あらすじ

“織田さんのようなシェフになりたい”そう思って料理の道を歩き始めた百恵だったが、彼を心の底から愛していることに気づいてしまった――。そしてかなわぬ恋と厳しい修行の板ばさみの中で、『プチ・ラパン』を辞めようと決意するのだった…。急展開の第5巻!!
おいしい関係 1巻

おいしい物を食べることが大好きな百恵が、就職先に選んだのは洋食屋の『プチ・ラパン』。その店のシェフ織田の料理の腕に心酔した百恵だったが、彼は複雑な過去を持つ、一筋縄ではいかない男だった…。元気印の百恵が贈るスーパー☆グルメ物語、待望の第1巻。

おいしい関係(2)

藤原百恵は洋食屋『プチ・ラパン』の見習い修行中。腕はいいが性格が悪いシェフの織田と、どなりあいながらも充実した毎日をすごしている。織田の作る料理にこめられた意外な優しさに気づいた百恵は、彼を見なおし、そして…!?大人気シリーズ、待望の第2巻!!

おいしい関係(3)

藤原百恵が洋食屋『プチ・ラパン』で働いているのは、シェフの織田が作る料理に憧れているから。“本物”の腕を持つ彼が、一か月も店を休むという大ピンチの中で、百恵は「ついていくのは織田さんしかいない!!」と実感するのだが…!?大人気シリーズ第3巻!!

おいしい関係(4)

百恵が“料理の師”と仰ぐ織田との人間関係は、山あり谷ありの中で少しずつ前進してゆくかに見えた。だが、織田と今村可奈子のキスシーンを偶然目撃してしまった日から、百恵の胸にまったく思いもかけない新しい悩みが生まれた…!?もりあがる第4巻!!

おいしい関係(5)

“織田さんのようなシェフになりたい”そう思って料理の道を歩き始めた百恵だったが、彼を心の底から愛していることに気づいてしまった――。そしてかなわぬ恋と厳しい修行の板ばさみの中で、『プチ・ラパン』を辞めようと決意するのだった…。急展開の第5巻!!

おいしい関係(6)

愛する織田の『プチ・ラパン』を離れ、高橋の店『アムール』で働きはじめた百恵。新しい味、新しい人間関係。その中で、自分の夢を追い求めようとする百恵を、高橋は優しく包み込み、そして…!!大人気シリーズ、新しいドラマがここから始まる、第6巻。

おいしい関係(7)

高橋さんと一夜を共にしたことで、気持ちの整理がつかない百恵。たどりつくところは、仕事!!料理すること。おいしいと言って食べてもらうこと!!一方、織田は『プチ・ラパン』を辞めて、可奈子と一緒に棲むことに……!!大ヒット、闘うクッキング・ロマン、第7巻。

おいしい関係(8)

『プチ・ラパン』を辞め、いよいよ自分の店を持つ決意の織田。一方百恵を心配する千代ばあは、『アムール』にコック・日比野ミキを紹介する。その強烈な自己主張にとまどう百恵。やがて自らの甘えに気付き、そして……!?時代を疾走する、シリーズ第8巻!!

おいしい関係(9)

日比野ミキの加入で居場所を失い、店を飛び出した百恵。不思議な老人との出会い、その孫の抱えるトラブル、料亭での仲居の経験……。そういうものの中から沸き上がってくるもの――料理。自分には、料理しかない!!失意、そして再起のシリーズ第9巻。

おいしい関係(10)

再起をかけ『アムール』に戻った百恵。しっかり自分を見つめ直し、居場所を取り戻す。一方、「鉄の女」だったはずのミキに異変が。大震災によって負った心のキズが再びあらわになり失意のどん底へ…。立ち直れるのか?新たな展開の大人気シリーズ第10巻。

おいしい関係(11)

シェフを目指す百恵。「自分の皿」をつくるために、懸命に努力する。一方、ミキは、失意のどん底から何とか立ち直る。2人は、『アムール』のコックをかけて千代ばあたちの前で料理で勝負。一体どうなるの…?急転そして新展開のシリーズ第11巻。

おいしい関係(12)

正式に『アムール』のコックにもなり、グングン成長する百恵。織田にも再び急接近!?で、可奈子の動揺を誘う……。一方、謎に包まれた男、蓮見の出現により『プチ・ラパン』が買収の危機に!はたして、店を守ることができるの?ますます盛り上がるシリーズ第12巻。

おいしい関係(13)

表面的には落ちつきを取り戻したが、可奈子の織田に対する不信感は、依然強く残る…。一方、2人のごたごたの原因でもある百恵は、これまで以上に織田に強く魅かれる。そして、ついに想いを告白!答えはいったい!?盛り上がり最高潮のシリーズ第13巻。

おいしい関係(14)

織田と可奈子が別れた。ふたりの夢を託していた『セドール』も売却した。落ち込む織田と話しているうちに、自分の夢は『プチ・ラパン』のグランシェフになること、その時、やっぱり織田の存在が欠かせないと気づく百恵は!?転機を迎えた大人気シリーズ第14巻。

おいしい関係(15)

自分の将来のためフランス料理連盟のコンクールに出ることを決めた百恵を織田達が支える。そして気持ちが通じ合う百恵と織田。蓮見が百恵とお見合いをしようとしたことから、可奈子は、蓮見と別れ、心が不安定に。クライマックスが近づく大人気シリーズ第15巻。

おいしい関係(16)

蓮見と別れた可奈子は、妊娠していた。不安定な心になっていた可奈子は、お腹の子は、織田の子だと言い出した。百恵、織田、千代たちは可奈子と…!?フランス料理連盟のコンクールの行方は!?百恵と織田の恋は…!?7年にわたる大人気シリーズ、ついに完結!!

おいしい関係

潔くかっこよく働いて生きる90年代の女性の姿 #完結応援

おいしい関係 槇村さとる
たか
たか

私が槇村さとる先生を知ったがこの作品でした。「女はクリスマスケーキ」「仕事はお茶汲み」が当たり前の時代に、短大生の女の子が洋食屋を存続させるためにシェフとしての道を歩みだす物語。熱さありときめきありシリアスありのエンパワメントの塊みたいな作品です。 主人公の百恵ちゃんは90年代のヒロインらしく(というか月野うさぎっぽく)お洒落が好きでやや考えの甘い可愛らしい女の子。しかも時代柄か実家が今から考えるとすご〜く裕福で「本当に美味しいものしか食べたことがない」という。 そんな子が働きつつ恋しつつ自分の脚で立って力強く生きるようになるまでが描かれていて、長期間に渡って主人公の成長を追う朝ドラ的な魅力があります。 裕福な家庭でのびのび育てられた素直な感性と品の良さ。愛嬌があって喜怒哀楽がハッキリしてて楽天的。技術も知識もまだまだひよっこだけど、「美味しいものだけを食べさせてもらった」という両親の愛情が百恵ちゃんに繊細な味覚をもたらし、その自分が持っている強みを生かしてシェフの道を歩んでいくところが素敵。 そして恋のお相手というのが今は街の洋食屋なんかで働いているストイックな凄腕シェフ・織田。実は子供の頃レストランに置き去りにされたという悲劇を背負っていて、「美形・硬派・悲劇」と女子が好きになる要素しかないすごい男。 ストーリーもさることながら、とにかくコマ割りが素晴らしくて繊細かつ立体的な紙面構成が美しく初めて読んだ時は圧倒されました…! 百恵ちゃんの服装も時代を反映したファッションでものすごくかわいい!! 紙で大事に持ってる作品の1つで元気が欲しいときに読んでます。 同じく槇村先生のReal Clothesは今度は2000年代を生きる働く女性のお話でこちらも大好き。合わせて読むと時代の変化も感じられるのでおすすめです。 ▼槇村さとる『おいしい関係』1巻より