羽賀六冠のタイトル制覇か、谷山名王の防衛か、大注目の対局中に記録係がまさかの居眠りをしていた。彼の名は奨励会6年目の田村一平。結果、対局は羽賀の勝利に終わったが、一平は谷山にも勝利への手があったと発言。誰も気づけなかったその一手に周囲は驚嘆する…!!
新宿アルタ前にて、大観衆を前にして目隠し三面将棋を行うことになった一平!! プライドを賭けて挑んだだけあって順調に局面をこなしていくが、観客の中にチャチャを入れる女共がいて一平は怒り心頭。しかもその影響で頭の中が真っ白になってしまった…!!
三段リーグにて前田の引退が懸かった一局に敗れた一平は、周囲から「温情対局だ」とあらぬ疑いをかけられ、脱出困難なスランプに陥ってしまう――。果たして一平に活路はあるのか…!? 堂々の完結編!!
奨励会員で少し型破りな主人公と、奨励会に在籍する棋士たちの物語であるが、彼らはスランプに陥ったり、年齢制限に引っかかり退会する者、女流を目指し奮闘するもの…と様々であり、必ずしも棋士として成功するわけではないが、その生き様にどうしても目が離せない。たしか平成初期ごろの作品だったと思うが、今の時代にも充分にその気迫は作品から伝わってくる。
奨励会員で少し型破りな主人公と、奨励会に在籍する棋士たちの物語であるが、彼らはスランプに陥ったり、年齢制限に引っかかり退会する者、女流を目指し奮闘するもの…と様々であり、必ずしも棋士として成功するわけではないが、その生き様にどうしても目が離せない。たしか平成初期ごろの作品だったと思うが、今の時代にも充分にその気迫は作品から伝わってくる。