「二度と口答えも許さない。俺はお前を買ったんだ」父と兄が途方も無い努力をつぎ込んで完成した『サバト』。母のように病気で困っている人たちのために作られた薬が、騙されて奪われ、媚薬として使用されていて――。サバトの行方を追うために、謎の男・直人の手を借りながら『サバト』を所有しているという会社に潜入する祥子。情報を聞き出すためにかけられた霧状のサバトに激しく翻弄され、感じながらも自分たちの夢だったサバトがこうやって使われていることに憤りの炎はますます燃え上がり思わず直人に口答えをしてしまう。初めてサバトなしで身体を繋いだ二人。それは決して心の通じたものではなかったけれども……?