あらすじ

千香には一卵性双生児の双子の姉・里香がいた。明るくはきはきとした姉と幼い頃から比べられ、負けたくない一心で勉強をがんばり、いい学校に入り、エリートの夫をつかまえた。冴えない中小企業勤めの夫を持つ姉に、これでようやく勝った! そう溜飲を下げていた千香だったが運命は皮肉なもので…エリートの夫との間には子供ができず、不妊治療に通っているうちに夫は愛人をつくり、今やすっかり仮面夫婦状態になってしまった。それに反して姉は3人の子供に恵まれ、なんのことはない、自分は女として完全に姉に負けてしまったというわけだ。姉に対してますます敗北感を強くする千香だったが、そんな彼女ら姉妹を思いもかけない事態が待ち受けていた――…。(※本コンテンツは、合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.1-5~抄堂たくスペシャル1」の内容と重複しています。ご注意ください)
夫の失踪~難病の息子をおいて出ていったアナタへ~人生の選択を迫られた女たち

彩子が高校生の頃、野球部が県大会でベスト8までいった。まさか甲子園か、と皆が期待し始めた矢先、野手のエラーによってサヨナラ負けしてしまったのだが、そのとき、一人だけそのエラーした選手を責めず、彼からの返球を待ち続けたピッチャーが今の彩子の夫だった。夫は野球部での活躍もあって地元の大きなデパートに就職することができ、その後息子も授かり結婚生活はほどほどに順風満帆だった。しかし折からの不景気でデパートは倒産、夫の収入は減り生活の不安から家庭内は殺伐とし、その上なんと、息子の目の難病まで発症してしまう。すべてから逃げ出すように夫は家を出てしまい、残された彩子は息子とともに途方に暮れるばかり…私いったい、どうすればいいの!? ある家族を襲った受難と、その変わらぬピュアな絆を描く至高のドラマチック・ストーリー!

嫁を捨てるとき~夫の愛人の息子がやってきた!~人生の選択を迫られた女たちVol.1

有希子は老舗和菓子屋・美園屋の嫁として、家事の他にも大事な小豆あん作りを任せられ、忙しい日々を送っていた。そんなある日、母親に死なれあちこちたらい回しにされた可哀そうな親類の子だといって、姑が和人という少年を引き取ってくる。有希子の娘・早紀と同じ11歳だという和人は頭がよく性格もいい…でもなぜか有希子はしっくりこないものを感じていた。するとその後、夫と姑の話から、なんと和人は夫が愛人のホステスに産ませた子だということが判明する。姑がゆくゆくは美園屋の跡取りにとたくらみ、連れてきたのだ。逆上した有希子は家を飛び出し、アパート住まいをしながらスーパーのパートとして働き始めるのだが、そこへ和人がやってきて「僕が家を出るから帰ってきてほしい」と懇願するのだった。果たして有希子の決断は……!? (※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.1-3」の内容と重複しています。ご注意ください)

嘆きのシングルマザー~愛する息子が別れた暴力夫に似てきて…!?~~人生の選択を迫られた女たちVol.1

水島和佳子は酒乱の暴力夫との7年間の結婚生活に別れを告げ、7歳の一人息子・剛志を連れて離婚、シングルマザーとなった。スーパーのパート勤めは時給も安くギリギリの生活ではあったが、心やさしい剛志の支えもあって前向きに頑張る日々だった。ところが、日が経つにつれて息子の中に別れた夫と似た部分が見え隠れするようになってくる。貧乏ゆすりの癖、夫ゆずりの太い眉、そして…なんと通っている小学校でクラスメートに暴力をふるっているというのだ。いったい剛志に何が起こっているの? 面と向かって問いただす和佳子に対して剛志から返ってきたのは、思いもかけない悲しみと苦悩に満ちた心の叫びだった…! (※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.1-3」の内容と重複しています。ご注意ください)

やさしい夫が横暴男に豹変した日~高次脳機能障害の悪夢~人生の選択を迫られた女たちVol.1

泉ちひろ(29歳)は、脱サラして昔からの夢だったパン屋を営む夫・伸生を手伝い、実母・ひとり息子の優太とともに、忙しいながらも幸せな日々を送っていた。ところがそんなある日、伸生が踏切での交通事故に巻き込まれ、瀕死の重傷を負ってしまう。幸い意識が戻り植物状態の危機は免れ、なんとか退院までこぎつけたものの、伸生の様子がどうにもおかしい。ちひろが好きになった”ふかふかの食パンみたいに”穏やかでやさしかった性格が一変し、キレやすく乱暴な言動ばかりをする横暴男になってしまったのだ。しかも、肝心のパン作りの手順や知識もことごとく消失してしまったようで、このままでは先の生活すらおぼつかない。いったいなぜこんなことに!? 医師の診断は『高次脳機能障害』…衝撃の事実に、離婚する考え始めるちひろだったが――? (※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.1-3」の内容と重複しています。ご注意ください)

結婚式は戦いだ!~花嫁・母親・姑…三つ巴の思惑ウォーズ~人生の選択を迫られた女たちVol.1

「オレと結婚してくれないか」つきあって3年、恋人の聡太からついにプロポーズされたゆりかは、幸せの絶頂を感じるとともに、一世一代の晴れ舞台である結婚式に向けて、シンプルでスマートな自分なりの理想像を思い描いていた。ところが、黙ってないのは両家の母親たちだった。それぞれが好き勝手なことを言いつのり、ゆりかの思いとは程遠いスタイルのダサい結婚式プランを無理やり押し付けようとする始末! ついにゆりかは「結婚するのは私なのよっ、口を出さないでよ!」と母親たちに向かって激しくキレてしまう。しかし、母たちとしても単にお節介なわけではなく、実はそれぞれに真摯で深い思いがあってこその、ゆりかへの干渉だったのだ。それを知ったゆりかは自分の考えを見直し「一番大切なものって何?」と自身に問いかけながら、新たな気持ちで結婚式に臨むことを誓うのだった…。(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.1-3」の内容と重複しています。ご注意ください)

主婦は無力じゃない!~私のPTA役員奮戦記~人生の選択を迫られた女たちVol.1

小3の息子・順也がいる専業主婦の美希は、高学年になる前にささっと済ましとけ…くらいの軽い気持ちでPTAの役に就くことにする。そして選んだのは一番ラクそうな文化委員…経験した人に聞くと、自分たちから言い出しさえしなければほとんど大した仕事はないとのこと。そして初めての分科会に出席すると、美希と同じマンションに越してきた矢崎桂子という女性が一番面倒くさい委員長に立候補してくれて、一同ホッと一安心…かと思いきや、なんと彼女、有名な絵本作家を招いての講演会を開催したいと言い出したのだ! ええっ、なんでわざわざそんな面倒なこと!? まあどだい、そんなの引き受けてもらえっこないわと、美希を筆頭に知らんふりを決め込む委員たちだったが、一人必死に講演会開催に向けて邁進していく桂子の姿勢を見ているうちに、皆の心のうちに徐々に変化が生まれてゆくのだった――。(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.1-3」の内容と重複しています。ご注意ください)

ああ、母子家庭スナック~愛を憎み、愛に目覚める母と娘/人生の選択を迫られた女たちVol.1

遥(23歳)は母親の時枝と二人で小さなスナック「Toki(とき)」を営んでいた。時枝は遥を産んでから2年足らずで離婚し、それ以来女手一つで水商売を続けながら遥を育ててきたのだった。そんなある日のこと、一人の青年・植草光が店を訪ねてくる。25年前に、今は亡き父親の植草憲司が時枝から借りたお金・500万円の一部を返しにきたのだという。これから少しずつでも全額返しにくると言う光を、しかし時枝は突っぱねる。当時、本気で愛したがゆえに用立てた500万という大金を持ってトンズラされた悲しみと怒りを、このお金を受け取ることで許すことは絶対にできないと時枝は言う。しかし、光はあきらめずに、時枝に何度拒絶されてもやってきた。実は、そこには秘められた深い事情があったのだ。光の人柄に触れるうちに彼を愛するようになった遥は、その事情を知り、光の気持ちを受け入れてもらえるよう、自らも時枝に頼むのだが、母の心は頑なだった……。(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.1-4~特集/彼女がシングルマザーになったワケ」の内容と重複しています。ご注意ください)

うつ病シングルマザー~自殺未遂を繰り返す女/人生の選択を迫られた女たちVol.1

念願の中古マンションを購入し引っ越してきた主人公一家だったが、挨拶回りに行った隣人の南家の雰囲気に何か不穏なものを感じてしまう。聞けば、南家は母一人娘一人の母子家庭で、夫は2年前に愛人をつくって出ていってしまったのだという。しかもご近所さんの話によれば、母親のほうはウツ気味でこれまでに自殺未遂を3回も繰り返して、そのたびにマンション中大騒ぎだったらしい。皆から「悪いことは言わないから、南さんちとはつきあわないほうがいいよ」と忠告される主人公。しかし、南家の娘あゆいちゃんのことが不憫で仕方なく、どうしても親身に世話をしてあげてしまう。実は主人公の過去にも南家のことを見過ごせない悲しい出来事があったのだ。そしてそんなある日、南家の母がとうとう恐れていた4度目の自殺未遂を犯してしまうのだった――…。(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.1-4~特集/彼女がシングルマザーになったワケ」の内容と重複しています。ご注意ください)

私はいい母親なんかじゃない~元保母の心の叫び/人生の選択を迫られた女たちVol.1

7年間、保母として勤めた主人公・雪絵は出産を控えて自信満々だった。「私ならいい母親になれるに決まってる。子供のことなら何でもわかってるんだから」と。しかし、いざ子供が生まれ、現実に子育ての日々が始まると理想とは大ちがいだった。何をやっても泣きやまず、思わずわが子に手を上げてしまいそうになる雪絵…ガラガラと崩れ去っていく母としての自信と資格。そんなときだった、シングルマザーのヤンママ・トモミと知り合ったのは。水商売に携わり、見た目も真面目とは言い難いトモミを、周囲はバカ母としか見ないが、雪絵は彼女のそのピュアで大らかな人間性にふれ、大いに癒され、元気づけられる思いだった。ところがそんなある日、トモミを思わぬピンチが見舞い、雪絵はなんとか彼女を救いたいと奔走するのだが――…!? (※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.1-4~特集/彼女がシングルマザーになったワケ」の内容と重複しています。ご注意ください)

私が母よと言えなくて~引き裂かれた母と子の絆/人生の選択を迫られた女たちVol.1

「ロスへの転勤が決まった。一緒についてきてほしい」恋人の片岡から実質的なプロポーズの言葉を受けた主人公・ゆきえだったが、ある負い目から即答することができなかった。実はゆきえは10年前に一度結婚し娘を一人もうけたのだが、姑との折り合いが悪い日々の暮らしの中で、その気苦労と肉体的消耗からその娘にけがを負わせてしまったのだ。姑からは人殺し呼ばわりされ、婚家を追われ…さらに追い打ちをかけるように産後の肥立ちの悪さが原因で二度と子供を産めない体になってしまい…自分にはもう幸せになる資格なんてない! そんな思いゆえの逡巡だった。そこで片岡はある提案をする。元婚家に残してきた娘・梨夏ちゃんと接する時間を持ったらどうだろう? 彼女が今幸せであることが確認できれば、ゆきえの罪の意識も薄らぐのではないかと。そして1週間の、離れ離れになった母と娘のときが巡ってくるのだった――…。(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.1-4~特集/彼女がシングルマザーになったワケ」の内容と重複しています。ご注意ください)

もしも息子が女の子になりたいと言いだしたら?~わが家のLGBT問題/人生の選択を迫られた女たちVol.1

主婦・真理は息子の龍太(4歳)のことで悩んでいた。遊び相手は女の子ばかり、しかもお化粧が好きで、フリルやリボンのついた可愛い服ばかり好んで着るという龍太を見るにつけ、先々大丈夫なのかと不安が拭えないのだった。そんなある日、龍太が泣きながら帰ってきた。「お母さん、ぼく、オカマなの?」どうやら同じ歳の一樹にそう言っていじめられたらしい。このままではいかん! 一念発起した真理は、龍太を男の子らしく育て直すべく、あれこれと策を練るのだが、どれも功を奏さず…業を煮やした果てに荒療治として、龍太のお気に入りのフリルやリボンのついた服を全部捨ててしまうのだが……? (※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.1-4~特集/彼女がシングルマザーになったワケ」の内容と重複しています。ご注意ください)

子宮を失くした女~もうひとつの私の生き方/人生の選択を迫られた女たちVol.1

それは突然の死刑宣告のようなものだった。恋人・周司との結婚、そして妊娠出産を夢見ていた佳織に突き付けられたのは、重症の子宮筋腫に冒されているという衝撃の事実だった。手術で子宮を切除しなければ命は危ないし、でもそうなればこの先一生、妊娠は望めない…苦しみ葛藤する佳織だったが、結局、子宮を失う道を選ぶしかなかった。そしてその結果、周司は佳織から去っていった。自らの女としての存在意義に悩み惑う佳織に、母親は前妻と死別した3人の子持ち男性の後妻となる縁談を持ってきたりするのだが、それにも乗り気になれない…そんなときだった、佳織の中に新しい人生の目標が芽生えたのは。それはなんと水族館の飼育員になること。その意外すぎる選択に周囲は驚くばかりだったが、そこには彼女なりに真摯で自然な理由があったのだ――。(※本コンテンツは、合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.1-5~抄堂たくスペシャル1」の内容と重複しています。ご注意ください)

夫がうつ病になりました/人生の選択を迫られた女たちVol.1

素子(もとこ)は二人の子を持つ、結婚10年目の専業主婦。夫は自動車メーカーの販売所勤めで、決して豊かではないが平穏な日々を送っていた。ところが最近、夫の様子がおかしい。お盆を前にして「だるいから」と、突然実家には帰らないなどと言いだし、不眠を訴え食欲もなく、イライラを隠そうともしない。仕事で疲れてるのかな…そう思う素子だったが、その日はいきなりやってきた。なんと夫が風呂場でカミソリで手首を切ったのだ。慌てて救急車を呼ぶ素子。傷は浅かったものの、夫に対する医者の診断は“うつ病”だった。それから夫は会社から休暇をもらい、医者のアドバイスに従って服薬と静養の日々を送り、およそ1ヶ月後、なんとか回復のめどが立ってきたかに見えたのだが、心の病巣は思った以上に深くて――…!? (※本コンテンツは、合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.1-5~抄堂たくスペシャル1」の内容と重複しています。ご注意ください)

姉が憎い!!~双子姉妹の愛と確執/人生の選択を迫られた女たちVol.1

千香には一卵性双生児の双子の姉・里香がいた。明るくはきはきとした姉と幼い頃から比べられ、負けたくない一心で勉強をがんばり、いい学校に入り、エリートの夫をつかまえた。冴えない中小企業勤めの夫を持つ姉に、これでようやく勝った! そう溜飲を下げていた千香だったが運命は皮肉なもので…エリートの夫との間には子供ができず、不妊治療に通っているうちに夫は愛人をつくり、今やすっかり仮面夫婦状態になってしまった。それに反して姉は3人の子供に恵まれ、なんのことはない、自分は女として完全に姉に負けてしまったというわけだ。姉に対してますます敗北感を強くする千香だったが、そんな彼女ら姉妹を思いもかけない事態が待ち受けていた――…。(※本コンテンツは、合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.1-5~抄堂たくスペシャル1」の内容と重複しています。ご注意ください)