あらすじ郷土の英雄・牛島辰熊のもとに弟子入りを果たす。牛島塾に寄宿しながら、拓大予科に進学し、柔道に打ち込む。講道館への出稽古で八人抜きを成し遂げるなど、早くもその才能を発揮する。だが、師・牛島はなぜか弟子を誉めることはなかった。
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 漫画版のタイトルは『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』ではなく『KIMURA』なんだな。牛島辰熊と木村政彦の師弟関係、木村政彦のトレーニング、力道山との関係込みで全部面白い。 ・特に好きなところは? 色々あるけど木村が40歳後半になって指導者になっているが、教えている拓大の選手が苦戦するソ連の選手を子供扱いにしたエピソードの時の「木村先生がヘーシンクとやればいいのに」のところかな ヘーシンクはオランダの柔道家で1964年の東京五輪で無差別級の金メダルを取った選手のことです。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! マンガ版を読んで面白かったら、原作の『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の方も読んだ方がいいです。原田久仁信の漫画は大好きだがこればかりは原作小説の方が面白かった。 ついでに書くと原作を読む前に、「男の星座」「空手バカ一代」「1・2の三四郎」「1・2の三四郎2」あたりを読んでおくとより楽しめると思います。