あらすじ70年代に少女たちの間で空前の「はいからさん」ブームを巻き起こしたラブコメの名作、新装版第2弾! 時は大正、花村紅緒、17歳。明るく元気なハイカラ娘。親の決めた結婚を破談にしようと許嫁の忍の実家である伊集院家に住み込み、花嫁修業と偽って大暴れする紅緒。ところが、一方で彼にときめいている自分に気づいて……。そんなある日、忍が九州に転属することになり!? 2017年に劇場版新作アニメも公開予定!
袴を着て、長い髪をなびかせて、自転車に乗っている…「はいからさんが通る」といえば主人公の花村紅緒のこんなイメージが浮かぶと思いますが、実はこの姿の紅緒は2巻までしか登場しません。物語の大半はボブヘアーで洋装なんです。それというのも紅緒は職業婦人として出版社で働くからなんですね。 子供の頃にNHK衛星アニメ劇場で再放送を観たおぼろげな記憶しかなかったので、改めて原作を読んで「こんな話だったのか…!」と驚いた点がたくさんありました。めちゃくちゃギャグが多いし(笑)!!なにより大人目線で読んでみると大和和紀先生は少尉よりも編集長の冬星さんの方がどうやら好みっぽいぞ…というのがヒシヒシと伝わってきた(笑)。 でも、やっぱり「はいからさんが通る」の魅力は、紅緒さんと少尉が両想いなのに結ばれないもどかしさと、どんなことがあっても少尉を信じる紅緒の一途な強さですね。すべての少女漫画に流れる血脈がここにある…!!と思いました。