あらすじ
二千年もの昔、中国奥地にある華果山の大岩から生まれた金色に輝くサル。仙人に弟子入りし修行を積み、不思議な術を身につけたサルは「孫悟空(そんごくう)」の名を与えられた。はるばる天竺までお経を取りに行く三蔵法師(さんぞうほうし)を助け、襲いかかる妖怪どもを相手に、仲間の八戒(はっかい)、沙悟浄(さごじょう)たちと大暴れ! 痛快極まる手塚治虫版西遊記! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT12~14『ぼくの孫悟空』第1~3巻収録 <初出掲載>1952年2月号~1959年3月号 漫画王連載
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1952年〜1959年に漫画王で連載された作品です。 足掛け8年にもわたって連載された大長寿マンガですが、雑誌掲載時は1回5ページ程度だったとのことで、文庫版にして3巻、1200ページ程度にまとまっています。 手塚先生のアニメ好きは有名ですが、若かりし頃に中国作品の「鉄扇公主」に夢中になっていて、その影響が出ているようです(鉄扇公主みてないのでわかりませんでした。) 当時はかなり人気だったようで、おそらく当時最先端をいくマンガだったことは想像に難くないのですが、さすがに今読むと、読みにくい、わかりにくい部分が目立ってしまいます。 あくまで個人的な感想なのですが、起伏がなく、先が気にならない感じがしました。 ただ、見所だったのが、やはり8年連載を続けているので、後半に行くに従って、かなり読みやすさがアップしていっています。現代のマンガ家さんでも、連載を続けていくに従って実力をアップさせていく例はよくありますが、手塚先生のそれは、マンガ表現の発展をなぞることそのものなので、そういった面ではものすごく興味深かったです。