人もの被害をだした大地震と津波…。杉村は、実態調査をすることを決意するが、調査や取材を重ねる内に、釣り人や沿岸住民が、いかに津波に対して無防備だったかを知ることになる…。

骨董屋優子

骨董屋優子

白骨死体が抱えていた古伊万里、白昼堂々盗まれた狩野派屏風、外交官が私財を投げ打って入手したドールハウス…。曰く付きの骨董品にまつわる様々な事件や、事件に関わる人々の複雑な人間模様を、骨董屋優子が優しい目利きで解決に導くヒューマンドラマ。谷中古稀堂の箱崎優子は、幼い頃から物の真贋を「温もり」で見分ける不思議な素質を持っている。父のお供でわけありの茶碗の鑑定に赴いた優子は、自ら事件に首を突っ込み真相の究明に乗り出すが…?

父の暦

父の暦

陽一が郷里を想うとき、いつも決まって想い浮かぶ情景がある。早春の早い午後、幼い陽一は父の営む理髪店の床の上に座りこんで遊んでいる。ぽかぽかと心地よい陽だまりの床。それはどうやら、かなり幼い日のもっとも心なごむひとときのように思われる…。父が死んだとの連絡を受けた陽一は、郷里の鳥取に帰ることになった。十数年ぶりの郷里はすっかり街並みが変わってしまい、なかなか郷里に帰ってきたという実感が湧かない。それでも実家に近づくにつれ、記憶にある景色が目につくようになってきた──。昭和27年4月、鳥取大火の炎によって焦がされた父と子の絆は!?鬼才が「犬を飼う」「欅の木」に続き、三たび挑む人生の機微!!

ヤサシイワタシ

ヤサシイワタシ

イヤな女?カワイイ女?純情青年が大学の写真部で出会った先輩は、部の「要注意人物」だった。やがてふたりは付き合い始め──。大ヒット野球漫画『おおきく振りかぶって』の著者が、注目の新人時代に放った、普遍的で深刻なテーマをシリアスに描いた初単行本。切なさに体温があり、甘さには血が通う。告白にも似た傷つけ合いは成長すら痛々しい。リアルな人間像を熱く描く、悲しきジェットコースターラブストーリー、開幕!

not simple

not simple

「本当に感じたいのは、もっと近くの人のぬくもりなのに」──青年・イアンが辿る稀有な人生の旅路を『さらい屋五葉』の俊英、オノ・ナツメが描いた衝撃作!アメリカのとある州。駆け落ちの計画がばれ、父親から「恋人を殺す」という脅しを受けた少女・アイリーンは、恋人の身を守るために、偶然道端で眠っていた青年・イアンをその身代わりにしようと思いたつ。自分を監視する父の手下の眼に、イアンが恋人であると映るよう振る舞うアイリーンだったが、イアンの身の上話を聞くうちに、彼が自分の叔母と再会するためにこの街へやって来たことを知り…。彼がひたむきに求めたのは、ありふれた家族のぬくもり。だが与えられた運命は、いたずらのようにもつれ、絡み合い、すれ違う…。青年・イアンの劇的な人生を綴った衝撃作!!

ステイション

ステイション

▼第1話/0番窓口のあいつ ▼第2話/見送る気持ち ▼第3話/始発まで ▼第4話/捜す人 ▼第5話/待つ少年 ▼第6話/乗り継ぎ駅へ ▼第7話/定年 ▼第8話/登り坂 ▼第9話/701番目の商品 ●登場人物/中村洋二(JL新新宿駅改札係・持ち前の親切心がいつも騒ぎを引き起こしてしまう)。渡辺(JL新新宿駅駅長・中村に理解を示し、温かく見守る)。磯山(JL新新宿駅主任・本社から転勤してきて、中村を目の敵にする)。 ●あらすじ/いつも明るく親切だがドジな新新宿駅員・中村。合理主義者の主任・磯山は、気に入らない彼を岩手に飛ばそうとするが、駅長は首をタテに振らず、彼を「理想の駅づくりに参加させる」と言う。そこに飛び込んできた自動改札機故障のニュース。うろたえる磯山をよそに、中村は改札に立ち、鮮やかなパンチさばきを披露する(第1話)。 ▼人捜しを懇願する老婆が、駅員たちを困らせている。中村が話を聞くと、彼女は、黙って家を出た息子・三郎と数年ぶりに会う約束をしており、新新宿駅で待ち合わせていたが、その場所がわからなくなってしまったという。冷たい磯山を振り切って、中村は老婆をおぶって駅構内を探し回り、ついに三郎を発見するのだが(第2話)。 ▼ある日、中村は夜勤中に泥酔したOLを見つけ、駅員室へ運ぶ。彼女は、昼は丸の内OL、夜はホステスと2つの顔を使い分け、自堕落な生活を送っており、中村の前でも「金持ちの男としか付き合ったことがない」と強がってみせる。ところが、故郷の彼女に宛てた中村の手紙を盗み読んだ彼女は、本当の気持ちを中村に告白し始める(第3話)。 ●その他の登場キャラクター/狂言ビジネスマン(第4話)、修くん親子(第5話)、小野さん(第6話)、伊藤さん(第7話)、年頃の娘を持つおじさん(第8話)、マコちゃん(第9話)

ゼブラーマン

ゼブラーマン

2010年。八千代区では女子高生を狙う切り裂き魔を筆頭に、猟奇的な事件が多発していた。だが、その街の小学校教師・市川新市は、自分の人生へのギモンや家族に忍び寄る狂気に気づかないふりをして生きてきた。特撮ヒーローおたくの彼は、かつて低視聴率のため7話で打ち切られたというTVヒーロー『ゼブラーマン』のコスプレに夢中になっていたが…(第1話)。

ホルスの手

ホルスの手

ホルスとは“再生”を司る鳥頭人身の神の御名――。その寵愛を腕に宿した外科医・九条十三郎!!大江戸総合病院、緊急救命室に日々搬送されてくる患者に対しその圧倒的手技が冴え渡る!!彼が救うのは命のみに非ず!!!患者の人生をも“再生”する!!!!!

水の色 銀の月

水の色 銀の月

2浪で入った芸大も、ついに6年生の亜藤森(あとう・もり)。後がないのに精を出すバンド「鉄道詩人会」のギタリストでもある森は、よく晴れた水色の空の下、黄色のレインコート姿でたたずむ少女を見つけた。その少女は、私立の女子校に通う高校1年生の桐生星(きりゅう・ほし)だった。数日後、再び2人は出逢い、物語が始まる……。吉田基已(もとい)のデビュー作『水と銀』が、『水の色銀の月』第1巻として再登場!