制服が息する音、聞いたことある?森に隠されるように建つ星宮女学園高等学校。伝統の制服は、まるで生きているように美しい……。初短編集『熱海の宇宙人』で鮮烈な印象を残した新鋭が贈る初連載。
続々重版出来! 髪でつくられた制服を纏う少女たちを描く、いま最も耽美な百合漫画。待望の第2弾。
「繭、纏う。少女たちは透明になる。」星宮女学園高等学校。少女たちが纏う伝統の制服は、髪でつくられている。ある日「最も美しい髪の少女」が、その髪とともに学園から消えた。その消失を憂う「学園の王子」華。そして、華を密かに想う洋子。少女たちの心の糸が絡みあう・・・・・・。耽美な世界観で紡がれる、まばゆく切ないガールズラブ。
あなたへの、好きがあふれる。髪で作られた制服が伝統の星宮女学園から、ある日ひとりの少女が消えた。その恋をなかったものとして、変わらずにすごそうとする“学園の王子”佐伯華。一方、彼女への「好き」を認めた洋子は、その瞳を輝かせ変化をしていくが……。髪が指が唇があなたに恋する、ガールズ・ラブ。
少女たちは繭の中で繰り返し透明になり、その恋は儚く消える。髪で作られた制服が伝統の星宮女学園という箱庭。“学園の王子様”と“寮組の女王様”は、ある日突然姿を消した“繭の君”に囚われ続ける。繭の君がいなくなった空の部屋で、逢瀬を重ねるふたりは……。かりそめの愛と真実の恋を描く、ガールズ・ラブ。5巻&最終6巻、2冊同時刊行。■原百合子ビームコミックス既刊■『熱海の宇宙人』『女神たちと』原作:河井克夫■[コミックビーム]公式Twitter■@COMIC_BEAM
髪でできた制服を纏う少女たちの愛の物語、完結。命とも言える髪を切り、学園を去った“繭の君”。残された少女たちはその喪失に心を揺らす。そして、ついに訪れたクリスマスの夜。聖夜の夜の奇跡は起きるのか。運命の糸が絡まり、ほつれ、過去と今、未来へと紡がれていく……。羽化し飛び立つ少女たちのガールズ・ラブ。最終巻、2冊同時刊行。■原百合子ビームコミックス既刊■『熱海の宇宙人』『女神たちと』原作:河井克夫■[コミックビーム]公式Twitter■@COMIC_BEAM
百合といわれれば、そうなのかもだけど、その言葉でくくってしまっては表現しきれないものが沢山ある。 本作は、そんな作品。 舞台は、代々卒業生の「髪」で縫い上げた制服を着るという伝統がある、女子校。そこで過ごす女学生の群像劇。 卒業生の「髪」で制服をつくる…若干ホラー臭がしますが、そんなことはありません。 むしろ、その女学生の髪の毛、女性の命ともいえる髪が1本1本美しく、それこそ生きているかのような描写に息を呑みます。 恐怖よりも、そっちが強いです。 そして全体的に漂う、どこか儚い雰囲気が、この伝統とよくマッチしてて、物語に惹き込まれてしまいます。 随所に散りばめられた繊細で詩的な表現が、また良いのです。 百合か~と避けていた人、百合は少し苦手~という人にこそ、おすすめしたい作品です。 美しさの中に、少しの狂気を孕んだ展開にゾクゾクして続刊が気になりますよ。
戦前のエスを思い起こさせる舞台設定に、艶やかで絡まり解ける、女性らしい「髪」という題材で紡がれる話。制服を髪でつくる習慣という設定が、肝になっていて新しい。これが既存の髪のイメージに息苦しいという印象を抱かせ、女性同士の関係性と上手くリンクさせている(気がする)。画力は高く、雰囲気もしっかりと作っている。あとは物語の筋がはっきりと見えてくるのか。様子を見ていきたい。
百合といわれれば、そうなのかもだけど、その言葉でくくってしまっては表現しきれないものが沢山ある。 本作は、そんな作品。 舞台は、代々卒業生の「髪」で縫い上げた制服を着るという伝統がある、女子校。そこで過ごす女学生の群像劇。 卒業生の「髪」で制服をつくる…若干ホラー臭がしますが、そんなことはありません。 むしろ、その女学生の髪の毛、女性の命ともいえる髪が1本1本美しく、それこそ生きているかのような描写に息を呑みます。 恐怖よりも、そっちが強いです。 そして全体的に漂う、どこか儚い雰囲気が、この伝統とよくマッチしてて、物語に惹き込まれてしまいます。 随所に散りばめられた繊細で詩的な表現が、また良いのです。 百合か~と避けていた人、百合は少し苦手~という人にこそ、おすすめしたい作品です。 美しさの中に、少しの狂気を孕んだ展開にゾクゾクして続刊が気になりますよ。