あらすじ
宇宙から飛来した“帝国”が地球を征服して500年。人類の心を完璧に掌握するべく“帝国”が行ったのは、その地に息づく神話をモチーフにした“神話支配”だった…!! アマト国のニキ皇子は、帝国の命令で奇妙な新婚旅行に赴くことに…!? 当代随一のSFの描き手が放つ、圧巻のよみきり連作集。
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宇宙から飛来した“帝国”が地球を征服して500年。人類の心を完璧に掌握するべく“帝国”が行ったのは、その地に息づく神話をモチーフにした“神話支配”だった…!! アマト国のニキ皇子は、帝国の命令で奇妙な新婚旅行に赴くことに…!? 当代随一のSFの描き手が放つ、圧巻のよみきり連作集。
宇宙から飛来した“帝国”が地球を征服して500年。人類の心を完璧に掌握するべく“帝国”が行ったのは、その地に息づく神話をモチーフにした“神話支配”だった…!! アマト国のニキ皇子は、帝国の命令で奇妙な新婚旅行に赴くことに…!? 当代随一のSFの描き手が放つ、圧巻のよみきり連作集。
表題の「イワとニキの新婚旅行」から始まり「神託と灰色の髪の少年」「アンドロメダ号で女子会を」「さよなら私の兵馬俑」「海の女神と旅立つ船」の全5編。宇宙から飛来した“帝国”が地球を占領して、人類の心を掌握すべく帝国が作り出した、各地に残る神話や宗教を用いた"統治システム"を軸とした独特な切り口の短編集。 あとがきにも書いてあるように「もしも空気の読めない宇宙人がやってきて地球を支配し、各地にある神話を真に受けたらどうなるの?」というのがテーマのようだ。“帝国”が地球を支配するというかなりの大事を「ごくありふれた全面戦争なので詳細は省く」と何度か書いてあって笑った。 短編集とはいえ微細な繋がりがあってニヤリとできる。もちろん短編の良さもあって、それぞれ微妙にテイストが違ったりもする。「アンドロメダ号で女子会を」がコミカル寄りで好みだった。 ファンタジーっぽい描写が多いものの、帝国の人類を超えたテクノロジーによる仮想世界やAIの表現もされていて、SFとしての読み応えもあって満足度が高い。この世界観で長編も読んでみたい気もするな。