あらすじ

誰もいない世界は自分たちのもの! ツムギの提案で異世界ライフを快適にするため海辺に別荘を作ることになった父と娘達。そこで目撃したのは驚くべき豊饒の世界! 食べ放題のウニ、多種多様でどれも美味しい魚介類。ウミガメ、アホウドリ、クジラたちの群れ。大自然に抱かれて極上の食材に舌鼓! 自分たちだけの別荘を作って冒険しよう! ゆるく幸せな父と娘の異世界サバイバル、待望の第3巻!
ゆるさば。 1巻

ある夏の朝、起きたら世界中から、ウチら家族4人以外の人間が消えていた。でも家の電気はつくし、車は走る。お店に行けば商品がたくさん残ってる。ちょっと寂しいけど、とっても楽しい、そんな世界を父親&娘3人でゆるくサバイバル! 全部オモチャで全部食べ物になった地球を遊びつくせ!!

ゆるさば。(2)

誰もいなくなった世界を調査しにきた廃墟の新宿は、水没していて絶好の釣りポイント! キャンプの晩ご飯はモモが釣り上げたスッポン鍋でみんな大満足! でもおとうさんは何かを隠しているらしい。それは? 新しい仲間も増えて旅から帰ったら暮らしのバージョンアップ! 残りわずかな卵と牛乳、そして新鮮な食材を求めて広がる行動範囲に増える驚き! 生活の楽しさ再発見で高揚感あふれる面白くて役に立つ2巻!

ゆるさば。(3)

誰もいない世界は自分たちのもの! ツムギの提案で異世界ライフを快適にするため海辺に別荘を作ることになった父と娘達。そこで目撃したのは驚くべき豊饒の世界! 食べ放題のウニ、多種多様でどれも美味しい魚介類。ウミガメ、アホウドリ、クジラたちの群れ。大自然に抱かれて極上の食材に舌鼓! 自分たちだけの別荘を作って冒険しよう! ゆるく幸せな父と娘の異世界サバイバル、待望の第3巻!

ゆるさば。(4)

ゆる~~い異世界ライフに非常事態発生!? 海の幸、山の幸、美味しいものは何でも食べ放題! 馬やスポーツカーにも乗り放題! そんな、家族だけの最高の世界にナゾの着信が‥‥!? いったい誰が、何のために? 長女ツムギに託されたメッセージとは‥‥? そしてついに、アノ最凶生物がやってくる! ゆるくて優しい、父と娘の異世界サバイバル、ナゾが深まる待望の第4巻!

ゆるさば。(5)

ゆる~~い異世界ライフにも終わりの気配が。家族以外誰もいない。誰にも邪魔されない。絶滅危惧種が繁栄し放題。そんなお気楽極楽な毎日にもお別れの時がきた。亡き母からの謎のメッセージ、「サバカンの木まで来て」に導かれて、ツムギ達家族4人は、ゆるくない冒険の旅に出る。約束の地に至る感動の最終巻!!

ゆるさば。

子煩悩父ちゃんの冒険の夢 #完結応援

ゆるさば。 関口太郎
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

『ゆるさば。』ロスです。 登場人物みんな幸せそうなエンディングに、私は一人寂しさを覚えています。終わっちゃうの……? 父ちゃんと三人娘の、退行世界冒険記はとても自由で楽しくて、娘達の成長も頼もしくて……でもその中でも一番楽しんでいたのは、やっぱり父ちゃんだったと思います。 私はおじさんで独身者です。休日には一人、雑木林にきのこを求めて分け入るくらいには冒険好きです。いまは一人でやっていますが、もし家族がいたら……息子でも、娘でも、自然の冒険を教えるかも。だって子供の成長を見るのが楽しそう。 だから父ちゃんが三人娘を遊ばせて、時にウンチクを垂れてうざがられても動じない感じ、分かる。 そう、私はこの作品を、父ちゃん目線で読んでいたのです。だから、読み返して一番切ないシーンは、冒険の終わりを躊躇って、本当に終わりでいいのか?と聞く父ちゃん。ツムギとモモと、リンの「三人娘」との旅の終わり。 この作品、例えば家族でキャンプとかしたくてキャンピングカーを買ってしまうような、子煩悩な冒険好きには凄く同感してもらえるかなぁ、と思うと同時に、そういう人はラストで、私と同じ様に絶対泣くね。

ゆるさば。

退行世界の絶景&美食満喫家族!

ゆるさば。 関口太郎
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

文明の断絶、野生の侵攻……変わり果てた世界に取り残された、父と小・中・高の三姉妹。どうやったら元に戻れる……いやそれより、どうやってここで生きていこう? ……と言いつつ、家族の他に誰もいないこの世界。どこに入っても、何をお借りしても自由!残された文明を遊ぶ家族は、基本楽しそうで、明るい。この自由感、例えば『地球の放課後』(吉富昭仁先生)と同等か、さらにゆるい。 父は「まずは食が大事!」と方針を定め、残された加工食品を費やしつつ、少しずつ野生からの食材調達を試みるが、次第に家族は、ある事に気付く。 「自然旨っ!」 娘達は、素材の味と父の調理技術で大地の恵みを満喫しながら、少しずつ新たな食材を求めて努力を始める。 それはすぐに上手くはいかないが、苦心と労力にはリアルが感じられ、少しずつ新たな挑戦が実る喜びも、共に感じられる。 そして家族が乗り出す世界は、文明の残骸に自然が侵食してきた退行世界。時が止まった寂しさと、巨大な文明を飲み込む自然の雄大さ。この魅力を理解するとしたら…… 恐らく、廃墟マニア。 荒廃した世界に圧倒される子供たちの小ささと、咎める者のない自由の中で躍動する、若い身体を交互に描写し、世界を生き生きと輝かせるこの作品。 絶望なんか追いやって、今を生きることを「ゆるく」満喫する家族と共に、退行世界を楽しみたい。 3巻までの感想。