名門・三条家の養女として育った娘・三条愛(さんじょうあい)。何不自由なく暮らしていた彼女だったが、三条家の経営する会社が莫大な借金を残して倒産。養女である彼女は、三条家の正統な血を引く義姉・詩織(しおり)の身代わりに人身売買オークションにかけられることに!! どんな相手に売られても構わないと覚悟を決める愛だったが、彼女を落札したのは、砂漠の国の“シーク”マスウードだった。彼は愛のことを詩織と勘違いしており「おまえを手に入れる日を待ちわびていた」と告げる。マスウードに処女を奪われ、夜ごと激しく抱かれる愛。ある晩、愛は香港マフィアに拉致監禁されてしまう。命がけで救出してくれたマスウードに、愛は次第に惹かれ、ふたりは愛し合うように。第一夫人の懐妊騒動などで慌ただしい後宮だったが……。