あらすじ

【桜が狂い咲く季節、復讐鬼に招かれて…】山奥の廃校で人知れず行われた同窓会は、凄惨な殺人事件の幕開けだった――普段は気弱な人形遣い・橘左近は、明治初期に作られた傑作童人形“右近”を操ると人格が豹変! 天才的な洞察力を発揮し、おしゃべりな相棒・右近と共に様々な難事件・怪事件を解決していく! 傑作幻想推理奇譚、第1巻!
人形草紙あやつり左近(1)

【桜が狂い咲く季節、復讐鬼に招かれて…】山奥の廃校で人知れず行われた同窓会は、凄惨な殺人事件の幕開けだった――普段は気弱な人形遣い・橘左近は、明治初期に作られた傑作童人形“右近”を操ると人格が豹変! 天才的な洞察力を発揮し、おしゃべりな相棒・右近と共に様々な難事件・怪事件を解決していく! 傑作幻想推理奇譚、第1巻!

人形草紙あやつり左近(2)

【傀儡屋敷を覆う豆州弐面鬼の怨念…】姉の薫子に連れられて左近が向かった伊豆の洋館、通称「傀儡(にんぎょう)屋敷」で起こった殺人事件。警視庁捜査一課に所属する薫子も為す術もなく、来客者が次々と殺されていく中で、左近と右近が解き明かした悲しき答えとは…? 他に人形細工師を巡る事件「左近からくり変化の章」を収録した傑作幻想推理奇譚、第2巻!

人形草紙あやつり左近(3)

【忌まわしき妖刀伝説、信州に血の雨が降る】妖刀「百狐」――手にした者は血を欲して人斬りを重ねるという伝承が残る信州の地。「百狐」を持った者が失踪した後に起こった辻斬り事件は、はたして妖刀に取り憑かれた故の犯行なのか…? 他にファラオの呪いが現代に蘇る「埃及大王(えじぷとふぁらお)呪術地獄」を収録した傑作幻想推理奇譚、第3巻!

人形草紙あやつり左近(4)

【夢か幻か、悲恋から生まれし人形草紙】左近と右近が容疑者のアリバイ崩しに挑む「埃及大王(えじぷとふぁらお)呪術地獄」、左近が体験した右近誕生にまつわる摩訶不思議な物語「夢話悲恋幻想奇譚」、無念の死を遂げた報道カメラマンが追っていた悪事を暴く「浪速写真師聖書地獄」を収録。ついに閉幕を迎えた傑作幻想推理奇譚、第4巻完結!

人形草紙あやつり左近

腹話術の妙技

人形草紙あやつり左近 小畑健 写楽麿
ひさぴよ
ひさぴよ

人形遣いの少年・「橘左近」が、童人形「右近」と共に事件解決に挑む推理マンガ。 腹話術によって人形を操り出すと、性格が一変するという設定がなかなか面白く、只の人形であるはずの右近が、まるで本当に生きているかのようです。どういう仕組なんだとか、その辺は深く考えずに「右近」の存在を受け入れて読むのが吉でしょう。ちょっとオカルト的な雰囲気もある推理モノなので。 連載を開始した1995年は、「金田一少年の事件簿」(1992年)や、「名探偵コナン」(1994年)といった推理マンガブームが超盛り上がっていた時期で、このブームに続こうと少年ジャンプが送り出した推理マンガという印象が今もあります。残念ながら大ヒットとはならず、短期連載に終わってしまいました。 ただ、作画・小畑健、原作・写楽麿(しゃらくまーろー)※宮崎克という強力タッグが生み出した、独特の和風ミステリー世界は、とても記憶に残るものだったと思います。そういえばアニメ化もされてましたっけ。 全4巻。スッキリとした終わり方にはなってないので、なにかの拍子で続編企画がひょっとしてあるのではないか…と、いつまでも期待してしまう作品です。