あらすじ

漫然と生きてきた25歳の大場加奈子は、ある日、小銭欲しさから闇サイトのバイトへ足を踏み入れる。犯罪へと巻き込まれ、絶体絶命の窮地に陥った時、謎の男・ボンベロに、その身を買われ命拾いをする。だが、安堵したのも束の間、辿り着いたのは、殺し屋専用の会員制ダイナー(定食屋)だった。冷徹な料理人・ボンベロと凶暴な殺し屋(客)の狭間で、加奈子の残酷なウェイトレス人生が幕を開けた――!!
DINER ダイナー 1巻

漫然と生きてきた25歳の大場加奈子は、ある日、小銭欲しさから闇サイトのバイトへ足を踏み入れる。犯罪へと巻き込まれ、絶体絶命の窮地に陥った時、謎の男・ボンベロに、その身を買われ命拾いをする。だが、安堵したのも束の間、辿り着いたのは、殺し屋専用の会員制ダイナー(定食屋)だった。冷徹な料理人・ボンベロと凶暴な殺し屋(客)の狭間で、加奈子の残酷なウェイトレス人生が幕を開けた――!!

DINER ダイナー 2巻

恐怖と緊張の連続、死と隣り合わせの日々を送るダイナー(定食屋)のウェイトレス・大場加奈子。殺し屋・ポロンの幼い娘を助けるため、殺し屋同士のゲームへ加わるハメに……。だが、1ゲーム、2ゲームと一人負け続ける加奈子。口に含んだスカルチップの刃は、容赦なく肉を裂く。くじけそうな心を奮い立たせた時、加奈子に勝利のヒントが!! ゲームを制するのは!? そして殺し屋達を襲う壮絶な結末とは――!?

DINER ダイナー 3巻

カナコの命を救ったダイナーの常連客・スキン。だが、その恩返しにと出した“完璧なスフレ”は図らずも、過去(トラウマ)の再起動(トリガー)となってしまう。スキンは残忍な殺し屋に豹変し、無差別殺戮を始める。ボンベロは、彼を止める唯一の方法、「死」の救済をカナコに命じる。思いとは裏腹に、カナコの持つナイフはスキンの心臓を貫く事に……!! 貧しくも幸せだった少年スキンと美しき母。母子を絶望の底に引きずり込んだ壮絶な過去とはーー!?

DINER ダイナー(4)

殺し屋・キッドが去った店内(ダイナー)には、瀕死の相棒・菊千代(ブルドッグ)の姿が! 一方、菊千代を庇ったカナコは拉致されてしまう――。キッドの目的が時価1億5千万の酒「ディーヴァ」であった。激高したボンベロは、カナコ救出に向かうが、その頃、停泊する謎の船の中で、カナコは、加虐性愛者(サディスト)・キッドの醜悪な拷問の渦中にあった。待ち受ける罠、異形の追跡者、そして囚われの人々…。死線をかいくぐり、ボンベロとカナコに脱出の道はあるか!?

DINER ダイナー(5)

追う者、追われる者、地獄と化した船の中、カナコの前には満身創痍のボンベロが――。不敵な笑みを浮かべるサディスティックな殺し屋・キッドは囚われの者たちの命と引き替えに、嬲り殺される道をカナコに提案する。それを遮ったボンベロは自らの銃口をカナコに向ける。彼の優しさと理解したカナコもその身を差し出し――。死と恐怖の狭間で繰り広げられる戦いの終焉は……!?

DINER ダイナー(6)

その夜ダイナーに一組の夫婦、デニーとエドがやってきた。かつて殺戮者(スローター)であった二人は、組織のボスの愛犬を死なせた代償として、期限が訪れるまで孤児の少年・ジョーを育てるよう命令される。それから十数年……。ジョーは我が子誕生の報せを携え、両親の元へ駆けつけた。だが、仲むつまじい親子の晩餐は、突如、悪夢へと変貌する。悪意に満ちた残酷なシナリオに翻弄される三人、終わりと始まりが交錯する家族の終焉は――!?

DINER ダイナー(7)

実母の育児放棄と義父のDV、孤独な十三歳の少年は、謎の男・PC(ポークチョップ)と出会い、闇の組織への出入りを許される。だが「強い男」を夢見ながらも仕事は料理の手伝い……。ある日、義父の策略で施設へ送られそうになった少年は部屋を飛び出しアジトへ。そこで見つけた物は……!? 転機は突然に。死の淵に立った少年は、ポケットに忍ばせたナイフに手を伸ばす――!! 幼き日の追憶を彼方に、ボンベロは新生ダイナー開店(オープン)へ。

DINER ダイナー(8)

敵か否か、棺桶に潜んでいた謎の闖入者、九十九に疑念を抱くボンベロ。一方、「栄光の手」が刻まれたコインを見てしまったカナコは悪臭を纏う墓守、クラブが繰り出す爪の餌食に!! だが、殺し屋・クラブもまた、組織から逃れられない断腸の念を抱え苦悩していた…。やがて発覚した新たな真実に絶望するカナコ。新生キャンティーンを揺さぶる、新たな火種が――!?

DINER ダイナー(9)

繰り返される民族間の争いに飲み込まれた少年アモン。国外脱出を目指し車に乗り込んだアモンたち一行は憎悪に満ちた反対派閥の暴徒に行く手を阻まれる。瓦礫だらけの道は封鎖され、燃料も尽きようとした時、崩落寸前の吊り橋を発見、希望を繋ぎ進み出すもタイヤを取られた車は、濁流へと傾き始める……!! 殺し屋・ギデオン(排水屋)を蝕む過去と戦慄の記憶――。そしてボンベロとカナコは、もう一人のギデオンに出会う……!?

DINER ダイナー(10)

戦禍をかいくぐり、脱出ルートを見出したアモンたち一行。一縷の望みを懸け空港を目指すも、幼いラナを救おうとした身重のネリナに未曾有の事態が! 大人も子供も、男も女も、無慈悲で残酷な争いの巻き添えに……。傷ついた妹・ラナを励まそうと、心優しき兄・アモンは奇跡の物語「メジュゴリエの聖母」を語り聞かせる――。次々と降りかかる悲劇に極限状態の一行、生死を分ける、最後のチャーター便は目前に……!!

DINER ダイナー(11)

最後の賭に出たスナイパー通りで、小さな命は狙い撃ちされた。絶望するゾルタンを庇ったファルドも巻き添えに……。敵の指揮官・ミルヴォに捕らえられたゾルタン達は、心身ともに追い詰められ、大人達の粛正へと駆り立てられる。だが、唯一人、頑なに殺戮を拒むアモン…。親友を助けたいゾルタンは、ミルヴォに約束を取り付けるが、その先には二人を引き裂く惨劇が待ち受けていた――! “排水屋(ドレイナー)”ギデオンの追想、クライマックスへ!!

DINER ダイナー(12)

ギデオンとタルタロス――。悪魔の如き指導者、ミルヴォによって人生を奪われた者達の死闘が幕を開ける。だが、ギデオンの体に刻まれた絵の中に父の姿を見たタルタロスは、一瞬にして真実を知る。突如やってきた父と娘の邂逅、そして……。許されざる男・ミルヴォには死を超えた制裁を。彼の想像を絶する死への旅立ちが静かに始まる。ギデオン追憶編、ついに完結!

DINER ダイナー(13)

亡き恋人を再現するため、女体(パーツ)を集める人形使い・ジュモー。カナコの声帯は、最後のピースとして狙われていた。ボンベロの不在時、ついに魔の手がカナコに迫る。カナコを遠隔操作して応戦するボンベロだったが、引き金を引く事に抵抗したカナコは逆に銃撃され……。絶体絶命のカナコに、人形使い(ジュモー)の人形(リナ)が驚くべき行動へ。やがて見つかった手紙には、衝撃の告白が――!? そして物語は新章開幕、ボンベロとPC(ポークチョップ)再会へ……。

DINER ダイナー 14巻

組織のボス・コフィからPC(ポークチョップ)抹殺を命令されたボンベロ。だが、それはボンベロを欺くコフィの卑劣な裏切りであった。怪我人を装い、死にかけの男を診療所に運び込んだフェイ親子。彼らを動かす警察官姿の男達の目的は「子羊(ラム)ファイル」と知り、ボンベロは、自ら危険な賭けに打って出るも、男達の手に落ち、執拗な拷問に晒される事に……! 絶体絶命の中、怒りに満ちたボンベロの反撃が静かに始まる。PC再会編は、虐殺の序章へ――!!

DINER ダイナー 15巻

おれは菊千代。ブルドッグだ。相棒(ボンベロ)に命を救われ、今はキャンティーン(ここ)でそこそこ満足な日々を過ごしている。しかしある日、因縁の相手(ドーベルマン)“ボイル”を連れた男の姿が――。かつて、闘犬として無意味に毎日を生きていたおれ。「死神」と恐れられたボイルとの闘いに死を覚悟したが、一人の男がくれた飯が、生きる気力を滾らせた。死闘の果て、奴(ボイル)をあと一歩のところまで追い詰めたが……。ボンベロと菊千代、一人と一匹の邂逅(であい)の物語、開幕――!!

DINER ダイナー 16巻

菊千代とボイル、二匹を翻弄した運命、決着へ……。そして日常を取り戻したキャンティーン(ダイナー)に、組織から謎の装置が運び込まれる。同時にボンベロの異変に胸騒ぎを覚えるカナコ。そんなある日、店に戦場追跡者(コンバット・スカウター)・ダクがやって来た。穏やかに旧交を温めるボンベロだったが、ダクは組織からの脱出計画を持ちかける。そこに、コフィ(ボス)から悪辣な殺し屋・ソウハが送り込まれ……!?

DINER ダイナー 17巻

生き残る途(みち)は、誰か一人の死……。仕組まれた殺しのゲームに揺れるキャンティーン。ボンベロ、カナコ、九十九(つくも)、ダクとタルカ親子の5人は苦渋の選択に為す術を失う。キャンティーン爆発までのタイムリミットが迫る中、ボンベロは皆に「最期の晩餐」を提案する。戦場(キッチン)で究極の料理作りに向かう面々、そして来るべき瞬間、予期せぬ結末が――!?

DINER ダイナー 18巻

無礼図(ブレイズ)の下で働くことになった若かりし日の炎眉。だが、組織の掟を破り、単独直受けに挑んだ炎眉は罠に落ち、助けに入ったボンベロともどもポンプ塔に閉じ込められる。水の恐怖と戦う炎眉に、幼少時の壮絶な記憶が甦る。かつて同じ時間を生きた二人の関係とは? 一方、“死のゲーム”後、生きる気力を失ったカナコ。そんな時、店(キャンティーン)に得体の知れない来訪者が訪れる――!!

DINER ダイナー 19巻

“歌姫(ディーヴァ)”を奪いに、店(キャンティーン)に押し入ったカバネラとウーラ。駆けつけた炎眉は、肉体改造された我が娘(ウーラ)の姿に激高、カバネラに銃口を突きつけるが、反撃に遭い窮地に! 炎眉を救うため、ボンベロはディーヴァを差し出す……。かつて最強と言われたボンベロを超えるため、女殺し屋としてのし上がった炎眉。だがボンベロは突如引退、生きる指標を失った炎眉が選択した道は……!? そして、無礼図(ブレイズ)を従える謎の黒幕・ゼーとは――!!

DINER ダイナー 20巻

黒幕・ゼーに本物の“歌姫(ディーヴァ)”を渡すよう求める炎眉にボンベロは引き換えとなる条件を提示する。それはただ、母(炎眉)が料理した食事を娘(ウーラ)が食べること。決別した母と娘の邂逅に、ボンベロが用意した謎の一計――。幼い日、母親が殺し屋と知り絶望の淵へ落ちたウーラは母を憎悪、乳母・カバネラと共に壮絶な人生を歩む。一方、炎眉は自分の中の矛盾に葛藤を続ける……。殺し屋専門ダイニング“キャンティーン”開店に至る特別編収録!

DINER ダイナー 21巻

真実を知り、ボンベロへの信頼を取り戻したカナコ。一方、炎眉は娘・ウーラに食べさせる料理に取りかかる。幼い娘を陵辱した男へ施した復讐劇を追想しながら……。やがて完成した料理がテーブルに並ぶ。温かく満たされるカナコたちとは裏腹に何故か食事を途中で投げ出したウーラ。冷徹な母(炎眉)に逆上する娘(ウーラ)、壮絶な戦いが幕を開ける。母娘を欺く悍ましき策謀を、二人はまだ知らずにいた――。

DINER ダイナー 22巻

醜い欲望で炎眉とウーラ母娘を引き離したカバネラ――。今際の際に残した告白と最悪の“置き土産”はキャンティーン内を震撼させる。ウーラの身体に埋め込まれた未曽有の爆弾が発動、母と娘が心通わせた僅かな邂逅は過ぎ去り絶望へのカウントダウンが始まる。死を目前にしたウーラに、母・炎眉の決断は……? 炎眉編終幕、そして物語はいよいよ最終章へ――!!