出会った人たちすべてを魅了する、そんな人間的な魅力を持った西郷隆盛を幼少期の生い立ちから丹念に描き出す、まったく新しい“西郷どん”の物語。
中小姓として江戸詰めを命じられた西郷。江戸についた西郷はお庭方という役職につき、島津斉彬と言葉を交わすことができるようになった。そして、のちの西郷に多大な影響を与える藤田東湖との出会いを果たす。
奄美に流された西郷は、失意のどん底にいた。なにもできない不甲斐なさに嘆き、あばれ、荒れた暮らしを送っていた。しかし、島の娘・愛加那と出会い、島の人々と触れあう中で、西郷は本来の自分を取り戻してゆく。
尊王攘夷をうたう長州藩が挙兵、幕府軍と蛤御門で激突した。幕府軍につき勝利した西郷は、長州征伐に乗り出そうと勝海舟と面会を果たす。しかし、このふたりの出会いが激動の幕末に新たな力を生み出す。