あらすじ

「おぶさりさんよ、おぶさりさん。真っ赤に熟れたら福がくる。吹かれて落ちたら鬼がくる。誰の背中で唄おうか」────わらべ唄と共に現れ、問答に答えられない者を殺害する「ざくろヒメ」。その都市伝説を追っていたホラー小説家兼DJの笛吹カゴメのラジオ番組の生放送中、ざくろヒメの情報を伝えようとした男が惨殺される。その時から、カゴメの身辺に現実の連続殺人犯としてのざくろヒメの影が次第に近づいてくるのだった。
HeRaLD(上)

「おぶさりさんよ、おぶさりさん。真っ赤に熟れたら福がくる。吹かれて落ちたら鬼がくる。誰の背中で唄おうか」────わらべ唄と共に現れ、問答に答えられない者を殺害する「ざくろヒメ」。その都市伝説を追っていたホラー小説家兼DJの笛吹カゴメのラジオ番組の生放送中、ざくろヒメの情報を伝えようとした男が惨殺される。その時から、カゴメの身辺に現実の連続殺人犯としてのざくろヒメの影が次第に近づいてくるのだった。

HeRaLD(下)

ざくろヒメに追い詰められた笛吹カゴメは、わらべ唄の問答を受けるうち、それが幼い頃遊んだ鬼ごっこのはやし唄だと気づく。真実を知るために二度と帰るまいと思っていた犬抜村に帰郷するカゴメ。彼女の番組の生放送中に惨殺された男が口にしていた、「三年十組」の使者とは!? そして、ざくろヒメと犬抜村との関係ははたして……? 鬼才イダタツヒコが贈る戦慄のバイオレンスホラー、後編。他に珠玉ホラー読み切り4編収録。