あらすじ

紅洋VS飛騨山中、全国大会の団体戦決勝が幕を開ける。先手をとられ、あとのなくなった紅洋は早くも突進太が登場、天童との一戦をむかえる。この戦いはまた、巴輝子と利鎌竜平との戦いでもあった。両者激しい攻防の末、勝負はつかず引き分けに。だが、その後紅洋が盛り返し、勝敗の行方は、引き分けに終わった突進太と天童との再戦によって決まることに…。
柔道讃歌 1巻

九十九里の漁村に住む巴突進太(ともえとっしんた)は、ケンカ好きの暴れん坊。かつて女三四郎と呼ばれた母、輝子の「柔よく剛を制す」の執念を受け継ぎ、高校入学を機に柔道部に入部する。しかし、入部早々、顧問の荒尾部長と対立、怒りをかってしまう。そのとき止めに入った担任の利鎌竜平が恐るべき技“天地がえし”を繰り出す。利鎌の正体はいったい!?

柔道讃歌 2巻

突進太の担任で、利鎌竜平こと元講道館の鬼・不忍竜平が柔道部の臨時コーチとして正式に就任。だが、巴親子への復讐に燃える利鎌は、鬼コーチと化し猛しごきを行う。何とかこの特訓に耐え抜いた突進太は、県大会に正選手として出場することに…。「柔よく剛を制す」のごとく母親譲りの巴投げで勝ち上がった突進太だったが、そこにはさらなる試練が待ち受けていた!

柔道讃歌 3巻

県大会準決勝、巨象・春山泰蔵との対戦で無惨にも「柔よく剛を制す」の夢を打ち砕かれた突進太。しかし、一言の説教もせず全米女子プロレスチャンピオンとの飛び入り試合で母、輝子が身をもって教えてくれた「柔よく剛を制す」の無限の可能性に触発される。再び試合に出場した突進太の活躍で、紅洋高校は見事優勝を果たすのだが…、突進太の前に新たな敵が現れる。

柔道讃歌 4巻

極東高校との対外試合に敗れた腹いせに突進太はケンカをしかける。だが、「秒の殺し屋」の異名をもつ帯刀省吾の足元にも及ばず惨敗。柔道の道で打倒・帯刀を決意するが、そのケンカが原因で、退学か全校生徒の前での土下座を迫られることに…。帯刀への復讐を誓う突進太は、恥を捨て土下座を選ぶ。そして、さらなる修行を積み恐るべき必殺技を生み出す!

柔道讃歌 5巻

必殺技“巴二段投げ”を引っさげて関東大会に挑む突進太。しかし、そこには恐るべき新技“大竜巻きおとし”をあみ出した帯刀や、「猛獣サイ」の異名をもつワーロックがいた。ベスト4を懸けた団体戦で、突進太はついに帯刀と相まみえる。突進太は、帯刀の必殺技“大竜巻おとし”を封じるためにある策を講じるのだが…。そこには衝撃の結末が待っていた!

柔道讃歌 6巻

突進太の活躍で、紅洋高校は団体戦で三位という好成績をおさめる。一方の個人戦、ケガをおして出場した帯刀が、ワーロックの必殺技“回転地獄ころがし”の血祭りに上げられてしまう。そして、ワーロックとの対戦で、突進太もまた足首の負傷で“巴二段投げ”を封じられてしまう。このままワーロックの“回転地獄転がし”の餌食になってしまうのか!?

柔道讃歌 7巻

利鎌とのわだかまりが解け、ホッとしたのも束の間。母・輝子と利鎌の間に愛が芽生える。最愛の母を取られ、深く傷ついた突進太は荒れ狂ったあげく家出してしまう。事を重く受け止めた利鎌と母は別れることを決意する。そして、二人の愛は終わり、それは柔らの夢へと変わった。利鎌は、無名校のコーチに就任して全国大会に優勝させるため、紅洋高校を去る。

柔道讃歌 8巻

紅洋高校を去った利鎌は、無名の飛騨山中高校柔道部のコーチに就任。猛特訓を開始して、恐るべき敵となる。そして、打倒紅洋を誓う利鎌は、突進太の“二段巴投げ”を破った方法、さらに超必殺技“天地返し”を愛弟子、天童高志に伝授し始める。一方、紅洋高校にも新コーチが就任する。それは、かつて講道館の花といわれた突進太の母・巴輝子だった!

柔道讃歌 9巻

全国大会が開幕。帯刀、ワーロック、天童らライバルが順調に勝ちあがる中、突進太は必殺の“巴二段投げ”を封じられ、一回戦から苦戦を強いられる。だが、その戦いの中から第二の必殺技“巴黒潮くずし”をあみ出した突進太は、二回戦で沖縄の空手柔道家・緋文字金城との対戦をむかえる。緋文字の数々の反則をかいくぐると、ついにその必殺技がベールを脱ぐ!

柔道讃歌 10巻

紅洋VS飛騨山中、全国大会の団体戦決勝が幕を開ける。先手をとられ、あとのなくなった紅洋は早くも突進太が登場、天童との一戦をむかえる。この戦いはまた、巴輝子と利鎌竜平との戦いでもあった。両者激しい攻防の末、勝負はつかず引き分けに。だが、その後紅洋が盛り返し、勝敗の行方は、引き分けに終わった突進太と天童との再戦によって決まることに…。

柔道讃歌 11巻

日米対抗親善試合のメンバーに選抜された突進太。だが、そこに待ち受けていたのは恐るべき剛の世界だった。とくに重量級、無差別級において、日本はアメリカ勢の圧倒的な剛の前になす術がない。緋文字、帯刀、天童とも全く歯が立たない中、突進太は「柔よく剛を制す」の精神を信じ、アメリカの暴走トラック、ストーン・モーガンに立ち向かうのだが…。

柔道讃歌 12巻

「柔よく剛を制す」の執念により、アメリカ遠征で一矢を報いた突進太。その成果が認められ、日本に戻ると柔道の総本山、講道館からの招待試合が待っていた。しかし、あくまでも体重別を主張する講道館の柔道に反発する利鎌と突進太は、無差別級戦での戦いを主張。招待試合は一転して、講道館柔道との対決ムードに…。だが、突進太の前に恐るべき強敵が現れる!

柔道讃歌 13巻

講道館からの招待試合で無差別級の勝ち抜き戦を強行し、突進太はヘーシンクの弟子マックスに惨敗。しかも講道館から永久除名処分を受けてしまう。二度と柔道が出来ないと嘆き悲しむ突進太だったが、利鎌が身代わりで除名処分を受け、難を流れる。だが、喜びも束の間。利鎌は突進太のもとを離れ、講道館に対立する新団体「鬼道塾」を結成。柔道界に嵐が吹き始める。

柔道讃歌 14巻

全日本柔道選手権大会に出場した突進太は、マックスとの再戦をむかえる。マックスの“ヘーシンク式原爆おとし”の前に大苦戦も、何とか引き分ける。そして、再試合では新技“巴津波おとし”を炸裂させ、執念で勝利をもぎ取る。いよいよ、利鎌との師弟対決をむかえる。天下無敵の必殺技“天地がえし”に対し、突進太は捨て身の奇策で応戦するが…。

柔道讃歌 15巻

全日本柔道選手権で利鎌が優勝したことで、鬼道塾は講堂館に敵対する一大勢力となる。一方、打倒利鎌を誓う突進太は、講堂館にスカウトされ修行を積むため上京する。だが、その矢先、ヌンチャク魔に講堂館の選手が次々と襲われる事件が起こる。鬼道塾の仕業かと囁かれる中、突進太はその真意を確かめるため鬼道塾の総本山、大菩薩峠へと乗り込むのだが、そこには意外な事実が…。

柔道讃歌 16巻

世界選手権日本代表の座をめぐり、講堂館、鬼道塾、示現殺到流による選抜大会が行われることになった。講道館と鬼道塾の一騎打ちの様相を呈する中、いよいよ突進太と帯刀との一戦が幕を開ける。両者一進一退の攻防の末、ついに突進太の新技“山嵐”が炸裂し帯刀を粉砕する。そして、日本代表として出場した世界大会で、再び利鎌との一戦をむかえる。