おにいさまへ… 池田理代子
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奈々子が入学した名門女子校・青蘭学園には、「薫の君」「サン・ジュスト」などと呼ばれる華麗な生徒たちの女の園だった。新入生の誰もが入会を夢見る学園内の社交グループ「ソロリティ」の選考会がはじまる。ソロリティ・メンバーは、家柄や教養や容姿などを上級生に審査され、投票によって選ばれる。奈々子は自分には縁のない世界と考えていたが、何故か候補生に選ばれて…!?
奈々子が入学した名門女子校・青蘭学園には、「薫の君」「サン・ジュスト」などと呼ばれる華麗な生徒たちの女の園だった。新入生の誰もが入会を夢見る学園内の社交グループ「ソロリティ」の選考会がはじまる。ソロリティ・メンバーは、家柄や教養や容姿などを上級生に審査され、投票によって選ばれる。奈々子は自分には縁のない世界と考えていたが、何故か候補生に選ばれて…!?
名門女子校に通うことになった主人公はそれまで教わっていた優しくて素敵な塾の先生に「私のお兄さまになってください…」とお願いして文通を始めることになります。でも実は主人公が知らないだけで先生は母親の再婚相手の実子だから血の繋がりはないけど兄妹なんです。その事実と名門女子校内の選ばれし人間のみで構成されている社交グループ「ソロリティ」を巡る人間関係とが合わさって物語が展開していきます。もっと名門女子校のドロドロした話かと思ってましたが割りとメロドラマな話だったんですね。最後の方で「ソロリティ」が廃止されるのは池田理代子先生が学生運動をされていた影響を感じました。