あらすじソロリティのメンバーに選ばれた奈々子は、自分が何故選ばれたのかわからなかった。学園内では、奈々子の合格に不正があったのではないかと疑う者もいた。傷付いた奈々子は時計塔でサン・ジュストに出会う。サン・ジュストとソロリティの女王・一の宮蕗子には秘密めいた雰囲気があった。死の影が漂うサン・ジュストが、気になって仕方がない奈々子だったが…。
名門女子校に通うことになった主人公はそれまで教わっていた優しくて素敵な塾の先生に「私のお兄さまになってください…」とお願いして文通を始めることになります。でも実は主人公が知らないだけで先生は母親の再婚相手の実子だから血の繋がりはないけど兄妹なんです。その事実と名門女子校内の選ばれし人間のみで構成されている社交グループ「ソロリティ」を巡る人間関係とが合わさって物語が展開していきます。もっと名門女子校のドロドロした話かと思ってましたが割りとメロドラマな話だったんですね。最後の方で「ソロリティ」が廃止されるのは池田理代子先生が学生運動をされていた影響を感じました。