あらすじ満天の星、月明かり、ラクダの足音サクサクと、夜の砂漠を二人きり。ある晩、一色夫妻が見た同じ夢。行く手には、魔力を持った大きなサボテンが、五百年に一度の幻想的な花を咲かせていた。時を同じくして、鎌倉で起きた不可解な連続殺人との関連性に気がつく一色正和。またもや彼の鋭い勘が事件を解決へと導くと思われたが…!? 「サボテンの夢」ほか、2017年12月に実写映画公開が決まった『鎌倉ものがたり』待望の最新刊。ファンタジック・ミステリー満載の、全7話を収録!!
西岸良平氏の漫画と言えば映画にもなった「三丁目の夕日」が先ず思い浮かぶでしょうが、どっこい、こちらも映画化された「鎌倉物語」を忘れちゃいませんか?と皆さんに問いたくなる傑作です。西岸氏の独特な世界観を長編で堪能できる本作品が私の一押しです。映画でキュートで可愛く、少し天然な若妻亜紀子を演じた高畑充希さんをベストマッチなキャスティングと思えたのは私だけではないでしょう。読んで損は無い作品です。