あらすじ

さよなら、加治理津子。完結!!! アオイが自ら命を絶ってから一年―― 遺族や恋人、友人らの日常は、時が止まったままだった。「何故、死んだの?」「誰のせいで?」残された者たちはどう生きるのか。加治理津子の人生は―――? 感動の最終巻!
サターンリターン 1巻

『先生の白い嘘』鳥飼茜、衝撃最新作。書けない小説家・加治理津子(かじりつこ)。ある日、かつて最も心を許した男友達・アオイが夢に現れ、理津子に問いかけた。「それ ほんとうに お前の人生?」電話の着信で目が覚めた理津子は、アオイが自殺したことを知らされる。昔輝いていた夢、現在の夫婦生活、大切な人の死… 目を背けていた“喪失”の人生が 動き始める―― 【サターンリターン/土星回帰】意味… 土星の公転周期が約30年であること。そのことから占星術では、約30年に一度、人生での大きな転機が訪れると言われる。土星は「凶」の象徴であり、この時期に人は自殺しやすいとも言われる。

サターンリターン 2巻

一気に破綻する夫婦関係。『先生の白い嘘』鳥飼茜、真骨頂。小説家・加治理津子(かじりつこ)。学生時代の男友達・アオイが夢に現れ、理津子に問いかけた。「それ ほんとうに お前の人生?」電話の着信で目が覚めた理津子は、アオイが自殺したことを知らされる。かつて最も心を許した友人を死をきっかけに、理津子の生活が揺らぎ始める。見せかけの夫婦関係、書けない小説、取り返しのつかない喪失体験… 綻びは、一気に破綻する。あなたは喪失に耐えられますか?

サターンリターン 3巻

生きることの臨界点。自殺した“アオイ”の元カノを追って書けない小説家・加治理津子と担当編集の小出は、一触即発熱海旅行。そこで新たなアオイを知ることとなる。「死にたい人の 死にたい気持ちって どんぐらい寄り添えば 止められたんかな?」アオイに残された8人の女たちは彼の死に縛られて生きるのか。それとも…? 各所で話題の“暗くて重い、大人のミステリー”、待望の第3集。

サターンリターン(4)

年を取れば取るほど、問題は増えていく。書けない小説家・加治理津子は 担当編集の小出と共にアオイの死の謎を追う。一方、理津子の夫・史君は、理津子が原因で別れた元妻・直子と連絡を取り…? テレビ番組「セブンルール」「関ジャニ∞クロニクルF」などで 紹介された話題作、待望の第4集。

サターンリターン(5)

「若い女と、新しい女、どっちが好き?」長年書けなかった小説の題材にするため、自死した男友達アオイの謎を追う加治理津子(かじりつこ)。アオイが死ぬ間際にプロポーズした8人の女達へ取材に続けるうち、理津子はあることに気がつく。さらには夫からも離婚届を突きつけられたことで、自らの“喪失の人生”への逆襲へと向かい始める… 「若い女と、新しい女、どっちが好き?」という男性への問いかけの答えは…?

サターンリターン 6巻

数々のメディアが注目する話題作、第6巻! 東京での生活に戻った、書けない小説家・加治理津子(かじりつこ)。夫・史(ふみ)君との生活のなかで、彼女の人格はどんどん変わってく。さらに史君は前妻・直子と逢瀬を重ねるようになり… 何が目的なのか?こんな最悪な形だけの夫婦に意味はあるのか? 「8人の女たち」から明かされるアオイの驚愕の真実と、醜く汚い夫婦の姿。鳥飼茜が見つめ続ける「夫婦」の形に答えはあるのか…? 混沌極める最新6集。

サターンリターン 7巻

小説、妊娠、結婚…全ては理津子の嘘だった 次々と登場する、アオイが自死直前にプロポーズした8人の女たち。虚偽のSNSで自尊心を満たすのぞみ、アオイとの恋愛に真剣に向き合った女子高生・ゆき、そして、アオイに失恋という喪失を与えた初恋の女・みちる… 編集者・小出の元に集まる女達。しかし肝心の理津子は、自宅でニキビ面で夫のためにとんかつを揚げていた。突然“結婚”に忠誠を誓うような行動を取る、理津子の真意とは!? 拗れた愛にマウントを取り合う夫、元妻、今嫁の三角関係。結婚には我を失うほどの価値があるのか? よりエグい、問題提起の第7集。

サターンリターン 8巻

「加治りつ子の秘密、わかった」 セックスを通じて「誰かの特別」になろうとする女子高生・ゆき。彼女の若さを利用して、自己の価値を高めようとするアオイを始めとした大人たち… 鳥飼茜が描き出す、恋愛の仕組みと功罪。そして大阪へ向かう加治理津子と、彼女の“嘘”を暴こうとする小出たちは、アオイが仕組んだとしか思えないバトルロワイヤル状態へと知らぬ間に突入していく…!? 「赤ん坊見た人って、ひとりでもいた?」 「それだけじゃない…多分他にも隠してる。絶対世間にバレたくない嘘」 全ては、たったひとつの失恋から始まった。喪い続ける“人生の可能性”に、あなたは直面できますか??

サターンリターン 9巻

完結9・10集、2冊同時発売! 加治理津子の処女作にして最高傑作『午睡の国』に隠された“嘘”に気づいた編集者・小出たちは大阪へ。しかし、偽りの証拠を葬り去るために理津子は一足早くたどり着いていた…… 明日は、中島≒アオイの四十九日法要。理津子の悪あがきは、より事態を悪化させ……?

サターンリターン 10巻

さよなら、加治理津子。完結!!! アオイが自ら命を絶ってから一年―― 遺族や恋人、友人らの日常は、時が止まったままだった。「何故、死んだの?」「誰のせいで?」残された者たちはどう生きるのか。加治理津子の人生は―――? 感動の最終巻!