あらすじ

新たな人外×少女の物語、始まる――。分かたれる世界でも、繋がり合う心。 昔々、遠く遥けき地に二つの国ありて――。触れると呪われるという異形の者棲まう『外』と、人間が住まう『内』で分かたれた世界。本来であれば、交わらぬはずのふたりが出会った時、小さな物語が密やかに動き出す。これは朝と夜――その深い断絶の宵に佇む、ふたりの御伽話……。
とつくにの少女(1)

新たな人外×少女の物語、始まる――。分かたれる世界でも、繋がり合う心。 昔々、遠く遥けき地に二つの国ありて――。触れると呪われるという異形の者棲まう『外』と、人間が住まう『内』で分かたれた世界。本来であれば、交わらぬはずのふたりが出会った時、小さな物語が密やかに動き出す。これは朝と夜――その深い断絶の宵に佇む、ふたりの御伽話……。

とつくにの少女(2)

これは、絵本。これは、童話。これは、詩集。化物と少女、交わらぬはずだったふたりの数奇で美しい物語。 絶対に、触れられてはならぬはずだった――。シーヴァの頬に触れたのは、「せんせ」以外の黒く冷たい手。呪いをうけ、外の者になってしまうという行為にか弱い少女は戸惑い、「せんせ」は慄然とするが……。静かな混乱の中で、彼女に触れた外の者が呟く言葉『お母さん』が意味するものとは……。これは朝と夜――その深い断絶の宵に佇む、ふたりの御伽話……。

とつくにの少女(3)

運命に翻弄される命ある者と、なき者。 化物と少女、交わらぬはずだったふたりの数奇で美しい物語。 これは朝と夜―――― その深い断絶の宵に佇む、ふたりの御伽話……。 二度と会えぬであろうと思った、おばとの再会に心躍らせるシーヴァだったが、ふたりの行く末には暗澹とした路が広がっていた。馬の嘶きと、低く冷たい声が石畳に滲む中に、還っていった少女の運命は果たして―――――――

とつくにの少女(4)

宵闇の帳にも、せめて燭光切らさぬように。化物と少女、交わらぬはずだったふたりの数奇で美しい物語。自らの嘘が引き起こした惨事に動揺するシーヴァ。化物と化したおばを連れ帰ってきた先生が彼女から聞いた言葉は、俄かには信じ難い事実だった……。年端もいかぬ幼い少女に課された運命の重さに苦悩する先生、その一方で外の者となったおばにも変化が───。これは朝と夜─── その深い断絶の宵に佇む、ふたりの御伽話……。

とつくにの少女(5)

薄墨に沈むのは、断絶の白と優しい嘘――。 累計30万部突破。化物と少女、ふたりの数奇で美しい御伽噺。

とつくにの少女(6)

逃れ得ぬ、真実。追い縋るのは、過去――。 累計40万部突破。化物と少女、ふたりの数奇で美しい御伽噺。

とつくにの少女(7)

ひとの証明。それは姿なのか、魂なのか。 救いを求めるように二人に縋る兵士であった者たち。詳らかになる先生の過去。彼が過去に懊悩する中で、シーヴァの身に危険が迫る……。どこまでいっても二人に安住の地は無いのか。これは朝と夜――その深い断絶の宵に佇む、ふたりの御伽話……。

とつくにの少女(8)

わたしが、わたしでなくなる。それでもこの子の為に――。 内と外。白と黒。引き裂かれるふたりを待つのは、希望か絶望か。

とつくにの少女(9)

あなたがおぼえていなくても。わたし、きっとわすれないわ。 離れ離れになったふたり。再び互いを見つけた時に待つ感情は。

とつくにの少女10巻

君は、私のあかり。希望。そう思っていた―― それを聞くまでは。 朝と夜のあわいに、見えたのは幻か。それとも、変えがたき思いか。

とつくにの少女11巻

行って、愛しきひとよ。そっと静かに旅立って。宵に佇む、ふたりのお伽噺。これにて完結――。