あらすじ

都大会・準決勝。和泉中に同点に追いついた東和台中だが、その後は投手戦になり、ハブボールの連投でわたるの体に疲れが出始めた…。疲れを隠しながらなんとかしのいでいたわたるだが、よりによって強打者・剛田が打席の時に限界が!?
わたるがぴゅん!(1)

沖縄から東京の東和台中学校へやってきた野性児・与那覇(よなは)わたる! さっそく野球部の練習に加わり部員をキリキリ舞いさせる。部の勧誘を意外にも断ったわたるだが、マネージャーの若葉に一目惚れして…!? 月刊少年ジャンプにて20年に渡る長期連載となった野球マンガの金字塔! その始まりの第1巻!!

わたるがぴゅん!(2)

春の大会で優勝した和泉中学との練習試合が始まった! 張り切るナインの中で、わたるとキャプテン・田中は浮かない顔…。試合に勝ったら若葉が応援団長の土門(どもん)とデートをするというのだ。八百長すら考えるわたるたちだったが、和泉中のプレーに手玉に取られるうちにナインに怒りとやる気がわいてきて…!?

わたるがぴゅん!(3)

わたるの奇策により、実力校の和泉中学と互角の戦いを繰り広げる練習試合! 同点で迎える最終回、わたるがとった意外な行動とは!? そして夏の大会に向けて練習に励む東和台野球部だったが、沖縄からわたるの永遠のライバルを自称する宮城(ガッパイ)が転校してきた! 2人の対決が再燃か!?

わたるがぴゅん!(4)

わたるを追って沖縄からやってきた宮城とのケンカに頭を痛めた監督は、宮城のパワーに目をつけ、野球部に入部させることに。2人の加入によってパワーアップした東和台野球部は、いよいよ夏の大会予選に挑む! 1回戦の相手はエース伊藤のワンマンチーム・石岡中。彼の勝利への熱意に東和台中は苦戦を強いられ…!?

わたるがぴゅん!(5)

石岡中のエース・伊藤の勝負に対する執念によって苦戦を強いられる東和台。5回裏に同点に追いつかれ、さらに伊藤の策略でペースを乱されたわたるは空回りして逆転を許してしまう…。荒れるわたるを制し、代打に立ったのは意外にも丸山(カンパチ)だった…!? 夏の大会一回戦、決着!!

わたるがぴゅん!(6)

大会2回戦を勝ち進んだ東和台中は、3回戦で強敵・青城(せいじょう)中と戦うことに! 青城中の4番・友国に以前、ハブボールを打ち込まれていたわたるはフォークボールで対抗しようとするが、東和台中打線も相手のエース・堀に凡打を繰り返してしまう…。勝負のカギを握るのは…ガッパイ宮城!?

わたるがぴゅん!(7)

準決勝の相手は、かつての練習試合の相手にして優勝候補・和泉中! その偵察に来たわたるが見たものは、陸上部と掛け持ちする俊足の長谷(はせ)、急角度に落ちるフォークを投げる佐田、ハブボール攻略の打撃特訓をする剛田…。さすがのわたるもショックを受け、フォーク対策の猛特訓を始める東和台ナインだったが…!?

わたるがぴゅん!(8)

準決勝・東和台中VS和泉中! 和泉中は俊足・長谷により1点を先制し、さらに剛田のホームランで2点目も奪う! おまけに大ピンチの東和台中は、わたるが二段ホップのハブボールの投げ方を忘れてしまった!? 一方、相手エース・佐田の投げる超角度のフォークボール対策の成果は……!?

わたるがぴゅん!(9)

都大会・準決勝。和泉中に同点に追いついた東和台中だが、その後は投手戦になり、ハブボールの連投でわたるの体に疲れが出始めた…。疲れを隠しながらなんとかしのいでいたわたるだが、よりによって強打者・剛田が打席の時に限界が!?

わたるがぴゅん!(10)

ハブボールの投げすぎで肩が限界に達したわたる。その替わりにリリーフに上がったのは、なんと宮城! 馬鹿力で球威はあるがコントロールはデタラメ…。ピンチが続きつつもなんとかふんばる東和台中と宮城。苦しむわたるだったが、ベンチにおジイがやって来て…!?

わたるがぴゅん!(11)

おジイの針治療によって、わたるの肩が回復し再登板! だが、佐田のまぐれ当たりがホームランとなり再び2点差に。ハブボールも完璧なフォームで投げられず、わたるは苦しむが…。試合はいよいよ終盤に。その驚異の運動能力と奇策でわたる達は逆転できるのか!?

わたるがぴゅん!(12)

都大会準決勝・対和泉中戦もクライマックス! 東和台中は1点差に迫ったが、わたるの疲れもピークに達し、ついに9回を迎えてしまう…。満身創痍のわたるは投げ切れるのか!? そして全てをかけた攻撃、代打に指名されたカンパチ丸山はわたるにつなぐことができるのか…!?

わたるがぴゅん!(13)

雨で決勝戦が順延となり、幸運にもわたるの回復を待つことができた東和台中のナインたち。そんな中、わたるは偶然からある球種習得のヒントをつかむ。そして迎える三島北中との大会予選決勝戦! 相手のエースはかつて練習試合で戦った和泉中の土屋。彼の投げる「1トンボール」とは…!?

わたるがぴゅん!(14)

遅刻していた三島北中の捕手にして強打者の上原がやっと現れた。上原は土屋の全力投球を捕球し、さらにハブボールも打ち返す…!! しかし、上原は自分と同じ変形頭を持つ宮城をライバル視し、戦いは野球以外のところで白熱してしまう…。沖縄でのわたると宮城を描いた番外編「沖縄の野性児」も収録!!

わたるがぴゅん!(15)

わたるは強肩の上原に盗塁勝負を持ちかける。3盗までをやってのけ、さらにホームスチールを宣言。投手・土屋の癖を見抜いていると豪語するが、実はそこには別の目論見が!? しかし満塁にして宮城まで回したものの、応援団の吉田が“極秘情報”を三島北中のベンチに売り込みに…!?

わたるがぴゅん!(16)

地区予選決勝戦5回裏、上原が同点の場外ホームランを打ち、試合は振り出しに。だが、その時わたるが投げた球は新たな魔球の序章だった…! 魔球の完成を目指し、休む間も惜しんでわたるは投球練習を繰り返す。その練習中にキャッチャーの神山は足を痛めるが、新魔球「シーサーボール」の誕生を見届けるため…。

わたるがぴゅん!(17)

地区予選決勝戦も終盤を迎え、ついに完成した新魔球「シーサーボール」! カーブにもシュートにも変化し、投げたわたる自身ですらどう変化するかわからないナックルだ! 三島北の4番打者、上原も歯が立たない魔球だが、それを受けるキャッチャーの神山は足を怪我しているので捕球が…!?

わたるがぴゅん!(18)

1点リードで9回表を迎えた東和台中。ここでバッターは宮城! 宮城はホームランを宣言するが、わたるが打った特大ホームランに嫉妬してバッターボックスから遠く離れて構えたりと、でたらめな打法にこだわる!こだわる!! 地区予選決勝、ついに決着!!

わたるがぴゅん!(19)

決勝戦を勝ち抜き、全国大会出場権を得た東和台中野球部! しかし試合後、別の戦いが始まった。宮城と上原がどっちがすごいか決着をつけようというのだ。へんな頭同士の勝負の行方は!? そして北海道へ! 1回戦の相手は…!?

わたるがぴゅん!(20)

北海道に舞台を移し、いよいよ始まる全国大会! 1回戦の相手・鬼頭(おにがしら)先生の母校である南長万部(みなみおしゃまんべ)中は、鬼頭先生のことを何やら恨んでいるようで…? さらに、自らニューヒーローを名乗る南長万部中のエース・保志は一瞬手前に戻る不思議な球を投げてくる! 東和台中、早くもピンチ!!

わたるがぴゅん!(21)

南長万部中のエース・保志の投げる魔球ブーメランに翻弄される東和台中だったが、それでめげるわたるではない! 片眉を失ってしまった上に、顔に落書きをされてしまった保志は、怒りで超本気に! だが、わたるも魔球ブーメランの攻略法をあっという間に編み出していた。身近なリズムを使ったその方法とは?

わたるがぴゅん!(22)

孤軍奮闘のわたるに襲いかかる南長万部中の攻撃! 4回裏、東和台中はノーアウト満塁のピンチに…!! ここを乗り切るにはシーサーボールしかない。予選では捕手の神山が捕球できなかったほど難しい球だけに、わたるは渋るが、彼は自信満々。それにはある秘策があったのだ!!

わたるがぴゅん!(23)

6回表、ワンナウト満塁のチャンスを迎え、バッターボックスに立ったのは…やっぱり宮城! 南長万部中のエース・保志の投球フォームに惑わされてしまう彼が自分なりに考えた方法は…後ろ向きに構えること!? この無茶苦茶な打法は功を奏すのか…?

わたるがぴゅん!(24)

全国大会1回戦、東和台中の3点リードで迎えた9回裏。ここを抑えれば勝利が決まる楽勝ムードのはずなのに、不運なミスが連発…!! ツーアウトだがランナー1・2塁で打者は南長万部中のエース・保志! このピンチをわたるはどう切り抜ける? 短距離走に賭ける高校生の挫折と再生を描く特別読切『RUN』も収録!!

わたるがぴゅん!(25)

全国大会の2回戦へ進んだ東和台中! 相手は和歌山県代表・紀ノ川第二中学校。ナインは飄々としているが、「勝負は攻め」を信条としていて、全員強打者。わたるは3者連続ホームランを打たれてしまう。全国レベルの力を見せつけられたが、このままでいるわたるではない!

わたるがぴゅん!(26)

下位ですらハブボールを打つ紀ノ川二中の強力打線。東和台中は2回の表をトリプルプレーの無失点で乗り切ったその裏、3対3の同点の場面で、奮起したトリッキーズ(東和台中下位打線の3人)が、何とか1点を取ろうと秘策を練る。予選を含めて2本のヒットしか打っていない3人だが…!?

わたるがぴゅん!(27)

紀ノ川ニ中の強打者たちはそれぞれの方法でわたるのシーサーボールを追い詰めるが、決め手にかける。一方、試合中盤東和台中にはチャンス到来!? 相手投手・森井は腹が減りすぎて力が入らなくなり、投げる球がもうフワフワ。新人王戦に臨むボクサー横田には必死の決意が…特別読切『ハートパンチャー』も収録!!

わたるがぴゅん!(28)

腹が減ってフラフラな森井に替わって捕手の鎌田がマウンドに立った。だが、わたるに球質が非常に軽いことを見破られ、軽くいなされてしまう。怒りで徐々に血走り始める鎌田の目が…。守るナインも怯える、キレた鎌田の恐ろしさとは…!? 巻末に、なかいま先生の「カナダ&米国取材報告記」収録!!

わたるがぴゅん!(29)

キレた鎌田は、容赦なく頭を狙って投げてくる。危険極まりないが、それを逆に利用してチャンスを広げる東和台中。そしてノーアウト1・2塁、打順は宮城につながった! 幻ホーマーの宮城VS正気にもどった鎌田、アブない男同士の対決の行方は…!?

わたるがぴゅん!(30)

全国大会2回戦、紀ノ川二中のクリーンナップにシーサーボールを完全に攻略されたわたるだったが、めげずに何かをやろうとしていた。それに気づいたナインは俄然やる気に! そして、応援団の雨乞いにより(?)突然降ってきた雨…。その雨はわたるに、新魔球のヒントを与え…!?