あらすじついに圧倒的な素質を持つ馬に乗ることになった牧。馬の強さこそがレースを制す。この言葉を証明するため、重賞へ挑む!さらには馬主を持ち上げ、北海道へ自分専用の馬ゲットの旅に!?GI奪取も夢じゃない! 牧の営業の集大成がここに!
「馬七人三」という言葉があるが、これは本来レースは馬の力だけではなく騎乗する人間の力量によって差がでるという意味である。しかしこの漫画の主人公の騎手・牧聖一は「7割が馬の力で決まるなら良い馬に乗れば楽勝じゃん!」と考えており、名馬に乗る為なら手段は選ばない。調教師や馬主に媚を売り、悪知恵を働かせ、プライドを捨て、コネのある女と寝る…とんだゲス野郎なのだ!!! 主人公が清々しいくらいのゲスっぷりで読んでるうちに好感が持てるようになってきました。実はいい馬を見抜く目は確かだったり、騎手としての才能もなくはないところもあるんですけどね。真面目な競馬漫画だったら絶対こんなこと描かないだろうけど、実際に良い馬に乗せてもらう為の営業力って大事なんだろうなとも思いました…ちなみにこれはギャグ漫画ですが(笑)主人公はヤバい奴ですが他のキャラも相当ヤバいです。ある意味みんなゲスですね。おもしろシーンはたくさんあるけど、3巻での謎の三角関係の発生とか結末も含めて好きだったな。競馬以外のネタも充実してました。